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「ほい、これ武器。」

「えぇ・・・。」

荒鉄を使ってポンと武器を作る。

種類は大剣、片手剣、槌。

アインツが大剣、ツヴァイが片手剣、ドライが槌だ。

元々の状態でも使えるようにと少し大きめに作ってるが問題ないだろう。

だってこいつら人間状態でも大きさほぼ変わんねぇもん。

まぁ、元冒険者なのでそこそこの獲物でいいだろうと、普通の鉄製の武器を作った。森の魔物相手だと十分だ。・・・まぁ、それならヒューイ達のがどれだけおかしいのかって話になるんだが。

鞘とかも作り終え、完全に後は装備するだけである。

「・・・これってそんな簡単に作れるもんなんすか?」

「まぁ、俺はちょっと鍛冶も齧ってるからな。・・・ダジャレじゃねぇぞ?」

「いや、リード様・・・リードさんの魔力がおかしいのが問題なのでは?」

「・・・。」

「まぁ、そうだけど。・・・安定してきた?」

一応もうそろそろやる事なくなってきたんだけど?

説明も終わったし、冒険者っぽく出来るんじゃないかな、そろそろ。

・・・いやもうさっきからずっと思ってたけどさ。

「・・・なんで全裸なん?」

「え、・・・元々腰のみしかなかったですし。・・・ここは私達しかいませんし。」

うん、そうだろうと思ってたけど、俺としても目のやり場に困るんですけど?

・・・まぁ、体格に合っていて立派ですね。

「・・・着るもんあったっけな。」

元々、シェリーは魔力の扱いに長けてたから服も魔力で作ってたけど、こいつらはまだ無理やろなぁ。

てゆうか冒険者なら普通の服のがいいよな。

宝物庫から適当に衣類を出すが、サイズがあるかどうか・・・。特にドライ。

「これ着たらいいっすか?」

「適当に選んでくれ。・・・ドライが着れるのあるかなぁ。」

「・・・。」

申し訳なさそうなドライを差し置いてツヴァイが衣類を漁っていく。

元々、そないあれば憂いなしと色々買い込んでおいてるので物資は色々あるんだが・・・。

「・・・。」

「まぁ、ズボンがあっただけマシか。」

ドライのサイズに合う服がなかった。

元々上半身がガッチリしすぎなのだ。・・・しょうがないので布を適当に切り取って、羽織る感じで終わらす。


「どうっすか?似合うっすか?」

そして、人化が終わったゴブリン達が目の前に立つ。

元々の姿と大きく変わったのは肌の色だ。鈍色だった肌はこんがりと小麦色に。

髪の毛は薄い緑になり、髪型は皆ほぼ変わってない。

・・・んでまた顔がイケメンなんすよ。

アインツはもう王道の勇者みたい、整った顔で大剣担いでるとかもう勇者じゃんこれ。

ツヴァイは愛嬌のある可愛い顔って言うか、こいつ口調もチャラいし、女泣かせてそう。

ドライは無骨ながらも渋く、黙ってるのがまたかっこいい。

なんやねん、こいつら。元ゴブリンか?本当に。

「んー。まぁ、冒険者っぽくはあるな。」

「それならいいのですが・・・。」

「問題は俺らが冒険者っぽいのを知らないってことっすね。」

「・・・。」

「ふむ?冒険者見たことないの?」

森に住んでるから見てると思ったんだけど。

「えーっと、私達全力で逃げてましたので、人間には詳しくないんです。」

「てゆうか、俺ら自分達で対処出来るの以外全部逃げてたっすからね。」

「・・・。」

ツヴァイが誇らしげにそんなことを言うが、・・・まぁそうだよな。じゃないとここまで生き延びてないわな。

「ふーん、なるほどな。・・・てことはこれ冒険者の基礎も叩き込む必要があるな?」

「・・・そうですね。設定的にはいるでしょうね。」

「今なら大抵の事が楽に出来そうっすけどねー。」

「・・・。」

・・・どうすっか。俺も冒険者の事なんて知らねぇんだよな、詳しくは。

つうことは誰かに教わるのが一番なんだが、・・・ヒューイ達は前提でダメ。

・・・ミストに頼んでみるか?あの人なら冒険者だし、ちゃんと評判もいいし。

俺の事も知ってるからな。関係者って分かるならアインツ達の不自然な実力にも下手に突っ込まないだろう。

「うむ、知り合いに相談するわ。」

俺に出来ない事で悩んでもしょうがない。素直に知り合いの手を借りよう。

「そうですか・・・。」

「人間っすよね?・・・大丈夫っすかね?」

「・・・。」

「まぁ、不安だよな。・・・一応完全に人間になりすますのもしっかりしてくれよ。」

「ですよね・・・。少し私達だけで話し合ってもいいですか?」

「おう、俺ももうちょい休憩したいしな。」

使役する為にがっつり魔力使ったしな。・・・そのあともちょくちょく魔力使ってるから完全には戻ってないので休憩しときたい。

アインツ達は少し離れたところで各々武器の感触を確かめたり、話し合ったりしている。

時折回りを見てるのは通りかかってる魔物達に注意がいってるんだろう。いい傾向ですね。

ただジッと待ってるのもつまんないので少し森を散歩しながら待つとしよう。

・・・一応もう一つ考えてた案も試しときたいしな。

このまま散歩して、いるなら試してみるか。

・・・搦め手は絶対いるしな。

俺自体が搦め手感は否めねぇけど。

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