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「誰に感謝するんです?」

「ん?…あぁ、後で見せるよ。」

聞き耳を立ててた甲斐があって聞き取れたが一応聞いておく。…レヴとかいってたな。

俺を取り込もうとしてんのはそいつの仕業っぽいな。そいつがミストに助言してるらしい。

ただどんな奴かがわからん、まぁ注意しておくことに越したことはないな。

「改めて自己紹介をしたわけだが、俺の職業は珍しいものでね。精霊術師って何かわかるかい?」

「いえ、初めて聞きました。実はそれ気になってたんですよ。」

全然そんなことはないがそう言っておく。

「まぁ、実際見てもらった方が早いかな。我の呼びかけに応え給え、サモン。」

すると何もなかった空間にいきなり生物が現れた。

びっくりしたが、何事もなかったかのように観察する。

見た目は火の玉みたいだ、淡く水色に光っている火の玉。それが空中にふわふわと浮いている感じだ。

「…これが精霊だ、精霊術師は精霊を使って色々なことをするんだ。」

そう言ってミストはすぐに精霊を消してしまった。

「あんまり驚かなかったね?もしかして見たことあるのかい?」

「いや、十分驚きましたよ。」

「リード君ってばちょっと頭が後ろに下がってましたからね、可愛かったです。」

余計なとこ見なくていい。…完璧にポーカーフェイス決めてたと思ったがそこでバレるのか、気をつけなくちゃ。

「なんですぐに消しちゃったんです?」

「あぁ、人に見えるようにすると魔力がかかってね、あまり消費していい場面でもないだろ?」

確かに、今は簡単だけど依頼に向かってる最中だ。何が起こるかわからんから消費はしないほうがいいだろう。

しかし、今人に見えるようにすると、って言ったよな。てことは人に見えないように召喚することも出来るってことか?

だったら無茶苦茶じゃねぇか、こっちの情報筒抜けになるだろうし何より姿が見えない相手に攻撃されるのはまずい。

少しでも情報引き出して対策を考えないと。

「すごいですね、精霊ってどんな事が出来るんです?」

「精霊に興味があるのかい?…まぁ珍しいからね。基本的に精霊には属性があって、さっき呼び出したのは光の精霊だね。それぞれ、火、水、風、土、闇、光、の精霊がいて、その精霊によって戦い方が違うんだけど…。まぁ自由に呼び出せれる仲間って感じの考え方でいいと思うよ。」

詳しく説明するとややこしいんだろう、大雑把な説明だけどとりあえずはわかってきた。

つまりは自由に呼び出せる仲間ってことだな、うん。

「それってかなり強くないですか?」

「もちろん、弱点はかなりあるよ。燃費が悪かったり、相性のいい精霊しか呼び出せなかったり…、まぁ色々とね。」

それ自身がミストの弱点になりうるので詳しくは教えてもらえなかったがつまりそういうことだ。

まとめると、ある程度自由に呼び出せて魔力を使うが一緒に戦ってくれる仲間を呼び出せるってことか。

くっ…、ネトゲ廃人の時代にあったらどれだけ重宝したことか。ボス張り付き一緒にやってくれるとかありがたくて涙が出るぞ。

「色々な職業があるんですねぇ、詩人だけの俺にはわからないことだらけです。」

「まぁ、特徴だけでも知っておいて損はないからね、相手がどんなことするかわかれば対策も取りやすいからね。」

ミストは精霊術師がなんとなくこういう職業だってことを教えてくれたらしい、詳しく聞く必要があるがこれ以上は流石に無理そうだ。


「…さて、森の入口についたわけだけど。ここからは俺の指示に従ってね。」

会話をしたり考えたりしながら歩いてたらすぐだった、結構近いんだな。2時間くらいか?

「はい、俺は何したらいいですか?」

「基本的には後ろに下がってて、そして出来るなら演奏で支援してくれ。」

そう言ってミストは宝物庫から小型の盾と剣を取り出す、調べて見るといい装備のようだ。

【そよ風のバックラー】に【水滴のレイピア】か。

前者は衝撃を緩和してくれる効果付き、後者は魔力を込めると水が出る効果付きだ。

レイピアはまだしもバックラーはいいな。やっぱりクランマスターにもなるといい装備使ってるんだろうか。


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