カナリアへ
第2話始まりました。
今回は少し長めです。
クリスティーナの後を付いて行くと、徐々に歩道らしき道が見えてきた。
「リュウ、この付近は最近賊が出没してるみたいだから気をつけてね」
「わかった、しかし、どうして、王女であるクリスティーナがこんなところにいるんだ?」
俺は疑問を率直に聞いた。
「それは、賊退治をしようと思ってね」
「王女様が賊退治ね・・・・賊退治なんて国の兵に任せればいいんじゃないの?」
「確かに、そうだけれど、私は、困っている人を見過ごすことはできないから、自分でやりたいのよ」
クリスティーナの瞳に、決意の炎が見えたような気がした。
「しかし、君がいなくなって、城の人達騒いでるんじゃないのか?」
「たぶんね、けどそれがどうしたの?」
「たぶんねって・・・・まぁいい、でこれからどこに行くんだ?」
話を打ち切り、向かう場所を尋ねた。
「私の城よ、カナリアの城よ」
「いいのか?俺みたいなの連れて行って」
「私が決めたからいくのよ、それにお父様に頼めば、私に甘いから、許してくれるわよ。まぁ大臣あたりがうるさいだろうけど、お父様が許可すれば、文句なんて言えないからいいのよ」
「ハァー・・・・そうか・・・まぁいいわ。とにかくカナリアにいこう」
「そうね、後数時間歩けばカナリアが見えてくるからがんばってね。それじゃ、いきましょう」
クリスティーナはそういって歩き出したので、俺もクリスティーナの後を付いて行く。
2時間半くらい歩いたところ、町らしきものが見えてきた。
「クリスティーナ。あれがカナリアか?」
俺はクリスティーナに尋ねた。
「そうよ、だけど本当に何も知らないのね・・・」
「だから、言ってるだろう、この世界のことは何にも知らん!」
「そんな威張らなくても・・・・それと、クリスていいわよ」
クリスティーナがいきなりそんなことを言ってきた。
「へ!?ああ、名前ね。おう、わかったクリスな」
突然のことで驚いたが、返事を返した。
そのあとは、静かにカナリアに向かった。
カナリアの町の入り口には、兵が立っていた。クリスはそれを無視して、町に入っていったので、俺も後に付いていった。
町に入ると俺は驚きの声を上げた。
「うわぁー!すげー・・・」
町には活気に溢れていた。
道行く人は、皆笑顔なのだ。子供達は元気におっかけっこをしたり、大人達は、買い物をしたり、商品を売ったり、話していたりしていた。
俺はキョロキョロと周りを見ていたが、クリスが、この世界、町について説明してくれたのでそっちに集中していた。
クリスの話によると、この世界は、アカティスタンという世界で、地球の日本にもあるように、四季が存在しているらしい。1年の数え方も、地球と同じだ。
アカティスタンには、知られているだけで20の国があり、それらが、領土の奪い合いで戦争をすることもあるそうだ。
カナリアは、その中でも、かなりの領土を持っていて、かなりの戦力もあるため、攻められると言うことは少ないらしい。カナリアは、工業、貿易、などさまざまなことをしているため、友好を結ぼうと、する国も少なくないとか。
カナリアは北をまとめている大国だと言う。現在カナリアは戦争はしていないが、ある国と危ない関係らしく、戦争の一歩手前らしい。
あまり気にする必要はないらしい。
クリスの話を聞いて、しばらく歩いていると、遠くからでも、かなりの大きさを誇っていた城が間近にあった。
「でけぇ〜・・・・」
「リュウ、ぼさっとしないでいくわよ」
「お、おう」
クリスは、城の入り口まで、行くと、兵士に話しかけた。
「ク、クリスティーナ様!」
兵士の驚いた声が聞こえた。
「どこに行ってらっしゃったのですか!みなさん探して居られましたよ!」
「それより、お父様呼んでくれるかしら?合わせたい人がいるから」
「国王陛下ですか・・・・わかりました。呼んでまいりますので、応接間でお待ちください」
