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「さて、どうしましょうかね。」

ささっといつもの椅子と机を出して、そこに座り込む。

そこで今自分達に必要な物が何かを考える。

「…やっぱりまずはお風呂かねぇ。」

俺は別に壁作ってシャワー浴びればいいが、ルクとエルはそうもいかんしな。

例えそれが出来る様になるまでにそんな時間がかからんと言え、俺簡単に壁突破出来るしなぁ。

それだと意味ないだろうし、不安だろうからな。やるつもりはさらさらないけど。

迷宮で風呂作って中で鍵でもつけりゃいいだろ。…製作者が俺って時点で突破出来るんだけどそこはもう知らん。

「よっと…。」

まずは外の転送石を作る。これはお風呂っぽいオブジェクト…、アヒルにしておこう。

「…俺からしたらお風呂っぽいけど、この世界だとそうでもねぇよな。まぁいいか。」

色々と付け足して、桶の中に入ってるアヒルとタオルや石鹸の転送石という、独特な物になってしまった。

「流石にこれ他に作る人なんていないし、間違えるわけもないだろうし。これはこれでありだな。」

早速中に入り込んで内装を弄るとしよう。


「ちょっと狭いかねぇ…。いや、ここは玄関みたいな感じだし。これでいいか。」

まずはここで履物を脱いで、次の部屋が脱衣所って感じにしようか。

そうと決まればまずはここで靴を脱ぐ段差を作って…、んで棚を作ってここにスリッパ的なのを…、中に入る時に履き替えてもらって…、スリッパはどうしようか、これは外から持ってくるしかないか。保留。

「よし、思いつくのはこんなもんだな。後から足してもいいし、次にいくか。」

扉を作り、その外の脱衣所となる場所を作る。ここは少し広めにして…、俺達が借りてる部屋くらいの大きさでいいか。

扉を開けて、中に入る。こっちのがらんとしてる部屋も色々と変えていきましょか。

まずは棚を作って…、着てる物を入れる籠…は別にいらないので作らなくていいから…、洗面台みたいなのも作るか…いや、それだったら別に作って朝とかも使えるように…いやそっちは別に作ろうか、てことはこっちにも作るから…、なんか旅館とかの洗面台って三つってとこが多いし、三つ作ろう。

それなりに楽しくなってまいりました。

まず台を作って…、…上から順番に作っていきますか。鏡っぽい自分の姿を映せる水晶を設置して…、次に洗面…。

んん、ここはどうしようか。…罠を利用するか。

受け皿を作り、その上に水が出てくる蛇口っぽいのを作る。そしてボタンを設置して…、…そうだな、押した人の魔力を少し吸ってそれで水を作り出すとするか。それなら一々水を作り出すなんてことしなくていいし、永久機関っぽいしな、全然違うけど。

問題はこの作り出した水をどう処理するかだけど…。まぁいいか、でっかい溜池みたいな部屋作ってそっちに流しておけば。

試しに洗面台を使ってみよう。

「…水は出るし、魔力の消費も極小、…あぁ、あったかいの出たほうがいいか?」

蛇口から出てくる水を触りながらそう思ったのでボタンを追加、そっちは少し魔力を多めに吸うがぬるいのが出るように設定しておいた。

多めに吸うって言っても1が2になるくらいなので問題なし。試してみると水の温度は人肌で非常にグットでした。

「完璧やな。」

これで洗面台はいいだろ。これと同じのを別の迷宮で作ればそっちは顔洗い用として使えるので問題ないな。次だ、次。


次は浴槽だな。…これは大浴場っぽいのにするので大きめの部屋を作って、んで扉を付ける、ここの扉は引き戸にしておこう、そっちのがっぽいしな。

引き戸をあけて中に入る、…結構大変な作業になりそうだな。

まずはメインの…、いやかけ湯をする小さなやつから作るか。いや、その前に流れた水をどこにやるかを考えなくちゃいけないのか…?そうなると普通に服着たままやるのはちょっと違う感じがするな、一応素足にはなってるけどここからは濡れそうだしな。

一旦脱衣所に戻り、服を脱ぎ、生まれたままの姿になる。この開放感、最高だな。

ちょっと寒いけど作り終わったらそのままテストを兼ねて風呂に入ればいいだろ。

「よっしゃ!いくか!」

気合を入れ直して、作業に戻る。

まずはお湯を処理するとこから作らないとな、そうなると流れないと困るので部屋をちょっと傾けて…、そんで溝のようなのをはり巡…、その前に仮の浴槽作っておくか。

かけ湯の小さな浴槽、でっかいメインの浴槽、そのちょっと横に水風呂用の浴槽。こんなもんだな。

そんで溝を張り巡らせて…、こっちのやつもさっきの溜池に流れる様にしよう、あっちの処理は後でどうにかしよう。

ここからが大変だな。

まずはかけ湯のやつから…、蛇口みたいなのを作ってここからお湯が出るようにして…、こっちもメインのやつもお湯が巡回するようにしたいから…、…メンテナンスなしでやるのは無理っぽいな。しょうがない、俺の魔力でどうにかしよう。

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