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お姉ちゃんの奮闘

そういえば突然の更新でしたね

エタなったと思った奴、大丈夫俺も思ってたから!

「うぅ・・・緊張する・・・。」

とある一室で一人少女が独り言を漏らす。

少女の名前はラトニス。

今日は魔法団の入団のテストの日、ティスカ公からの推薦と言うことで一人違う部屋に案内されてしまった。

ただでさえアトラス城に来るのが初めてなのに、特別待遇の様な扱いを受けて困惑してしまった。

「大丈夫、・・・絶対受かって見せる。」

そう呟いて、自分で自作した杖を握り締めるように力をいれた。

リードとシェリーに教わって初めて木の枝から錬金で作り上げた物だ、少々歪だが思い入れが強い。

「ラトニスさん、まもなく面接が始まります。ついてきてください。」

「ひゃ、はい!」

しばらくラニが悶々としながら瞑想をしていると一人の若い男が部屋を訪れた。

ノックをされたにも関わらず変な声をあげてしまったラニは顔を赤くし、それを見て男の人はほっこりとした表情を浮かべる。

しかし、ラニがテンパっているのは誰の目にも明らかだろう。


「こちらになります。」

「・・・おっきい扉、・・・あっ、はい!」

しばらく男の人の後をラニがついていくと大きな扉の前でここだと男の人が立ち止まった。

緊張で全く周りを見ていなかったラニはここがどこかもう既にわからなかった、元々全部案内されていたので城の中は全然覚えていないのだが。

そんな様子を見て、男の人はこの人大丈夫なのかと疑問の表情を浮かべるがそれにすらラニは気がつかない。

「では、この扉の中で面談、および魔法の練度を見ますので・・・。頑張ってください。」

「はい!」

男の人が簡単な説明と励ましの言葉をかける。

それを聞いてラニが気合を入れ直し、元気よく返事をする。

「・・・よし、いこう!」

頬をペシペシと叩いて自分を奮い立て、ゆっくりと扉をあけて中に入っていった。

その光景があまりに微笑ましかったのは言うまでもない。


「ひろーい・・・。」

思わずラニは言葉を発した。

ラニは知らないが、元々このテストの場所は魔法団の面子の訓練の為に用意された場所だった。

ラニが使った大きな扉は滅多に使われることはないが、他にも通路があり、そっちを主流にしているのだが今回は特別だった。

そしてその中央に簡易的な椅子が置いてある。

その対面には長机と3人の人物が椅子に座ってラニの方向を見ていた。

「あっ・・・。」

それに気がつき慌てて椅子の方に歩いて行き、椅子の前で立ち止まる。

「ティスカ公爵様からの推薦で参りました!ラトニスです!今日はよろしくお願いします!」

元気よく挨拶をして相手の反応を伺うラニ、足がブルブルと緊張で震えるが頑張っていう事が出来た。

「結構、では座って。」

真ん中にいる人物が着席を促す。

三人とも男で、真ん中とラニから見て右側の人物が40代くらいだろうか、そして左側の人物は60代に見える。

「これから面談を行うが、必要な事を聞いていくのでそれに答えればいい。簡易的な紹介で失礼するが、私はモリィ、こちらがアグサ、そしてこちらがエドランだ。」

右側の人が自身から順番に簡易的に紹介していく。

右側がモリィ、真ん中がアグサ、左側がエドランだ。

「は、はい!」

「そんなに緊張しなくていいんじゃよ、簡単な質問ばかりじゃからな。」

エドランがにっこりと笑ってそう言うが他の二人はいかつい顔を崩そうとはしなかった。

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