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俺は、自分の部屋にいた。
当然ルナも居る。
「ルナ、今日は楽しかったな」
「ええ、そうですね」
あの後、俺たちは、お勧めの服屋を3件周り、自分の服を買って、ルナの服も買った。
「ご主人様これ、ありがとうございます」
ルナが指すのは今日、買った刀である。
「いや、気にするな。それに、俺のお金じゃないから」
「ですけど、私のために選んでくれたってことだけで、私は嬉しいです」
ルナは、嬉しいそうに言った。
俺はそのルナの嬉しそうな顔に満足だったが、心臓はドキドキしていた。
「ルナ・・・照れるから止めてくれ」
「ウフフフ、照れなくても」
「・・・・そうだ、今日買ってきた服今度の休みに着てみてくれよ」
「わかりました」
「頼むな」
「はい」
話していると、ルナは小さな口を開けて、欠伸をした。
「眠いのか?」
俺が尋ねると、ルナは、眠いのか目を細め、目を擦りながら、頷く。
「じゃあ、寝るか」
「・・はい」
俺たちはベットに入り、毛布を被った。
灯りを消して、目を閉じる。
はじめは起きておいたが、今日は疲れたのか、だんだんと意識が遠のいていった。
最後には、完全に意識がなくなった。
「・・・きて・・・・てください・・・おきて下さい」
「う・・・ぅん・・・」
俺は徐々に意識が覚醒していき、上半身を起き上がらせた。
「ふぁ〜・・・おはよう」
「おはようございます。ご主人様」
「それじゃ、着替えるから、外で待ってて」
「はい、分かりました」
ルナはそういって、部屋から出て行く。
俺はルナが出て行くのを確認し、ベットの横の棚においてある、制服を手に取り着替え始めた。
着替え終わると、部屋の洗面台で顔を洗い、歯を磨き、軽く寝癖を直して、ドアを出た。
ドアを出ると、ジャンヌが居た。
「おはよう、ジャンヌ」
「おはようございます。しかし、これでは私の仕事がなくなってしまいます・・・」
「どういうこと?」
「私は、カガリ様のお世話を言い付かっておりますので、お屋敷の掃除など、まったくしていないのです。カガリ様のことだけをするために。ですけど、ルナ様が、カガリ様を起こすのをやってしまうので・・・・」
「それは・・・すいません」
ルナがジャンヌに誤るが、ジャンヌはそれであわててしまう。
「い、い、いえ!け、け、けして、ルナ様が悪いのではないです!」
「ですが・・・・」
「だ、大丈夫です、私は、食事の用意や、服の洗濯、お部屋のお掃除をしていますから、大丈夫です」
「・・・・分かりました。ですが、ご主人様を起こすのだけは、やらせてください」
「どうぞ。それと、学園でのカガリ様のお世話もお願いします。私は学園に入れないので」
「分かりました」
なぜか俺が聞いたのだが、無視され、2人でお世話について話している。
そして、そのまま、食堂に着いた。
「おはよう、クリス、ミーネアさん」
「おはよう」
「おはようございます」
俺は席について、食事をする。
ルナも席に着いて、食事に手をつけた。
「クリス、おはようございます」
「おはよう」
俺は、ルナに、魔法で登校しないかと、聞いた。
「ルナ、こないだの空間魔法で学園いけるか?」
「いけることは行けますが・・・」
「どうした?」
「魔力を結構使ってしまうので・・・・」
「そうか・・・じゃぁ俺がやるから、教えてくれ」
「分かりました」
俺たちの会話を聞いていたクリスが尋ねてきた。
「あら?馬車で行かないの?」
「いや、魔法の練習になると思ってさ」
「・・・・そう・・」
なぜかクリスが、悲しそうに答えた。
少し、気になったが、気にしないようした。
俺たちは、食事を食べ終えて、玄関に向かった。
俺は今回は馬車を乗らないということなので、すぐにルナに魔法を教えてもらう。
「いいですか?まずは飛びたい場所を正確に思い浮かべてください。そして、次は、行きたい場所と自分の居る場所がつながるイメージをして、魔力を前に集めてください」
「分かった」
俺はルナの説明の通りにしてみる。
学園の自分達の教室を思い浮かべた。
そして、今自分の居る場所をつなげるイメージを浮かべ、魔力を操る。
「す、すごい・・・・」
クリスの声が聞えた。
俺は目を開けた。
目の前にルナが作っときと同じ、空間の裂け目ができていた。
「・・・・できた・・」
「すごいです。ご主人様」
「そ、そうか?」
「ええ、一回で成功させるのもすごいです」
俺は、普通に人2人が通れるくらいの空間の裂け目があった。
「そうか?結構簡単だったんだが・・・」
「簡単ですか・・・・」
「まぁ、いいじゃん、行こうぜ」
「・・・・分かりました」
「クリス、お前も行くぞ」
「え!?・・・ええ、分かったわ」
俺たちが空間に入っていくと、後ろで、ミーネアさんとジャンヌが、頭を下げていた。
「いってらっしゃいませ」
そして、俺たちは空間に入って、空間の光りで目を閉じた。
おはようございます、こんにちは、こんばんは!
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