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俺の幼馴染達が最強すぎて俺にはどうすることもできないのだが  作者: 嵐山 紙切
第4章 一国の姫

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第31話 エルマのパーティ

 エルマはパーティをギルドに集めた。

 魔術師のジェナが口を開く


「いきなり何事ー。てかなんでこの人いるのー」

「教会のことで話があるから」

「この前潰したじゃん」

「問題が起きたの。これから国王に会いに行く」


 アゼルが眉間にシワを寄せて俺を睨んだ。


「そいつの問題でしょう。どうして王が出てくるんですか?」

「ソーリッジ王国が教会に支配されているからです」


 俺が言うとアゼルは更に眉間にシワを寄せ、首を大きくふった。


「ありえない! 現に今日国王同士が親睦の宣言をしていたじゃないですか」

「国王の家系が完全に変わっていておかしいと思って、ソーリッジ王国の城まで転移してきたんです。そしたら、昔と完全に変わっていて」

「それは昔転移してみたことがあるということか?」

「ええ」


 アゼルは思案顔をする。


「しかし、それでもわからない。なぜお前は国王の家系を知っている?」

「あの、俺昔の姫と、ステイシーと幼馴染なんです」

「ステイシー? ……どこかで聞いたことがある。天才姫ステイシー。ヘンリー王の生まれ変わりとまで言われたあのステイシー姫?」

「ええ。城の中に転移してこっそりあっていたんです」


 アゼルが鼻で笑う。


「ふん。嘘を付くな。田舎の13に満たなかったお前が転移できたとして姫と交流があったと?」


 俺はエルマを見た。エルマは俺をみて、アゼルをみて、肯いた。


「ほんとうに……ですか?」

「ちなみにハル、魔王と竜族女王とも交流がある。この指輪見てよ、竜族につけられたんだって、腹立たしい。足は魔王につけられたって言うし。それに魔族に魔術を竜族に剣術を教わってきたの。もしかしたら、いま、私達の中で一番強いかもよ」

「それはない」


 俺はエルマに言ったが彼女は真剣な顔をしている。


「え? ほんとに?」


 ジェナが俺の足を触った。エルマが驚く。


「あ、こら!」

「どおりで魔力が前と変わっていたはずだー。へーこれが魔族の技術。すごーい。ねえ今度裸になって全部見せてよ」

「だめ!!!!」


 エルマは叫んだ。


「でもーすんごくきれいな魔力だよー。きになるー」

「あーそれは生来のものらしくてですね。足のせいじゃないんですよ」

「へー。ますますきになるなー」


 ジェナはそう言ってすり寄ってきた。

 エルマが俺の腕を引いて引き剥がす。


「剣術を竜族から教わってきたというのは本当か?」


 巨体のタンクの男が初めて口を開いた。


「えー、アーノルドが自分から話すの初めて聞いたかもー」


 ジェナはそう言って目を見開いている。

 彼女だけではない。パーティメンバー全員が驚いた顔をしている。


「あ、げふん、ん、気になってな」


 アーノルドは咳き込んでそういった。


「本当ですよ。死ぬかと思いました」

「ぜひ今度お手合わせ願いたい!」


 アーノルドがほとんど顔がつくんじゃないかってほど近づいてきた


「……え、ええ。いいですよ」

「……俺も頼む」


 アゼルが腕組みをして目をそらしながら言った。


「へー。アゼルがねー。へー」

「うるさい! ジェナ!」

「あはは」

「とにかく!」


 エルマはテーブルを叩いた。


「王に無理矢理にでもあって話を聞く! いい? もし、あのソーリッジの新しい王族が教会の人間たちだったら」


 エルマは目を剣呑なものに変えた。


「ソーリッジ王国をまるごと叩き潰す」

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