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夕飯は何も問題なく終わった。

今回はミューが中心となって料理の準備をしていたが、ミュー曰く、エルにはある程度任せてもいいとの事。・・・ルクについては何も言わなかったけど、お察しって事だろう。

エルもミューの手際の良さに驚いており、学ぶことが多いと言ってた。

なんにせよいい感じらしいので大変よろしいです。

これから少しミュー達の手間が増えるが人数が人数なので食事は基本的に外で行うことになった。

まぁ家の中でみんな一緒に食うのは流石に狭すぎるしな。

結局部屋割りは姉ちゃんの部屋にシェリーとエルとルクとハピ。

俺の部屋に俺とヒューイとロイとメルとなった。

姉ちゃんの部屋勝手に使っていいのかとか思ったが、母さんから許可が出たのでいいんだろう。普通に姉ちゃんは使っていいよっていいそうだしな。

まぁでも、流石にこの人数だと狭いので邪魔な家具などはしまって、皆で雑魚寝の形になった。・・・これベッドとか作ったほうがいいのかな?いやでも俺帰ってきてから大工しかしてないことになるぞ。

まぁ、生活が楽になるならやっておきたい部分ではあるが・・・。

「・・・久しぶりにこうゆっくりと寝れるな。」

「・・・。」

「見張りがないってだけで結構精神的に楽になるもんだな、やっぱり。」

「・・・うるせぇ、はよ寝ろ。」

「えぇ・・・、ちょっとくらい修学旅行気分を味あわせてよ・・・。」

こう家の中で川の字になって話すなんて機会なかったのでちょっとは楽しみたかったのに。

ヒューイにピシャリと断られた。

シェリー達は前めっちゃ女子トークしてたのに!羨ましい!!

・・・でもヒューイ達と男子トークってなんか違うな?


「ふぁー・・・、おはよう。」

「遅いわよ。もう皆ごはん食べ終わってるわ。」

久しぶりの我が家でやっぱり安心してたんだろう。かなりぐっすりと眠ってしまっていた。

起きたらもう皆朝飯食い終わってた。

「ヒューイが何回か起こしたって言ってたわよ。」

「・・・そうなの?記憶にないわ・・・。」

「まぁ、マスターには色々とやってもらってましたから。朝寝坊も仕方ないですね。」

顔洗ったりしてから机に座ると母さんとシェリーがそんなことを言った。・・・全く知らねぇ。

「片付けがあるんだからもうちょっと早く起きてよね。」

「お。・・・まぁ、すまんかった。」

ルクが朝ごはんを持って来てくれた。んー、言葉使い以外有能。

「・・・あれ?父さん達は?」

「もう仕事に行ったわよ?」

「ついでに仕事を手伝いたいと言ったヒューイとロイも着いて行きました。メル君も仕事を手伝うって言ってましたが・・・、一応ということで連れていきましたよ。」

「ほーん、有能やな。」

「自分達から仕事を手伝いたいって言ったのよ?リーが何も言わないからって。」

「完全にマスター忘れてましたよね?」

「ちゃ、ちゃうし!一日くらい休ませてからって思っただけだし!」

ジト目のお二人を躱すように視線をそらすがこれはバレてますね・・・。

「まぁ、確かに着いたばかりでって言うのも流石にと思ってゆっくりしていいって言ったんだけどね?ロクに仕事もしてないのにこれ以上好意に甘えられない、だって。」

「んー、そんなことはなかったけどなぁ。ちゃんと報酬分の仕事は・・・、あ"。」

「・・・なんですか、その声は。」

そこまで言って完全に忘れてた。

「・・・ここまでの報酬渡してねぇ。」

「あなたねぇ・・・。」

お母さんが怒りそう、謝罪を要求されてる!

「あー、流石にこれはないなぁ。ちゃんと見合った報酬は渡さねぇと。」

「・・・まぁ、わかってるならいいのよ。」

やってしまった感があるわ。信用が第一だろうに・・・。

「まぁ、ヒューイ達も気にしてないと思いますよ?」

「それならいい・・・わけはないが。・・・ちゃんと謝ってちょっとイロを付けるか。」

これはこれで逆にあれな気がするがしょうがない。

「・・・手が進んでないんだけど。」

「あ、すまん。食べるの忘れてた。」

会話に集中してたらしくルクにジト目でそう言われた。


「リー君ー、来たよー。」

「おう、いらっしゃい。」

「あら、フラン。リーのお目付け役ご苦労さま。大変だったでしょう?」

「そんなことなかったよ、・・・ただいま帰りました!」

「はい、おかえりなさい。」

食事を終え、午前のまったりとした時間を魔法の訓練にあてる為に外で色々してたらフランがやってきた。

昨日は家族で過ごしてたんだろう。挨拶がまだだった母さんと再会を喜んでいる。

うわぁ、この空間は尊い。

「・・・魔法の訓練?」

「そうよ、この子達を教える事になったの。」

「そうなんだ。叔母さんは教えるのが上手いからすぐに上達するね。」

「私は基本的な事しか教えないわ。」

「リー君はそういうこと教えないからねー。」

「へいへい、そうでやんすよ。」

まぁ知ってた。だから母さんに頼んだわけですし。

「・・・ご主人様に教えてもらったのでこれくらいは。」

「これくらいしか出来ません・・・。」

母さんの前で魔法を披露していたエルとルクがそんなことを言う。

「・・・まぁ、魔法自体はちゃんとしてるわね。」

「補足しますと、三日でこうなりましたよ。」

「あー、それ言っちゃうんだ・・・。」

母さんが腕を組んでエルとルクを眺めるのを横目にシェリーとフランがそんなことを言った。

「そう、三日ね・・・、三日!!?ちょっとリー、どんな教え方したの!!」

「え、ひたすら出来る魔法をやらせましたけど。」

「あのねぇ・・・、三日でこんな攻撃的な魔法使わせるなんてどうなってるのよ。」

怒るのを通り越して呆れていらっしゃる。

「とりあえず使えるようにはしておこうかなー、って・・・。」

「はぁ・・・、これはしっかりと教えたほうがいいでしょうね・・・。」

母さんが決心したようにそんなことを言う。

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