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異世界  作者: 壬生
2:学園生活
33/40

FILE33

「…んぅ…ん…」


「ご主人様マスターおはようございます」


隣を見ると、ルナが居た。


「…ん、おはよう………」


俺は目をこすりながら、ルナに挨拶をし、ベットから、降りた。


「…しかし、俺はあのまま寝てたんだな」


「ええ、マッサージが終わったあとに声をかけたのですが、お眠りになっていたので、そのままにしました」


俺は、ルナにマッサージをさせた状態で寝てしまっていたらしい。


「そっか、タブン、ルナのマッサージが気持ちよすぎて眠たくなって、寝たんだと思うわ。それに、マッサージのおかげで身体の調子はかなりいいしな」


俺がそういうと、ルナは顔をほころばせた。


「そうですか。それなら、マッサージをしたかいがあります」


≪クッ・・・ヵ、ヵワイイ・・・///≫


俺は、顔には出さないように勤めて、済ました表情を作った。


「あ、あぁ。ま、またマッサージ頼むわ」


「はい!」


ルナは笑顔で返事をした。


「それじゃぁ、飯でも食べに行くか」


「分かりました。しかし、ご主人様マスターその前にお召し物をお着替えになった方がいいかと…それと、昨晩は入浴をされてませんので、少し体を拭くなりした方がいいかと思います」


俺はルナに言われて初めて自分の格好に気がついた。


「そっか、昨日あのまま寝たんだったな。だけど、どうしよう…制服の換えなんて持ってないしな…」


「でしたら、魔力をコントロールするための魔服を編んではどうでしょうか?」


「ん?魔服?」


俺は聞きなれない言葉に疑問を浮かべた。


「私の服のことですよ」


ルナの返答により俺の疑問は解消された。


「あ~、ソレのことか」


「ええ」


「よし、やってみたい。スマンがルナ、やり方教えてください」


俺はお願いをするからということで、ルナに向かって頭を下げつつ、お願いをした。


しかし、ルナの反応は俺が想像していたものではなかった。


「!!!!   ちょ!ちょっと!待ってください!ご主人様マスター!頭なんて下げないでください」


俺が頭を下げると、ルナは慌てる。なぜ、慌てるのか気になり訊ねる。


「ん?なんで、そんな慌てる必要がある?お願いなんだから、頭を下げるのは当たり前だろ?」


俺がそんなことを言うと、ルナは答えた。


「確かに、人間のあいだでは、誠意を込めて頭を下げることは常識ですが、使い魔とマスターの間では違うのです。使い魔がマスターに頭を下げさせたなんて、使い魔失格なんです。だから、頭をあげてください」


俺はよく分からなかったが、ルナが嫌がっているのでやめる事にした。


「分かったよ、ルナにソコまで嫌がられたらやめるしかないよ」


「ご主人様マスターありがとうございます」


「気にするな。で、ソレより、魔服の作り方教えてくれよ」


「分かりました」








俺はルナ指導のもとで、魔服を作っていた。


ルナいわく、魔服を作るには、頭の中で超極細の糸を想像して、それで布が出来るのを思い浮かべて、次に布が服になる想像をして終わりのようだ。


ようは、全てイメージってことらしい。


だが、イメージをしても魔力を精密にコントロールしないとできないようだ。なぜかというと、糸が魔力で出来ているからだ。魔力は圧縮すると目に見えるようになるようだ。その魔力を細く長くするためには魔力を精密にコントロールできないとできないらしい。


以上のことを踏まえて、俺は魔力をコントロールしていた。


「むぅぅぅ~……あー!ダメだ。これじゃぁ太い過ぎる」


俺が作った魔力糸は普通に細いが、ルナが見本で出してくれたものに比べると太いのだ。


ルナが出した糸は全く見えないくらいの細さなのだ。触らしてもらうとかすかに感触があって、わかるくらいの細さだった。


「いえ、ご主人様マスター。ご主人様マスターが作った糸も十分細いですので、十分ですので、これから布にする工程にうつ…」


ルナの言葉をさえぎるようにドアがノックされる。


「はーい!」


「ジャンヌです」


「どうぞ」


「失礼します  カガリ様本日の学園はどうなさいますか?」


一瞬ジャンヌが言ったことの意味が分からなかった。


「スマン、もう一度言ってくれ」


「ですから、本日の学園はどうなさいますか?昨日のこともありますので、本日はお休みでもいい、と国王さまも仰っておりますが…それから、朝食はどういたしましょうか?」


俺はジャンヌに言われて、壁際においてある時計を見た。

時間はすでに8時半前。学園は8時40分からHRなので、あと10分ちょっとで遅刻になる。それに気がついた俺は急いで用意をする。


「ジャンヌ!朝食は今日はいい!ルナ!今すぐ俺の服作ってくれ!作ったら二人とも部屋から出て!」


俺は二人に指示を出す。


ルナはすぐに指示通りに服を完成させたので受け取った。


ルナは俺に服を渡すとすぐに部屋から出て行く。


出て行くのを確認してから大急ぎで着替え始める俺。


今まで以上に早い着替えを済ませ、ルナを部屋に呼んで空間魔法で大急ぎで学園に向かった。

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