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「なんでよ、俺別に関係なくない?公爵の一家じゃないし…。」

「いやー、自分で言うのもあれなんだけど。俺たち脳筋じゃん?」

確かに、そういえばこいつら全員武闘派だ。

「それだと厳しいから魔法使いか僧侶をつれていくことが出来るんだが…。」

「なるほどな、それで俺に手伝って欲しいと。」

「さっすがリード様!はなしがわかるぅ~。」

うっざ、これ別に俺じゃなくていいじゃん。

「でもこれだと俺じゃなくてよくない?」

「おいおい、お前以上のやつがいるのか?」

「リードの魔法を見てしまうと並の魔法使いじゃちょっと…。」

レイの仕業か。そりゃ詠唱いらずのMPほぼ無限の魔法砲台なんてもう反則だしな。

「俺も出来るなら妻や娘を危険には晒したくはないからな、リードが来てくれるなら心強い。」

「あなた…。」

こういうとこでいい事言うのは反則だわ。クラウ夫人がいい感じの目で見てるわ。

「…、俺のメリットは?」

「有名になる?」

「なりたくねぇんだっての。他は?」

「公認の部下に…あっ。」

「おっし、お前ら行こうぜ!」

シェリーと銀をつれて席を立つ。

「まー待て待て、…レイを嫁にやろう。」

「はあ!!!ちょっとなんなんですの!!!それは!!!」

レイが赤面してティスカ公に詰め寄る。まだ茶番続くらしい、とりあえず椅子に座る。

「あれ?軽く言ったけどこれナイスアイディアじゃね?俺は優秀な婿が獲得出来るし、リードは綺麗な嫁さんが出来るんだぞ?」

「お父様が決めたことなら…従わなければいけませんが…。」

こっちをチラチラ見ながら赤面してもじもじしてるレイは正直可愛いが。

「俺としてはいらんし、そういうのってレイの意見尊重してやれよ。いや貴族だからそれは無理なのか…?」

政略結婚とかあるだろうしな、向こうの世界でもあるしなぁ。

「いらないってちょっとひどいですわ…。」

「やーい、断られてやんのー。」

「シェリー、シャラップ!いやそんなことで一人の女性を縛り付けるのはよくないっていうか?レイも嫌だろうし?」

なんかちょっと苦しいな。親父からの猛プッシュが多すぎる、フランといいレイといい。

「別に…た…いい…ど…。」

「その話は置いといて、全然ナイスアイディアじゃねぇからな。」

モジモジしてるレイを置いといてティスカ公ディスりに移る。

「俺にメリットがないと流石に動けないなー、公爵様ならなんか他に思いつくとかあるのかなー?どうなんだろうなー?」

「ぐぬぬ…、俺の頭を下げる!!」

そういって勢いよく机に頭をガンとぶつける。

「おっさんの頭皮見て何がいいんだよ。」

一蹴。

「ぐぬぬぬ、頼むよー、なんでもするからさー。」

顔をこちらに向けて手を机に乗せてバタバタしてる。信じられるか…?これ公爵なんだぜ…?

「ん?今なんでもするって?」

「…まぁ今のは言葉のあやだ。」

そういって椅子に座りなおすティスカ公。

「…ダメだ、浮かばない。お前たちも手伝ってくれ。」

クラウ夫人とレイに助けを求めるティスカ公、もうちょっとなんか考えてこいよ…。

「んー、やっぱりお金でしょうか?」

「いやー、別に今お金に困ってないしなー。」

クラウ夫人が言う。まぁ普通はそうだろうけどな、給料もらえてるし今は金貨も15枚くらいある。魔石も売ってないしな。

「お金はいくらあっても困りませんわよ?」

「そりゃそうだけどなー。」

尤もだがなんか弱い。

「…王族に紹介する、とか?」

「いや別に貴族とか狙ってないし。」

レイの意見も却下。

「逆に聞くがリードのほしい物ってなんだ?」

ティスカ公がそう聞いてくる。

「確かに、それ聞いたほうが手っ取り早いですわ。」

「でもこの人大抵自分できますからね…、欲しいものなんてありますの?」

「欲しい物かー、んー、経験かな?」

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