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異世界  作者: 壬生
2:学園生活
30/40

FILE30

俺は、自室に着いていた。


「ふぅ~…」


俺が一息入れると、すぐに横から


「お帰りなさいませ、ご主人様マスター


「お帰り、リュウ」


「「お帰りなさいませ、カガリ様」」


と挨拶された。


上から、ルナ、クリス、ミーネアさんとジャンヌというわけだ。


俺は、いきなりの声に驚いた。


「うぉ!……なんだ、クリスたちか……急に声掛けられたらびっくりするじゃないか」


「あら?急に声掛けられてびっくりするなんて、やましい事でもあるのかしら? フフフ」


クリスは少し、笑いながら、そんなことを言った。


「あるわけがないだろうに……まぁ、ただいま」


俺は反論しつつも、挨拶をした。


「それで、何かようか?」


「いえ、別に用はないわよ。ただ、リュウの帰りが遅いから心配していただけよ」


「そうです、ご主人様マスター


ルナとクリスがそんなことを言ってきた。


「そうか、それはすまなかった、少し野暮用でな」


「そう。まぁ、リュウも帰ってきたことだし、食事にしましょう。貴方たち食事の用意は出来てるかしら?」


クリスの問いにミーネアさんは返事をした。


「ええ、カガリ様がご到着なさった時に、連絡しましたので、そろそろできるころだと思います」


「分かったわ。それじゃ、行きましょうか」


クリスの言葉に俺たちは頷き、部屋を移動する。















食堂に移動すると、皆席に着いた。


当然のことながら、クリスの父親とクリスの母親も一緒にだ。


静かに食べていたが、いきなり、クリスが・・・


「ところで、リュウ。貴方どうして、帰ってくるの遅かったの?」


「おや、カガリ君、帰ってくるのが遅かったのかね?それは気になるね。どれ、女性に話し難いことなら、私が聞こうではないか」


クリスに同調して、クリスの父親(国王)が尋ねる。


「い、いや、別に何もないですよ」


「なんだね?では、遅れて帰ってきた理由はどう答えるんだね?」


「い、いや、ただソフィ先生にちょっと用事があったんですよ」


「では、その用事とはなんだね?・・・まさか、いえないこととか言わないんだろうね?」


さすがにここまで追求されると、答えないわけにはいかないし、別に隠すことではないと思い理由を話した。


「・・・分かりました、言いますよ・・・実は、先日のランク決めの実技試験の結果が何か裏があるんじゃないかってことで男子生徒たちに絡まれまして・・・」


「な、なに!?」

「な、何ですって!?」

「アラアラ、大丈夫ですか?」


上からクリスのお父さん、クリス、クリスのお母さんの順番に驚いていた。


「ど、どうして、そんな大事なこと言わないの!?」


クリスが大声を上げて、いってきた。


「いや、クリスたちに迷惑掛けたくないからさ。それにオレだけだったし、呼ばれてたの・・・・・・。あれ?そういえば、ルナは驚かないんだな?」


「ちょ!ちょっと!「そうですね、ご主人様マスターが魔法を使用したのが分かりましたので、大体の予想はついていました。ご主人様マスターの力を理解できていない人が多いようなので、そういった人が出てくるとは思っていたので」ってこ、こら!私を無視するなぁ!」


「そうなのか」


「って!こら!私を無視しないでっていってるでしょ!」


「別に無視してるんじゃないぞ、・・・・話をそらしてるだけでね・・・」


「今なんか言ったでしょ!?後半なんていったのよ!」


「別にぃ~、何もイッテマセ~ン」


クリスは顔を赤くしながらコッチを睨んでいる、だが、オレはそれすら無視している。


「コレコレ、クリス、そのくらいで落ち着きなさい。して、カガリ君、絡まれてどうなったんだね?君と使い魔君の話では魔法を使ったそうじゃないか?」


クリスのお父さん(国王)はクリスをなだめて、オレから話を聞こうとしていた。


「まぁ、魔法使いましたよ。と言っても、使ったのは目くらましのための光だけですがね、ただ強力すぎたようで、相手が気を失ってしまって、仕方なく、教師の人に伝えに行き、手伝ってたら、こんな時間になったんです」


俺は正直にあったことを話した。


「そうか、そんなことがあったのか・・・」


「ええ、まぁ、そこまで気にすることではないですよ」


「いや、しかし…「気にしないでください!」うむ。わかった」


「分かってくれてうれしいです♪」


分かってくれたことで俺は笑顔になった。


そのときに、クリスは顔を赤くした。


俺は、少し気になったのでクリスに尋ねた。


「ん?クリス?どうした?」


「………えっ!?」


「だから、なんか顔赤いからどうしたんだ?って思ってさ」


「な、何言ってるの!?わ、私は赤くなんて、な、なってないわよ!」


「そ、そうか…な、ならいいんだ」


俺とクリスでこんな会話がなされているときに、クリスの両親はコッソリとため息をついていた。



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