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「ほんとにっ!マスターはっ!余計な事っ!しかしないんですからっ!」

「はい、深く反省しております。・・・気がついてるか知らないけど、その蹴りで魔物殺せるからね?」

シェリーの蹴りが強くなってる。普通に座ってる俺がちょっとづつ動いてるので威力は察して欲しい。

「ま、まぁそれくらいにしておいてあげたら?」

「この人はいっつもこうなんですから!」

「返す言葉もありません・・・。」

流石にシュルツェも引き気味で止めてるがシェリーの怒りがとまりそうにない。

「ほんとにもう!マスターが動くと厄介事はまだしも、変な知り合いも増えるんですからっ!・・・あーもう!!」

シェリーが俺を蹴るのをやめて、妖精魔法で的作ってそっちに魔法で八つ当たりし始めた。

「・・・変な知り合いってあたし達の事かしら?」

「さぁ?・・・余波でも凄まじいですな。」

シュルツェが青い顔しながらハイルズに問いかけてる、ハイルズもハイルズでシェリーの魔法の威力にビビってるし。

・・・一応魔族目の前にして魔力使うのはやめていただきたいが、なんもいえねぇ。

「ふんっ。・・・わかりました。いえ、わかってました。マスターを野放しにするとこうなるって。・・・かと言って止める有効な手段もないですし。この気持ちと一生付き合えってことですね。えぇ、わかりました。」

「シェリーさん?何言ってるんですか?」

「どうせわかってないマスターには言っても無駄です。・・・それで、どうするんですか?」

急にシェリーが一人で納得したかのように魔力を収めて冷静になる。・・・シェリーは俺が厄介事を引き連れてきたのを怒ってた訳じゃないのか?・・・わからん。

まぁ、とりあえずシェリーの中で納得した様なのでもう蹴られる心配はなさそうだ、今のとこ。

・・・シェリーの言いたい事はこうだろう。

こいつらの提案に乗って大魔王の魔力削って円満に終わらすか、それとも全員倒してカオスエンドにするか、こっちに手出してきた奴だけ倒して知らんふりルートか。

・・・まぁ、考えるまでもないな。

「俺が起こした事が原因だしな。・・・その提案受けることにする。」

「・・・そう。本当によかったわ・・・、死なずにすんで。」

さっきのシェリー見たので気が気じゃなかったんだろう、シュルツェが本気でホッとしてる様に見える。

「それで、いつ行きますか?さっさと終わらせるにこしたことはないんですが。」

「・・・そうね。実はもうそれほど時間も残ってないの。暴走してから時間も経ってるし、・・・どれだけ魔力を取り込んでるかわからないわ。」

「・・・それ俺勝てるのか?あんま勝率のない戦いしたくないぞ。」

正直自信ないわけじゃないが、初見で実力のわからない相手と戦いたくない。ゲームならデスペナで済むがここだとそうもいかねぇし。

「現段階で一番勝率の高いのは貴方よ。・・・ていうか貴方しかいないわ。」

「でしょうねぇ・・・。ってことはこれ俺勝てないと人族滅ぶやつ?」

「さぁ?・・・それはわからないわ。」

まぁ、そうでしょうね。・・・最悪勇者がどうにかするか?・・・いや、どっちも実力わからんからなんとも言えんが。

あれこれ結構大役では?

「どうせ涼しい顔してぶっ倒して終わりですよ。」

「待て待て、初見ボス攻略は流石の俺もあんまりしたくないんだが。」

「どっちみち私とマスターで倒せなかったら人族以前に世界が終わりですよ。」

「いやいや・・・。あれ、シェリーもいくの?」

「当たり前ですよ。もうさっさと倒して終わりにしましょう。」

シェリーが珍しくやる気だ。・・・実際さっさと終わらせたいんだろうな。

「マジか・・・。割りと俺とシェリーのタッグは有りだと思うが、他のリスクをどうするか・・・。」

「・・・では時間置きますか?」

「それは困るわ。・・・さっき言ったように時間が過ぎれば過ぎるほど状況は悪くなるわ。」

シュルツェが俺達の会話に口を挟む。

「・・・そこ考えたら電撃戦しかねぇよなぁ。」

「でしょう?・・・実質一番の脅威だったのがこれですし、なら問題はないのでは?」

「これって・・・。」

「まぁ、確かにそうなんだが・・・。」

確かに、今のとこの障害で対処が難しいのはこいつらだけだろう。若干敵対してそうなので雷風達で対処が難しいのは他の魔族、と7騎士だけか。

・・・うむ、そう考えると動くべきか。対処遅らせて問題が山積みになるよりも対処できるとこは全力で対処していった方がいい。

「わかった。すぐにでも行こうか。」

「さ、久しぶりに殺りますか。」

「・・・すぐにやる気になってくれるのは嬉しいけど、妖精の方が物騒なんだけど・・・。」

微妙に嬉しくなさそうなシュルツェ。

「・・・まぁ、先に言っておくけど削るのが難しいかったら全力で倒させてもらうからな?自分の命使って他人助けたいとは思わんから。」

「・・・それは仕方がないわ。」

そこはシュルツェもわかってるだろうが、一応言っておく。

手は貸すが元々の立場があるしな。

「銀がいれば完璧だったんだがな。・・・んじゃ、現リード最強パーティーの進撃を開始しますか。」

「・・・二人しかいませんけどね。」

まぁ、一人じゃなかったらパーティーだから・・・。

「・・・じゃあ、案内するわ。・・・ハイルズ!」

「あっ、話終わったんですか?」

「聞いてなさいよ!」

「いえ、結構無駄なこと話してるようでしたので。」

「・・・まぁ、結果的に今から行くことになったわ。」

「さようですか。」

ずっと喋ってなかったと思ってたら聞いてなかったんかいワレェ。・・・まぁ、確かに序盤で合意する話になってたので後半は聞いてなくてよさそうだったが。

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