1人の兵士がそういうと、隣にいた兵士に、「応接間まで案内するように」といって、城の中に入っていった。
「それでは、クリスティーナ様、私の後に付いて来て下さい」
案内を頼まれた兵士に俺とクリスは付いて行き、応接間まで行った。
俺たちは応接間で待っていると、扉が叩かれた。
「どうぞ」
クリスが、許可を出したら、扉が開き髭を生やした渋い1人の人が兵士を数人連れて、部屋に入ってきた。
「ク、クリス!」
髭を生やした渋い人が、クリスに向かって走ってきた。
「お父様!」
クリスも走りだした。
2人はしばらく抱き合っていた。
数分間抱き合った後、クリスが離れ、国王だという人に兵士を下がらせるようにいった。
すると、国王は、兵士を下がらせた。
「お父様、ただいま戻りました。私が戻ったのは、この方を、お父様に会わせるためです」
そういって、目線を俺に向けた。
国王も、クリスの目線を追って、俺を見たので、俺は、緊張して、体を強張らせた。
「貴様はだれだ!もしや!貴様クリスの恋人とかでわなかろうな?・・・・」
国王は俺も見た瞬間目の色を変え、そんなことを言ってきた。
「へ!?」
「え!?」
俺とクリスは、国王の行ったことに、驚き、変な声を上げた。
俺は、すぐに、冷静になり、否定した。
「違います!それに数時間前にあったのに、そんなことにはなりません!」
俺の否定に、国王は安心したらしく、ため息を吐いた。
「そうか・・・・」
「そんなことより!お父様!彼は、もしかしたら伝説の関係者かも知れませんよ!」
「なに!伝説の関係者だと!?」
クリスは興奮した感じに国王に報告していた。
「関係者といっても、直接ではなく間接的ですけれどね」
「そうか・・・・ならば、早急に、おもてなしをせねば。誰か居らぬか!」
国王が呼ぶと、兵士が1人入ってきた。
「すぐに、もてなしの用意せよ!」
「は!」
兵士は部屋から出て行った。
国王は、兵に用事を言った後、俺に向かって、話しかけてきた。
「そなた、名はなんと言う?」
「お、俺は篝 龍です、あ、こっちでは、リュウ カガリになりますけど・・・」
「カガリ殿か・・・・カガリ殿先ほどは失礼した。この後、使いのものをよこすので、そのものの指示に従ってくれ。それでは、失礼」
国王はそう言って、部屋から出て行った。
どうしたらいいのかわからないので、クリスに聞いた。
「クリス、どうしたら?・・・・」
「知らないわ、まぁ私も、着替えるから、部屋に戻るわ。リュウ、貴方は部屋にいてね。もうすぐで来ると思うから。それじゃ」
クリスも、部屋から出て行った。
「・・・・・」
俺は、ほって行かれて、どうすればいいのかわからなかったので、とにかく、ソファーに座っていることにした。
第1回作者を交えて話そう!
「さー、始まりました。まず司会は俺こと龍と」
「クリスティーナです」
以降、リ、クで表現いたします
リ「さー、始まったな」
ク「始まりましたね」
リ「ここは何をやるところだ」
作「裏話のするところ」
ク「あなたは?」
作「作者」
リ「どーでもいい」
作「・・・・」
ク「・・・・それでわ、私のプロフィールを紹介します」
ヒロイン
名前:クリスティーナ・ケミル・アルチェス
身長:165.2cm
体重:??k
座高:55cm
視力:A、A
容姿:上の上
好きなもの:甘いもの、紅茶、占い
嫌いなもの:辛いもの、うるさい人
ク「以上が私のプロフィールよ」
作「まだ決まってない部分あり」
リ「決めろよ」
ク「で、裏話ってどんなことです?」
リ「作者どうなんだ?」
作「・・・・しらない」
リ ク「うそ・・・」
作「本当」
リ「はー・・じゃぁ今度だな」
作「了解」
ク「皆さんすいません、また今度お会いしましょう」
リ「感想なんかあったら送ってやってくれ・・・・作者が寂しがってるんだわ それじゃ頼んだぞ」