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異世界  作者: 壬生
2:学園生活
37/40

FILE37

俺たちが笑っていると、場の雰囲気が明るくなってきた。


しばらくは、そのまま笑っていたが、数分すると、笑えなくなって来る。


そして、気になることがあるので、聞いてみる事にする。


「なぁなぁ、この依頼に報酬って書いてはいるけど、20白金貨なんだけど、多いの少ないの?」


俺の質問に答えたのはカーラだった。


「まぁ、妥当な報酬じゃない? と言っても、ドラゴンの大きさで、大まかにだけど強さが変わるから、大きすぎると、ちょっと少ないかな?」


「で、ドラゴンの大きさって大体一般的にどのくらい?」


次の質問にはアリスが答えた。


「そうですね…平均は大体全長が約60mですね。今までで確認された大きいものでは、200mですね」


「全長が約60mか………結構デカイな! まぁ、大丈夫だろ」


俺がそういうと、控えていたルナが答える。


「はい。マスターのちからがあれば大丈夫です」


「お! そうか! なら行くか!」


俺がそういうと、アリスは猛反対してきた。


「だから!危険だって言ってるでしょ!?」


「大丈夫だって! ルナも居るし、危険ならすぐ戻ってくるよ。 な?」


そういって、アリスの頭を撫でてみる。


「え…!?ちょっ!」


アリスは顔を赤くして俯く。


しばらく撫でていると、アリスが答える。


「…………わかった。けど、条件がある」


「条件?」


「そう、条件」


「条件の内容は?さすがに条件が悪いのは了承できないしさww」


「条件の内容は……私が選んだ人を一緒に連れて行くこと」


「うん。それならいいよ、だけど、アリスは駄目だからね」


そういうと、アリスは答える。


「ええ、それでいいわ」


そして、頃合を見ていたのか、シャルロット学園長が話してきた。


「決まったみたいね♪」


「ええ。それで詳しく話してもらってもいいですか?」


「いいわよ♪」


「それじゃ、具体的になにをすればいいんですか?」


「そうね、竜の血を1㍑と鱗を5枚と爪を最低1本 を持ってくるという依頼よ♪」


「じゃぁ、倒さなくてもいいってことですか?」


「そうね♪ 倒すとなると、SSSランクの人たちを数人は居るくらいだからね♪」


そういうと、フローラが戻ってくる。


「ただいま戻りました。リュウ様。こちらの防具をつけてください」


フローラの後ろには執事の方が居て、台車に防具をつんで現れた。


すると、ルナが答えた。


「フローラ様、マスターには軽装の防具で充分です。重装備はむしろ、マスターの動きを邪魔してしまうので、軽装でお願いします」


「使い魔のルナさんが言うのですから、本当なのでしょうね…では、こちらの防具をお渡しします」


そういって、フローラが出してきたのは胸宛てと籠手こてといった部分あての防具だった。


俺はそれをわかる範囲で着けていく。


胸あては後ろで固定するので、ルナに手伝ってもらいつけた。


そのときに、フローラから薬などをもらった。


だが、薬などが多くて邪魔だという状況になってしまったので、ルナにこっそりと聞くと、転移魔法の応用で空間魔法が使えるとのことなので、教えてもらう。


「転移魔法をするときと同じように、空間に穴を開けるのですが、転移魔法だと部屋ではなく、通路になりますので、部屋という空間を意識しつつ開いてみてください。しかし、部屋に限界がないということを思いながらです。ちなみに、空間には時間という概念が存在しません」


「ほぉー、それじゃ、食べ物入れてたらいいじゃん!」


「そうですね。ですけど魔力量によって、容量が変わります。平均の魔力量では、空間に繋げることすら出来ませんので。それと、空間魔法を開くには転移魔法をカンペキに使えるようにしないと駄目です。しかし、空間魔法を開けても容量が少なく、ほとんど物を入れることが出来ません」


「そういうことか、なら俺も使えないかも知れないのか?」


「いえ、マスターは私が居るので契約によって理解が自然と出来ていて、使えます。なおかつ、マスターの魔力量ならば、城をひとつどころか、いくつでも入れることができるほどの大きさを作る事が出来ます。なおかつ、マスターならば魔力はほとんど減りませんので、安心してお使いください」


「なら、ためしにこの荷物を入れてみるか」


俺はそういって、転移魔法の出口をふさぐということをやってみた。


確かに、俺は理解できないはずなのに、知っているかのように自然と理解できた。


「開け!」


俺が言うと、目の前に人一人分くらいの裂け目が出来ていた。


「ルナ。これが空間魔法か?」


「ええ。やはり、マスターはすごいです」


そういって、ルナは笑顔で答えた。


そして、周りで見ていた、クリスたちは驚いていた。


「ちょっと!リュウ!それなに!?」


聞かれたので答えると


「空間魔法ですって!?いつのまに空間魔法なんて覚えたのよ!?」


「今だな」


俺の言葉にシャルロッテ学園長とルナ以外が驚いているのか、呆けている。

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