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【銀牙】【630:26】【メイン職業:狼64】

【ケロベロス】

HP:697

MP:595

力:639

敏捷:680

健康:670

知識:620

知恵:600

威厳:510

運:400

【パッシブスキル:嗅覚、統率、念喋、咆吼、ブレス、分裂、威圧、教官、直感、形態変化】

【アクティブスキル:疾風魔法2、水魔法3、聖魔法2、四肢強化9】

熟練度4倍、超回復、無詠唱

なんとまぁ、いつの間にか随分と腕を磨いていたらしい。さり際に銀のステータスをのぞき見したらこんなことになっていた。

基本的にシェリー達には能力を与える時以外は神眼を使うことを避けていたが、その結果がさきほどの大苦戦である。

これだけ強いならどこに行っても安心なのだろうが…。

とりあえず先ほど反省会を脳内でするとしよう。

「まずは奇襲で俺をその気にさせ。その後弾幕を形成することで落ち着こうとしたのをさらに【分裂】で虚を突き、そのまま倒す…か。まるで俺みたいな戦い方…、いやそうなるように育てたのは俺か。」

喜ばしいことだが、相手にすると厄介である。

やはり銀を相手にするとまずは動きを止めなきゃどうにも…、いやそれだと二手に別れられるのか。…厄介な。


「いや、全く意味がわからねぇんだが。」

歩いて戻るのもめんどいので周囲にヒューイ達以外に人の気配がないことを確認してフラボーを出し、その上に乗って脳内反省会をしつつ戻ったのだがヒューイに開口一番そんなことを言われた。

「ただの机じゃねぇよ?こっちが本来の使い道だし。」

「お前、人が座ったままブツブツと呟きながらこっちにふよふよと向かってくる恐怖がわかってねえな?」

「そこはご愛嬌。慣れるしかねぇな。」

「はぁ…。」

めちゃめちゃ大きな溜息をつかれた。後ろでハピ達がはしゃいでるがこれには絶対にのせてやらん。

さっさとしまってしまおうとヒューイの隣に降り立ち、宝物庫にフラボーをぶち込んだ。

「あら、銀ちゃんはどうしました?」

「あぁ、なんだか思うとこがあるらしいく別行動をとりたいんだとさ。」

「なるほど…。銀ちゃんはそういう選択肢を取りましたか。」

「お前の入知惠か?」

「さぁ?私はマスターに悩みをぶつけてみたら?って言っただけですよ?」

「めちゃめちゃ物理的にぶつけ…。」

「ええー!!銀ちゃんいなくなっちゃったの!?」

「やっぱりこんな飼い主じゃ愛想つくのは当然よねー。」

微笑を浮かべてるシェリーに問いただそうとしたら横から次々に喋りかけられたので機会を失う。

とりあえず、先ほどの魔族とぶつかったことは話さずに銀が別行動をすることを伝えた。

俺もはっきりとした理由はわかってないのでそこのとこは含みを持たせてでっち上げる事も考えたがめんどくさいので修行の一言ですませた。

ハピはそれでもうるさいし、ルクには完全に見限られたと思われてる様子だったので説明するのに非常に時間がかかった。

「…なんか知ってんだろ?」

「全然?」

シェリーに改めて問いただしたがけむにまかれるだけだったので諦めた。

むしろ本当に何もしらんかもしれない。


「そろそろ野営の準備をしたいとこだが…、どうするんだ?」

日が傾き夕方近い、予定通りにするならここらで準備をするのがいいだろう。

「そうだな。初めてだからどうなるかわからんし、予定通り早めに準備をしよう。」

周りには何もない。道を挟んで森と平原だ。森で野営なんてしたら魔物の餌食確定なので平原だろう。いや、俺が魔法使えばどこでも休めるけど。

道を外れて馬車である程度平原を進む。

「この辺りでいいだろ。二人…、いや二頭共おつかれさん。」

「この程度、疲れる程では。」「二日ほど休まずに走りきれるでしょう。」

「うむ、頼もしいな。…途中休憩いれなかったけど大丈夫そうだな。」

「私達が不要だといいましたので。」「お気遣い、ありがとうございます。」

「まぁ、こっちの準備が出来るまで待機しておいてくれ。」

馬車から雷牙達を解き放ちながらねぎらいの言葉をかけてやるが、全然大丈夫そうである。あんまり頑張りすぎるといざって時にあれなので程々にしてほしいが。

「うー、野宿かー。…あんたの魔法で城に戻らない?」

「あほか、黙ってテント張るの手伝ってこい。」

「はいはい。…出来無いとはいわないのね。」

「やらんからな。」

ルクが文句を言ってくるが一蹴してヒューイ達の手伝いに行かせる。

現在、ヒューイとロイとメルがテントを組み上げ、エルとシェリーが食事の準備、フランとハピが森に入り一応の見回りと食料の調達だ。

俺は何をするのか。偉そうにふんぞり返っていてもいいんだが、しょうに合わない。

とりあえず、火を焚く場所を土魔法でポンっと作り上げ、それを囲むようにソファーみたいに土で椅子を作る。宝物庫から木材を取り出し、風魔法で薪割り、そして組み上げて火魔法で着火する。

「…確かに魔法が使えると物凄く便利ですね。」

「せやろ?」

「魔法の存在意義がちょっと違う方に行ってると思いますけどね。」

「いや、シェリーも人の事言えないから。」

鍋に水魔法で水を注ぎ、風魔法で出汁を取るための骨を切り刻むシェリーを眺める。

その横でエルが包丁を巧みに操って食材を切っていく。俺はやろうと思わんが剣術に通じるものがある…、わけないか。

「流石にお城の中と同じものは作れませんが、精一杯作りますね。」

「おう、頼んだ。」

そう言いながらエルは楽しそうに料理をしていく。その様子を眺めててもいいのだが、俺には他にやることがある。

まずは雷牙と風牙にちっちゃくなってもらいますか…。

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