あとがき
Q.今回の反省点は?
A.今まで以上に酷い構成力
というわけでイデアサーガ ~蒼天閃紅:序章~閉幕!!
この先も、いろいろあったりするわけですが、まあそれはネタがきっちり完成してからということで!
次からは七星編とか銘打ちまして、トビィ以外の七星が主にメインとなるストーリー。一番最初に、おそらく?メインヒロイン的な?ツンデレ系王女様が出てくる予定とはなっております。
たぶんトビィと長く一緒にいることになるタイプのヒロインだと思うんですけど、どんな風な物語にするかが未定過ぎて………。まあ、無難に王国の危機ですかね。
最終的にはなんやかんやであれがこうなって、世界の危機です。とりあえずこういうファンタジーの世界は危機にしておけばいいって、偉い人たぶん言ってましたので、世界の危機です。
そこまで力尽きなければ……トビィの足が世界を救う、んじゃないかな?
今作のコンセプトは「完全新造世界でのハイファンタジー」でした一応。
今までの作品は、土台に現実世界があって、それに沿って世界を作っていけば一先ず環境周りは何とかなってきたので、それに脱却を図ろうと思案。せっかく分類わけもされたわけだし、ハイファンタジーの一つでも書いてみようと、努力はしてみました!
まあ、結果は……自分でいうのはやめます。愚痴しか出ない。
せめて当世風俗の描写くらいは何とかしておくべきだよなぁ、と深く反省しております。
おかしいなぁ、作者の脳内にはス〇イヤーズ的な世界観があったはずなのに……。これが力の差、というべきか(クラベルノモオコガマシイ
と、結局口がこぼれておりますね。このままだと延々続けてしまいそうですし、さっくり作品について振り返りませう。
・ストーリーについて
ハイファンタジーに魔王と王道系成長物語を加味し、自己流にアレンジした結果、王道というものが明後日の方向にダイブかました感じの物語だと自負しております。
いやー……書き始めた時はノリノリだったんですよ? いや、ほんとほんと。
でも書いてるうちになんか違うな?あれおかしいな?って思って……。
で、すぐに気が付く。序盤のテンポがおかしいことに。
いや、今までにないスピードで話が展開していってるんですもの。世界観の説明とか一切なしに。
気づいた時には愕然としましたね。でもって、修正案も出てこない自分に絶望ですよね!
結果そのまま押し通し――再び気づく。
終盤あたりになんか時間取りすぎてねぇか?と。
いや、四天王もどきはともかく、バルカスのあがきっぷりが、往年のアニメ版ドラゴンボールのかめはめ波打つシーンを彷彿と……。お前どれだけあがく気だよ、と。そして俺もどれだけあがかせる気だよ、と。
その割にはあっさり頭骨粉砕して退場してしまったバルカス君。夢も希望もねぇな!
割と序盤は彼の天下だったのにねー……。
ストーリーライン的には、割とまっすぐねじくれずに進んでるはずなんですけどね。なんかしっくりこない。
なんとも、こう、ボタンの掛け違い的な……。何がおかしいのか自分でわからないのがあれですね。気持ち悪いです。あ、誤字のことではないですからね?
次回分作るまでに、その辺解決しておかないとですなぁ。
・登場キャラについて
本作のメインは勇者と決まったので、主役に関してはさっくり気弱系主人公で固まりました。
それ以外も、頑固系師匠、クール魔術師、老獪な王、って感じで役割分担がはっきりしていた分すっきり作成完了。悪役回りも、それっぽい感じででっち上げてーでしたね。
キャラ周りは割と楽なんだよな……いや、ほんと……。
・トビィ・ラビットテール
ウサギのしっぽ君。幸運にあやかるための名前ですが、残念それはウサギの足だ……! 作品描いている途中でそのことに思い至りましたが、語感がいいのでそのまま続行。あの世界だと、足が幸運の証なんでしょう、うん。
コンセプトは「伝説の勇者(覚醒前)」。能力的には覚醒済みですが、いろいろ覚悟や心情的には未熟という感じですな。
今後、トビィ君はいろんな冒険を繰り返し、最終的に世界を一撃で救っちゃう系の勇者として祭られます。本人の望む望まざるにかかわらず。
その戦いの中で、喜びも悲しみも怒りもあります。嬉しい出会いつらい別れ、直視しがたい現実や拭えない過去なんかにも遭遇します。
それにぶつかるたびに心が折れたり七転八倒したりしながらも、最後には立ち上がって何とか頑張る……そんな感じの少年になったらいいなぁ。
・フランチェスカ ・ダトル
トビィの級友役。勇者の級友ってことで、完全なかませ犬ポジがダトル。情けないトビィを見直す系のサブヒロインがフランチェスカですかね。
今作においては割といいところのない二人……フランはそうでもないですが、トビィほど活躍しなかった二人ですが、今後割と重要なポジを担うようになる予定。
どちらも、トビィの成長に欠かすことのできないファクターとなるでしょう。その日になるまで、しっかりフォルティスカレッジで学んでいってもらいませんと!
