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「人によって戦い方は様々だからな、ゆっくり自分のポジションを探せばいいさ。」

「は、はい!」

・・・返事もいいし、これはやっぱりあれだよな。

「メルはやっぱり、皆の手伝いを頑張りたい?」

ストレートに聞いてみる。

「・・・はい、今まであんまり役に立っている気がしなくて・・・。」

「情報集めるっての結構重要なんだけどなぁ。」

「ん、んー。あんまり実感がなくて・・・。」

まぁ、そりゃそうか。

多分、自分のやってることの意味がわかってないな。

言われたままにそれをやってるからこその発言っぽいな。

ここは情報の重要性を解くか・・・。

「ふむ、例えばさ。・・・おっさんが一人いるとするじゃん?」

「え?・・・はい。」

「そのおっさんが凄く強かったりしてさ。俺みたいに見かけで判断出来ないわけ。」

「う、うーん。」

「そのおっさんが強いって情報がどこかに転がってて、それをメルが見つけて来るって感じなんだけど。・・・あかんな、いい説明が出来ねぇ。」

「・・・。」

これではいけない。

おっかしいなー、こんな説明下手だっけ?

シェリーとか銀ならこれでなんとなく察してくれるからよかったけど、ダメだわこれ。

「ちょっと待って、考える。」

「うん・・・。」

メルがちょっと笑ってる。

「・・・これだな。一つの屋敷があったとする。」

「うん。」

「その屋敷にはお宝があるわけだ。」

「うん。」

「それをヒューイ、ロイ、メルの三人で盗みにいくとしようか。そうした場合、まずその屋敷の情報がいるわけだな。警備の人数、屋敷の間取り、お宝の位置、屋敷の住民の就寝時間。・・・情報は多ければ多いほど成功確率が上がるわけだ。」

「・・・うん。」

真剣な顔でこちらの話しを聞いてくれるメル。ここまではわかってるか。

「その場合、自由に動けるのはメルだ。ヒューイは顔がいかついから屋敷の周りをウロウロしてたら警戒されるし、ロイもいい年だ。用もないのに屋敷の周りにいるのは違和感があるだろ?その点メルなら子供だ。屋敷の周りで遊んでても、ウロウロしててもあまり警戒はされない。子供って利点を活かして情報を集めれるってのは凄く有利だ。」

「う、うーん。」

「メルが相手なら警備の人もうっかり口を滑らせて間取りの情報とか警備の人数とか喋ってくれるかもしれない。・・・警備の人数が二人しかいなくて交代でやってるから休みがなくて大変とか、地下室は窓がないからカビ臭くてしょうがないとか。・・・ほら、これだけでもう成功率が格段にあがった。」

「え?」

「これだけの情報でヒューイが中に入り込むことが可能になった。盗めるかどうかはまだ情報が足りんが。・・・警備が二人で交代制ってことは、ロイかメルがその警備の人に話しかけて注意を逸らせばヒューイが自由に動けるってことだ。それで中に侵入出来る。そんで夜に寝ない奴なんてそうそういないだろ?警備雇ってるってことはそっちにある程度は任せてるはずだ。そうなると夜に動いたほうがいいわけだ。そんで地下室があってカビ臭いってことは十中八九物置だ。てことは物が置いてあるってことで、お宝は無理でも金目の物くらいはもう盗めるってことだな。」

「え、えぇ・・・。」

もちろんそんな単純じゃねぇけど。

メルが変な顔をしてこちらを見てくる。

「ちょっとしたことでも屋敷に侵入して、お宝を盗み出すってことを前提にすれば思った以上に計画が進むことが多い。・・・つまり今までメルがやっていたのはメルが思っているよりも役に立ってたってわけだけど。・・・わかる?」

「なんとなくですけど・・・。ちょっと、考えます。」

そういってメルが考え込んでしまった。

まぁ、悩むがいいさ。

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