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「ふー、…まだ訓練してるっぽいな。」

お風呂から戻り、椅子に座り周りを見る。

集中して作ってたのでそれなりに時間は過ぎてると思うが、もうちょいかかりそうだな。

今のうちにスリッパとタオルでも買いにいくかな。と思っていたら城のメイドがこちらによってくるのが見えた。

「…リード様、お客様がいらっしゃっています。」

「んん?客…?今日はもう何もなかったはずだけどな…。」

「なんでもリード様のお仲間だとかなんとか、…リード様の力についても知っていたようなので客室に案内しましたが…。」

「仲間?…心あたりが全然ないな。…まぁ通しちゃってるし、会ってから決めるか。」

すっごく怪しいけど会わないわけにはいかないよな。

さっき魔力結構使ってるから万全ってわけじゃないけど、できる限り準備していこう。


「こちらの部屋でお待ちになっております。」

「なるほどねぇ…、一応下がっておいてくれ。」

扉の向こうの気配は一つ、…どっかで感じたことのある気配だったがちょっと思い出せない。

阿修羅丸を腰から外して、いつでも抜けるように片手に構えつつ扉を音を立てずに少しずつ開けていく。

「…、誰だ?」

キョロキョロと周りを見渡たす、一人の女の子がいた。

見た目に覚えはないが…、神眼で見てみるか。

「…お前かよ。なんでこんなとこいるんだよ。」

「あっ!リード!やっぱりまだいたんだね。こんないい部屋に案内されたからすっごく緊張しちゃって…。でもすごいね!名前出しただけでこんな部屋に連れて行かれるなんてリードって凄いお客さんなんだね!」

身構えて損したといいますか、阿修羅丸を腰に戻して部屋に入る。

「ハピだっけ?…もう来んなよって言った気がするんだけど。」

この馬鹿っぽいマシンガントークするのは一人しかいない。

明るいところで顔見たことなかったけど、ピンクのショートの髪を髪飾りで括ってる…、サイドテールって言うんだっけ?そんな髪型で今は年相応の村娘って感じの格好をしてる。まぁ、可愛い顔してんじゃないの?

「そんなこと言われても僕とリードはもう仲間だったし、それにちょっと前にヒューイがリードの事見たって言ってるの聞いてたからまた会いたいなーって思ってきちゃった。」

「それはそっちが勝手に言ってるだけだろ…。」

一応話は聞いてやるか。ハピの目の前に座りメイドに飲み物を持ってくるように伝える。

「かしこまりました。…そちらのお客様は?」

「あぁ、俺と同じもんでいいよ。」

「…なんかメイドさんを使いこなしてるっぽいし、リードってただのお客さんじゃないような気がするんだけど。…もしかして貴族とか?だったらやっぱりすごいよね!」

「はいはい、全然違いますから。んで、用事はなんなの?」

適当に流して、一応用事を聞いてみる。

「え?別にただ来ただけだけど?」

「用事ないんかーい!もう来るなって言ったよね?それに俺に関わるなって言われなかったか?」

「うん、めちゃくちゃ怒られた。」

「ほら、言わんこっちゃない。また怒られるぞ?」

「だって仲間って言っちゃったし…、それにさっきメイドさんから聞いたんだけど…。リードがバトルウルフを使役してたんだって?なんで教えてくれなかったの?」

「お、おう。なんで知ってんのか知らんが、確かに使役してるけど…。」

コイツの場合確信を持って言ったら当たったじゃなくて適当に言ったら当たったって感じだろうなぁ。前もそんなことあったし。

「だったら、ほら!ちゃんと仲間になってくれるように説得しに来たって用事が出来るわけです!」

「途中で用事が出来ただけじゃねーか。」

メイドが持ってきてくれた飲み物を飲んでツッコミを入れる。俺が言えたことじゃねぇけどこいつ自由に生きてんな。

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