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続いてエルとルクのステータスをチェックする。
【エル】【645:10】【メイン職業:メイド見習い18 サブ職業:村人5、僧侶見習い1】
HP:48
MP:23 (23)
力:16 【1】
敏捷:14
健康:18
知識:16
知恵:16
威厳:12
運:20
【パッシブスキル:給仕】
【アクティブスキル:軽装備2、風魔法1、水魔法1、聖魔法1、信仰1、宝物庫2、料理1】
まぁ、こんなもんか。
【ルク】【645:10】【メイン職業:メイド見習い10 サブ職業:村人5、武道家見習い1、詩人見習い1】
HP:50
MP:16 (16)
力:20 【1】
敏捷:18
健康:18
知識:12
知恵:11
威厳:14
運:16
【アクティブスキル:歌2、楽器1、格闘2、気功1、軽装備2、火魔法1、水魔法1、聖魔法1、宝物庫2】
うん、妥当。
これに色々付け足して、経験値2倍と熟練度2倍と超回復、あとは無詠唱…はまだ早いな、詠唱破棄で。
一人11か、合わせて22。これで俺のボーナスは後350。これくらいじゃ減らないわな。
「はい、これで君たちは色々とパワーアップしました。より一層私に仕えるように。」
「何言ってんのよ、こいつ…。」
「何かしたのですか?」
「まぁ、自分のステータスを見るとよろしい。」
言うより見てもらった方が早いしな。二人共不思議な顔をしながら自分のステータスをチェックする、その顔がこちらに向くタイミングに合わせて説明する。
「俺はちょっと人の能力上げることが出来るんだが、これは内緒な。それで底上げさせてもらったんだが、まず経験値について…。」
「ちょ、ちょっと待って!!意味がわからない…、少し整理させて…。」
「…私も少し時間が欲しいです。」
二人共かなり戸惑っている。まぁ、そうなるな。
「時間おいても多分納得出来んぞ。とにかく俺はそんなことが出来るって思えばいい。」
戸惑ってる二人を置いてさっさと説明する。
といっても経験値とか熟練度は俺もよく理解してないので成長が早くなる程度にしか説明出来ない。超回復も自然に回復するのが早くなった程度だと思えばいい。
詠唱破棄はあれだな…、魔法使う時にその魔法名だけ唱えればいいと実演を交えながら説明した。
「…、本当に意味がわかんない。」
「つまり、私達は強くなれるってことですか…?私戦うのは…。」
「あぁ、強くなれるって考えでいいけど。流石に戦うのはないわ。便利にするためにやったことだから、エルとルクに戦わせるような事にはならんよ。」
「そうですか…、安心しました。ですが、その、ご主人様に影響はないのですか?よくわかりませんが、物凄い事をしているというのはわかるんですが…。」
「はっきりとないとは言えんけど、微量だからな。金貨が一枚減った程度だ。」
「それ結構凄い事なんじゃ…、そういえばこいつお金持ちだった。てことは本当に微量なのね。」
「お金持ちじゃないけどな。…くっそ、嫌事思い出した。これからどうやって稼ごう…。」
食い扶持も増えたし、これからもっとお金がかかるからな。さっさと金策を見つけないと。
ここじゃアップデートで修正されました。なんてことにはならんから一度見つけてしまえばいいんだが、俺のせいで他の人の仕事を取るなんて事したくないし。なかなか難しいのである。
「まぁ、それは置いといて。今日はやらんけど、これからお前達には魔法の練習してもらうからな。…そうだな、夜にちょこっとやって生活が便利になる程度の魔法くらいは覚えてもらうから。」
「え?本当に!?やったー!」
「それは私達にとって喜ばしいことですが、いいんでしょうか?」
「エル達が魔法を使いこなす事で俺も楽が出来るからな。先行投資ってやつだ。」
ルクが凄く嬉しそうだ。反対にエルは俺の時間を割くのが心配なのかそんなことを訊いてきた。