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色々考えながら食事をしていたらルクに行儀が悪いと言われてしまった。

ちょっと屈辱。昔はマウス片手にサンドイッチとかだったけど、この世界ではそうなることはないだろう。

周りに水球とか火球を浮かべながら片手でパンを食べる…、カッコ悪い。


食事を終え、ルクと別れて一人訓練所の方に向かう。

近づくにつれて普通の訓練では出ないような轟音が聞こえてくる。

パッと見、シェリーが大技やって銀がそれを補ってフランが隙を見てって感じか。

フランも普通に弓を放って参加してるし、いい感じじゃないかな。

兵士達を見てみるとウォードとレイも混ざってる。何やってんだ姫。

いつもだと役割はローテーションで回しつつやってるが、毎回俺達がやるので兵士も慣れてしっていた。

それでも俺の方で色々工夫して突然切り込んでいったり、弓に持ち替えたり、とやってるがそれでも慣れてくるので流石と言ったところか。完全に英才教育。


気配を消しながらシェリーの横に移動する。

「…マスター、やめてくださいよ。心臓に悪いです。」

「流石に気がつくか。…まぁシェリーと…、多分銀だけか気がついてんのは。」

こちらに顔を向けずに兵士達に向かって魔法を放ちつつシェリーが話しかけてくる。

「終わったんですか?どうでした?」

「バッチリ。…後は使い方次第だな。」

「まぁ、そうでしょうね。」

「やれることは多そうだから考えればどんどん出てくるさ。」

「それはいいんですが…、手伝わないんですか?」

「んー、見た感じよく出来てるし。いいんじゃね?俺が参加するとバランス崩れそう。」

「いつも絶妙にバランス取ってるじゃないですか。」

「俺が手を出す必要もないくらいバランスが取れてるってこった。」

今やってるのは食後の軽い運動程度の訓練だしな。

そのまま無言で訓練の様子を眺めながらこれからどうするかを考えていた。


「リー君いたの!?」

さっと休憩になり、フランがこちらに駆け寄ってくる。

休憩になった時に気配を表したので兵士達が一瞬ハッとなってたがすぐにこちらに挨拶をしてくるのも訓練されてる証拠だな。。

「こっちの用事が終わったからな。ちょっと見てた。」

「ふーん、どうだったの?」

「使い方次第ってとこだな。」

「そっか。…訓練っていつもこんなことやってるの?よく兵士さん達ついてこれてるよね…。」

「まぁ、少しづつ難易度あげてるから…。どうだった?参加してみて。」

「楽しかった!…とはちょっと違うけど色々と勉強になったよ!動物や魔物の動きと違うから狙いの調整が難しいね。」

「こっちも訓練してるようなもんだからな。」

フランと話していると向こうからレイと銀もこちらに向かってきた。

「あら、リード。どうでしたの?」

「主様どうでした?」

「お前ら一遍に…。いや、余裕だったけどさ。…皆集まってから言えばよかったな。」

一人一人に聞かれるこの感じ。

「この後はどうしますか?マスターも交えて訓練しますか?」

「いや、俺は参加はしないかな。皆がやってる横で迷宮でも作ってみるわ。」

「作ってる所を見てみたいですが…。」

レイは野次馬根性を露にしてるが、訓練しといてください。

「別に面白くねぇぞ。ルクも見てたけどめっちゃ退屈そうにしてたしな。」

「ルク…?…まぁいいですわ。」

「なんか誤解がありそうだし言っとくがあいつが俺が教えてもらってる時に飲み物もってきてそのまま見てただけだからな。」

ジト目になってるレイに言っておく。

「まぁ、そんなとこでしょうね。」

「シェリーは流石やな。」

「そろそろ休憩が終わりますし、訓練に戻りましょうか。」

華麗にスルーされて、さっさと兵士達の方にいくシェリー。

それに続いて皆行ってしまったので一人ぼっちのワイ。

とりあえずで椅子と机を作り出して、そこに座る。

まぁ自分で言ったことだし、兵士達が吹っ飛んでる様子を見ながら迷宮作成へと洒落込みますかね。

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