・ゲンジ ・ノクターン
今後トビィのメイン師匠を担うゲンジさん。トビィを引きずって、世界中を行脚することになるでしょう。
ノクターンさんはサブ師匠的なポジション。トビィの成長には関与しませんが、間接的な手助けはする予定です。
ゲンジは勇者の先輩として、今後はトビィに接し、若くない自分の身を振り返りながら、これからどうするかをきっと考えるのでしょう。
一度すべてを失った彼が、何を残せるのか。それがトビィにどう作用するのか。
乗り越えるべき壁、ってポジションですね。ゲンジさんは。ノクターンさんは、そんな彼の補佐役イメージです。
・バルカス一党
割と雑にまとめられた今回の悪役たち。一番キャラたってんのはラウムでしょうかね……? 空間転移能力かと思いきや、空間そのものの操作が十八番っていうね。ちなみにバルカスの転移が結界ごときで遮られたのは、バルカスがラウムのイデアの本質をしっかり把握していなかったため。空間そのものを入れ替えるのがラウムのイデアでの移動法ですが、バルカスはあれを単なる空間転移としてしか認識していなかったので。
で、バグズが飢饉で滅んだ村の子供で、ポルタは腹の中に双子の姉妹の残骸をこさえてしまったせいで悪魔呼ばわりされちゃった子です。どっちも、バルカスとさえかかわらなければ……おそらくそのまま無残に最期を迎えたでしょうね。
魔王復活なんて目論んだバルカスですが、それでも二つの命を救った事実はあったりします。
そしてその本意も、魔王そのものに対する執着ではなかったり。この辺り書くべきだったのかもしれませんが、どうやって挟むこむべきか迷ってるうちに物語が終わってしまって……。いっそばっさり設定切るべきかな。それとも、今後も顔を出して見せるべきか……。
まあ、どっちにしろバルカス自身はここでおしまい、登場の余地はありません。過去の人物にするにしても、記録がないって言いきっちゃったしね!!
・今作の総評。
もう上のほうでも言っちゃいましたが、「前半急ぎすぎで後半ゆっくりしすぎ」ってのが個人的な所感でしょうか。
せっかくのハイファンタジーで、ろくな世界観も解説せずにトビィを突っ走らせちゃったもんだから、止まるにも止まれず、そのまま終わりまで突っ走った……つもりだったのに、終盤がなんかもやる進行速度。
なんとも言えない消化不良感でございます。物語そのものは、完全に想定通りに終わっただけに腑に落ちねぇ。
いや、逆にそれが原因……? 想定通り過ぎたせいで、他人に伝えることを忘れているような気さえします。
なんだろう、このもやもや……。伝わって、ください……! いや、別にいいのか、これは伝わらなくても……。
・次回作について
で、次に書く作品はー……異界学園いっちゃおうかな、と。
一先ずあれに関する所感も自分の中で飲み下せるようになりましたので、まじめに“新上暁”の物語として再スタートさせようかなぁ、と。
その第一回目として、作中で何度か言及しておりました“第一世代VS第二世代”の顛末を語ってしまおうと思います。つまり過去話ですね。
メインの中で、両者の思い出話形式で、なんやかんや語らせてみたいなぁ、と。これならそんなに話数もかさまないと思いますし……。
そんな感じで、暁メインで第一世代の話をしつつ、最初に構想していた部分まで行けたらなーって感じでしょうか。もちろん合間合間にいろいろ別の話を書きつつね。この辺は趣味作家の醍醐味ですなぁ。商業気にしなくていいんだもの。気楽!
というわけで、次に書くのは異界学園! また一カ月程度蓄電し、執筆させていただきます……!
それでは蛇足的なあとがきまで目を通していただき、ありがとうございます。
今作は、画面の前の皆様にニヤリとしていただけるような内容ではなかったことだけはいささか無念ではございますが、それでも少しはあなたたちの胸の中に残るような作品でしたでしょうか? もしそうであるならば幸いでございます。
もしそうでなければ、次の機会をいただけましたらと思います。その時に、全力で挽回させていただきましょう。
それでは、皆様。
( ゜д゜)ノシ<マタツギノサクヒンデー




