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「ただい、ま…?」

「おかえりー。」

「あら、案外早かったですね。」

「あー、おかえりなさーい。」

部屋に戻ると皆部屋着に着替えて滅茶苦茶のんびりしてた。

髪がしっとりしてるのでお風呂上がりなんだろうがだらけすぎだろ。

今いるのはシェリーと銀とフラン、そんでおまけのハピ。

ハピはどうでもいいけどエルとルクがいないのは二度手間になるな、呼んでくるか。

「それでマスター、どうでしたか?」

「それを話し合いたいんだが、エルとルクがいないからな、ちょっと呼んでくる。」

「なら話の続きでもしますか。…どこまで話しましたっけ?」

そう言うとシェリーはベッドに座り直し続きを話そうとする。

「リー君が初依頼を受けたところかな?」

「ミストさんって確か結構有名な人だよねー、大御所ギルドの人だよ。」

フランとハピはベッドに寝転んでいて、シェリーに話の続きを促していく。銀も一応傍にいるが普通に眠そうにしてる。まぁ、その辺は銀は犬モードだったしね。

「うーむ、緊張感なさすぎじゃないっすかね…。一応会議とかしてたんだけど…。」

「そうは言っても私たちじゃ何もわからないですし、マスターが動いてるならそれでいいんじゃないです?」

「…一理ある。」

詳細を話してないシェリー達にはさっぱりだろう。相手がなんとなくやばいってことくらいしかわからんだろうし。

「まぁ呼んでくるか…。」

部屋を出て適当なメイド捕まえてエルとルクを捕まえてこよう。


「はい、しゅーごー。第…、えーと4回?リード家会議を始めます!」

エルとルクをゲットしてそのまま部屋にお持ち帰り。それなりにメイド達もバタバタしていたので何かあったと感づいたのかすんなりとついてきてくれた。

椅子が足りないのでベッドを椅子がわりに皆を円状に座らせての会議だ。

「それで今回の事なんだが…。」

「…その前にマスター、ハピが居てもいいんですか?」

皆の視線がハピに向かう。何が始まるのかワクワクしてたであろうハピがキョトンとした顔になる。

「え、僕がいたらダメなの?」

「いえ、マスターがいいならいいんですけど…。」

「まぁ、今回はしゃーない。一応ハピも当事者なんだからさ。…どーせあんまりわかってないだろうけど。」

「わ、わかってるし!」

ハピがキョドりながらそう言ってるのを見ると全然わかってないんだろうなーって実感した。

「…私達も全然わかんないんだけど。」

「何やらひどく皆さん慌てていましたけど…。何か関係あるんですか?」

仕事をしていたエルとルクに関しては仕方がない。

「端折りながらだけど説明していくから…。訓練が終わって帰ってくる時にな、侵入者が来てな。」

「侵入者って…、この城に?」

「普通に正面からな。…それに気がついたのは俺しかいなかった。」

「え…?門番はどうしたのよ…。」

ルクの顔色が少し悪くなっていく。大体理解し始めた感じだ。

「スルーだったな。余程の手練だったって訳だが。…俺のスキルの中に神眼ってのがあるんだが、ザッと説明すると相手のステータスが見れるってもんなんだが。」

「それって…、確かアトラス王が持ってるって言う…。」

「あぁ、そうなん?俺の他にも持ってる奴がいたのか。」

ルクが心底驚いた顔を見せる。

「…まぁ、マスターがおかしいのは今に始まったことじゃありませんし?」

「主様にはおいつけそうにないですね…。」

「あ、それで毎回獲物の事よく知ってたんだね。」

「えっと…、凄いって事?」

「まぁ、でも今はそんなことはどうでもいいんだ。重要なことじゃない。…その神眼がそいつには通用しなかった。」

ざっくりと話を切って重要なことを伝える。

「こんなことは始めてだったからかなり困惑した。相手の力量がわからなすぎて下手に手出しが出来んかった。」

「…だから私達に皆を守るように言ったんですね?」

「あぁ、あそこで暴れられたらどれだけ被害が出るかわからんかったしな…。俺の勘では俺とシェリーと銀で周り半壊で倒せるくらいだと思う。…犠牲者を沢山出してな。」

場所が悪すぎたってのがあるがこのくらいの被害は出てただろう。…思ってるより事態は深刻だってのを伝える為でもあるが。

「そ、そんなのがなんでここに来たのよ…。」

「あぁ、どうやら前に倒した魔族の関係者らしい。…まぁ、十中八九魔族だろうさ。」

「…目的はマスター、…ですよね?」

「そうらしいな。んで今回のこの会議ってわけよ。」

とりあえずはさっくりとこの会議に至った訳を説明することが出来た。

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