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堀越二郎がiPhoneをもっていたら。

堀越次郎「私は戦時中に零式艦上戦闘機(通称ゼロ戦)を開発した人物として知られている。さて、君たちの持つiPhoneをわたしがもっていたらという題材だったね。この機械は世界中の情報がすぐ手に入るどころか世界中の人とその気になればつながれる素晴らしいツールだね。私もすごく興味があるよ。でも、この機械は優秀すぎる。優秀すぎると必ずどこかに犠牲がでてくる。私が作ったゼロ戦と同じでね。確かに、ゼロ戦は太平洋戦争初期無敵といわれるほどの強さを誇っていた。航続距離は約2200Kmこれは、太平洋戦争初期の世界の戦闘機と比較するとはるかに長い航続距離だった。しかしこの航続距離のせいで無茶な作戦が次々に生まれてしまい多くのパイロットを死なせてしまった。また、航続距離やスピード、運動性能を優先してしまい防弾機能がほぼなく打たれたらすぐ燃えて墜落してしまう。そのためパイロットのごく一部の人間しか生きて帰ることができず十分な経験が積めないまま死んでしまいパイロットが育たなかった。ゼロ戦は初期までは無敵だったかもしれない。しかし、天敵がいないということは自らの牙を研ぐことを忘れ世界がゼロ戦に追いついてくるのを待っているだけの存在になってしまった。優秀とは皮肉な言葉なのかもしれないね。君たちも優秀すぎるiPhoneを持つことで何を犠牲にしているか考えてみるといい。きっと見つかるはずさ。



「零戦」を通じて我が国の過去を顧みるとき、自らの有する武器が優秀なればなるほど、それを統御するより高い道義心と科学精神を必要とすることを教えているように思われる。


ー堀越二郎ー


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