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その後、適当にヒューイと話ながら無事に見張りは終了。

ロイとメルに交代し、寝床に入り速攻で眠る。実際このサイクルはきつくなってきそうだが、数日だけだ。

こんな風に旅をするなら街などについたときに長めに滞在して休憩しとこう、そうしないと俺はともかく皆がきつそうだ。

「朝です、起きてください!」

メルに起こされて目を覚ます。まだ寝足りないが、そんな事はいってられない。

素早く体を起し、周辺の気配を確認。今日も異常はなさそうだ。

「おはよう、ちょっと体操してくる。」

見張りで起きていたメルとロイ、それに既に起きて朝食の準備をしているエルに声をかけ、少し離れた場所までいく。ついでに雷牙と風牙も連れて行く。

ていうか皆朝弱すぎである、まぁ別に移動のペースを落とそうとしているのでのんびりしてていいのだが…。エルしか起きてないってどうなのさ。


「まぁ、この辺でいいか。ちょっと頼みごとなんだが…。」

「「是非。」」

「まだ言ってないんだけど。…まぁ大したことじゃないんだけど、ちょっと移動のペースを落として欲しい。」

雷牙と風牙に頼みごとをしようとしたら二つ返事で了解された。いや、従順なのはいいんだけどね。…多少無茶なこと頼んでも嬉々として遂行しそうな気がするわ、この二匹。

「理由をお聞きしても」「よろしいですか?」

「あぁ、一つは日にちの調整。もう一つは訓練を兼ねて移動するからそれにペースを合わせる。こんなとこかな。」

「流石です。」「色々と考えていらっしゃるのですね。」

「せやな。」

適当に流す、この辺は銀の太鼓芸の受け売りかもしれぬ。

「んでもう一個、これ使役した時にしとけばよかったと後悔してたんだけど。お前達にちょっと力を分け与える。」

「使役した時点で。」「それは出来ているのでは?」

大きな馬が二頭揃って首を傾げる。ちょっと迫力がありすぎるんだよなぁ。

「まぁ、それとは別にリードさんの家族特典ってやつだな。…、うん、こんなもんか。」

そう言いながら熟練度4倍と超回復と無詠唱をぽいっと追加する。


【リード=ニア=アトラス】【645:10】【メイン職業:歌姫41 サブ職業:大魔法使い55、村人1、戦士15、剣士10、僧侶10、武道家見習い25、商人見習い1、盗賊見習い1、冒険者見習い15、鍛冶屋見習い25、錬金術師10、魔物使い20、魔石見習い2、召喚士見習い1、狩人25、精霊術師見習い1、迷宮職人12】

ボーナスポイント:358


HP:1342

MP:59432 (4321)

力:891 【1】

敏捷:802

健康:791

知識:1102

知恵:842

威厳:160

運:271

【EXスキル:神速、神眼、死神、賢者、職業変更、ボーナスポイント贈与、反射神経、大魔道士、MP贈与】

【パッシブスキル:限界突破、マッピング、情報整理、言語理解、魔法遮断、魔力追跡、念喋、二刀流、威圧、教官】

【アクティブスキル:歌10、楽器10、打撃武器8、採取3、片手剣10、両手剣10、両手持ち10、盾5、重装備2、中装備7、軽装備10、闇魔法1、光聖魔法9、無魔法10、信仰10、格闘10、気功10、算術10、話術10、宝物庫10、投擲武器10、情報操作10、トラベルワープ4、鍛冶3、錬金10、調合10、使役10、飼育10、魔石改良2、魔石増幅2、召喚魔法1、武器防具召喚1、弓術10、罠師10、精霊召喚10、精霊会話5、迷宮作成3、迷宮操作3、魔法偽造10、妖精魔法10】

経験値4倍、熟練度4倍、超回復、無詠唱


うん、流石に長い。そして強い。ステータスだけ見ればだけど。

普段詩人にしてるから上がってんな…。やっぱり予想通りだな。訓練はあれでいこう。

今ので一匹19の二匹で38ポイントボーナスが減ったわけだ。ボーナス1割使って有能な仲間が二匹増えたって考えると相当だな。

ちなみに雷牙と風牙は未だに首をかしげてる。

「簡単に言うと、詠唱なしでの魔法発動。訓練するとその効率アップ。そして体力が桁違いにあがる。」

「…。」「どういうことでしょうか?」

「言ったまんまなんだよなぁ、これは自分の感覚で掴んでくれ。」

「はぁ…。」「すいません、あまり実感がなくて…。」

まぁ、雷牙達は元々魔法使ってないし、訓練の類もしてきてないだろうし、体力に関しては今調べようがないしな。

【雷牙】【649:4】【メイン職業:馬6】

【グランドホース】

HP:312

MP:230

力:280

敏捷:294

健康:275

知識:240

知恵:250

威厳:302

運:261

【EXスキル:人馬一体】

【パッシブスキル:限界突破】

【アクティブスキル:土魔法1、風魔法1、四肢強化1】

熟練度4倍、超回復、無詠唱


うん、いいんじゃない?元々がただの馬車用の馬だとしたら一気に戦闘用の馬になったわけだし、それに魔法の訓練も追加しないとな。聖魔法とかも覚えてもらわなきゃいけないし、ある意味一番きついのは雷牙と風牙なのでは?

ちなみに風牙も同じようなステータスだった。

「ん、よしと。これからは皆と同じように魔法の訓練とかもしてくからよろしくな。」

「…?」「我々も魔法が使えるんですか?」

「いけるいける。楽勝よ。」

「絶対それって。」「楽じゃないですよね…?」

今までのヒューイ達のを見ているからか雷牙と風牙が不安そうな声をあげる。

いやいや、普通よりは絶対に楽だからね。

「んじゃちょっと朝の体操に付き合ってくれ。適当に俺に向かってこればいいからさ。」

「いいんですか?」「どれくらいの力でやれば?」

「んー、徐々にあげてってくれ、こっちで後で調整する。」

準備体操をしながら宝物庫から木剣を取り出す。

これからは雷牙と風牙に朝の準備運動を手伝ってもらいましょうかね。

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