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異世界  作者: 壬生
2:学園生活
24/40

FILE24

実技テストが終わった、後のお話です

俺たちは、学園内にあるショッピングモールに来ていた。


そこは、日本のショッピングモールと、なんら変わりなかった。


様々な飲食店があり、服屋があり、服屋が服をガラス越しに展示していたり、本屋があったり、ペットショップがあったりとそんな感じだ。


ただ、日本のショッピングモールとは違うのは、武器屋、防具屋、魔術屋、鍛冶屋、材料屋といった、一風変わった、お店があった。


「うわ〜・・・・面白そー!!」


俺は、はしゃいでいた。


それを見た、クリスたちは笑った。


「・・・・笑うなよ!・・・それより、俺別行動していいか!?少し見てみたとこあるから」


「いえ、私達も行くわ。それに私達が買い物を選んだのは、貴方のためでもあるから」


「そうか。ありがとう」


俺は歩き出し、武器屋に入った。


俺のすぐ後ろにルナがついていて、その後ろにクリスたちがいる。


「いらっしゃい」


店のカウンターに居る人が言った。


中は、武器がそこらじゅうに置いてあった。


俺とルナは刀を探した。


クリスは、細身の剣を、アランは、剣を、アリスは小太刀を、フローラは俺についている。


「おじさん」


「あ?なんだ?」


「刀ってある?」


「ああ、あるが、ホラそこだ」


店のおじさんが指を指した方を見ると、いくつかの刀があった。


「ありがとう」


俺はお礼を言って、刀のある場所に近づく。


「リュウ様は、刀を使うのですか?」


フローラは刀をみて、聞いて来た。


「いや、使えるかわかんないけど、刀って使ってみたかったから」


「そうなのですか・・・刀って使ったことありますが、剣とは違って、使い勝手が違っていて、扱い難かったです」


フローラは自分の体験談を語った。


「ハハハ、それは仕方がないよ。刀は断ち切ることが目的だから。剣は叩き切るだからね。刀は切断面が綺麗なんだよ。それに刀は芸術品としても一級品なんだね」


「そうですか、断ち切るですか。詳しいですね」


「まぁ、好きだからね」


「へぇー」


俺はフローラと会話をしながら、刀を手に取り、見ていた。


「お!これは・・・・・業物だ・・・」


俺が手に取ったものは、人を魅了する、何かを持った刀だった。


刃渡りは60数cmで、反りは深く、軽く曲げると、よくしなる。


「・・・・俺、これがいい・・・」


俺は、その刀を手に取り、予備の刀を選びはじめる。


すると、フローラは俺が刀を2本目を選び出したのが不思議に思ったようでそのことを尋ねてきた。


「リュウ様?その刀が気に入ったのなら、どうしてまだ選ぶのですか?」


「ああ、刀は、衝撃に弱いから、折れる可能性があるんだよ。折れにくくは、なってるけど、剣に比べてだと、折れやすいから、予備を準備しておくと、いいんだよ。だから、まだ選んでいるってわけ」


「へぇー、リュウ様と居ると、勉強になります」


フローラは、尊敬のまなざしを向けてきた。


「いや、それにルナにも、何かと思って・・・」


俺が言うと、ルナは横でずっと黙っていたが、その言葉に驚き、口を開いた。


「ご、ご主人様マスター私は、武器は要りません」


「まぁまぁ、持っておくだけでも、違うから、持っておいて」


「ですが・・・・・」


「持っておくと、とっさのことに対応できるから」


「・・・・・・わかりました。ですが、ご主人様マスターと同じ刀で、小さなものでお願いします」


俺が説得すると、ルナは折れた。


「分かった。待ってろよ、最高のを選んでやるから」


俺がそういうと、ルナは嬉しそうに返事をした。


「はい!お願いします!」


俺は、刀を選び出した。















自分の刀と予備の刀と脇差を2本とルナの脇差を1本選んで、ルナとフローラを連れて、クリスのところに向かった。


「クリス、あのさ」


クリスにルナの分のお金のことを聞いた。


「いいわよ、それぐらい」


「ありがとう!!お礼に何かするよ!」


俺がそういうと、クリスは赤くなり、うつむく。


すると、横から、フローラが割り込んで言った。


「リュウ様!それでしたら、私がお支払いしますわ!!」


「ちょ、ちょっと!!私が払うから、貴方はいいのよ!」


「いいえ!いつもお世話になっている人にはそれ以上迷惑を掛けれませんから、ここは私がお支払いします!!」


「クッ!・・・・」


なぜかクリスが黙った。


フローラはなぜか勝ち誇った顔をしていて、クリスは悔しそうな顔をしていた。そして、フローラが俺に話しかけてきた。


「リュウ様、決まりましたわ。私がお支払いすると言うことになりましたわ」


俺は何がなんだか分からず、返事をした。


「あ、ああ、お願いするな、お金は、たまり次第返すから」


「そんなのいりませんわ」


「いや、けど・・・それじゃ、フローラに悪いからさ・・・・・」


フローラはしばらく考える素振りを見せた後、思いついたとばかりに手を叩き、俺に言った。


「・・・・・・でしたら、リュウ様、私のお願いを1つ聞いていただくって言うのはどうですか?」


「え!?そんなことでいいのか!?」


「ええ」


「わかった!でお願いって?」


「今はありませんので、また後日ということでいいですか?」


「ああ、いつでもかまわないぞ、しかし、俺にできることだけに頼むな」


「ええ、それはもちろんですわ」


そういって、フローラは俺に金貨を2枚渡した。


「すまん、これは?」


「え!?金貨ですけど?」


「あ、そうだよな・・・すまん、金貨ってあまり見たことがなくてさ、一瞬分からなくて・・・ハハハ」


「あら、リュウ様ったら。ウフフフ」


俺はぎこちない笑みを浮かべ笑っていた。


チラッとクリスを見ると、不機嫌そうに、こちらを睨んでいた。


俺は、悪寒が走ったので、すぐさまその場を移動し、カウンターに持っていく。


「おじさん、これお願い」


「あいよ・・・・・脇差が銀板3枚でこっちの太刀たち打刀うちがたなが全部で6枚で合計は銀板9枚だ」


俺は金貨1枚を渡す。


「おつりは、銀板1枚だ。毎度あり」


俺はおつりをもらい、買ったものを持って、クリス、フローラ、ルナのところに戻る。


「おまたせ。フローラ。はい、おつり」


俺はフローラにおつりを渡そうとした。すると、フローラが受け取らない。


「いいえ、リュウ様、それは差し上げたものです、ですので、それはリュウ様のお金です」


フローラは笑顔でそういった。


俺は、フローラの笑顔に見惚れた。


フローラから、声を掛けられるまで、見惚れていた。


「リュウ様?」


「・・・え!?な、なに?」


「どうかしましたか?」


「いや、どうもしないよ。うん」


「そうですか・・・でわ、外に出ませんか?」


フローラは俺に尋ねてきた。


「そうだな。誰かまだ見る奴居ないなら、外にでようか・・・・おーい、出るぞ」


俺が声を上げると、聞こえたのか、カーラ、アリス、アランはこちらに向かっているので、俺は外に向かった。

誤字、脱字、アドバイス、感想などありましたらメッセージを送ってください。


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