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それからはいつもの日常にシェリーが加わった。すんなり入り込んでるのはさすがだと思った。

朝食をみんなで食べ、いつものようにお父さんが仕事?にいくのを見送り、俺達は遊びに出かける。

昼頃には帰ってきてお父さんはいない事が多かったけどみんなで昼食を食べ、それからは俺は遊びに出かけ、おねえちゃんは魔法の練習やお勉強。

夕食までには帰ってきてみんなで食べて、その日の出来事をみんなで語ったりしておやすみなさいの時間。

大体こんな感じで一日が終わっていく。

そういえば、この世界の食べ物はやっぱりあんまりよくなかった。

主食はパンでご飯派の俺にとっては不満で、それもかなり味気ない。そこにスープやらサラダやらメインディッシュやらがつくようだ。

調味料についても基本的な塩や砂糖、酢はあるっぽかった。ただし醤油とかマヨネーズみたいなのは見当たらなかった。ないのかもしくはほかの地域でしか使われていないのだろう。

もちろん元気っ子の俺は体を作ることが仕事なのでいっぱい食べて、いっぱい遊んでる。シェリーは別に食べなくてもいいっぽかったけどみんなと同じものを少し食べたり花の蜜吸ったりしてた。

結構な頻度で夜の決まって魔力を使い果たした時に変な声で(力…、欲しくない…?)とか聞こえて来てたけど全部適当にあしらってシャットアウトしてた。


「準備出来たかー。」

お父さんが俺を呼んでいる。今日は正名の儀式とやらをやるらしく教会の人がきてるらしかった。

これは5歳になった子供に正式な名前をつけるもので今ついてる名前は一応仮りの名前らしく、この儀式を行ってやっとちゃんと認められ半人前の扱いになるらしい。基本別にじっとしてるだけで終わるんだって。

教会もちゃんとあって、この世界にも神様を崇拝してるらしい。人族は基本的にひとりの神様しか認めてないらしく、その神様の名前はわからないらしい。神様とかすべての父とか例のあの人とか呼ばれてる。自分の神様の名前くらいちゃんと伝えとけよ。

「うん、大丈夫だよ!」

そう答えて、みんなと一緒に村の広場的なとこに向かう、家族総出である。この村には教会はなく、王都の街のほうから派遣されるらしくちゃんとした儀式なので結構人がいる。自分の家族の事なのでうちの家族は総出だ。


「よう、ひさしぶりだな。」

「こんにちは、コール。元気そうでなによりだわ。」

「二人共ひさしぶりだね。今日は息子さんが儀式なんだって?」

と教会の人と両親が仲良さそうに話してるのが聞こえる。ちょっと話を聞いてついでに鑑定でステータスみたところ、両親の昔の仲間らしかった。

昔の仲間との会話もそこそこに正名の儀式が始まる。

今日は、俺ともうひとり遊び仲間のトニーもやるみたいだった。


「神の名において、この者の名称を祝福したまえ、チェックステータス。」

長ったらしい前説の後にそんな言葉が聞こえる、トニーが最初に儀式をしていた。

「君には商人の才能があるみたいだね、頑張ってくれ。」

この儀式には名前をつけるだけではなく、ステータスを確認してどの職業に適性があるかも見るようだった。

慌てない慌てない、ちゃんと考えてるから。この儀式は今年が初めてってわけじゃなくて他にも見てるからね、対策はばっちりさ。情報操作があるしな。

「神の名において、この者の名称を祝福したまえ、チェックステータス。」

俺の番になったので情報操作で自分のステータスを書き換える。今の俺は、

【リード=ニア=アトラス】【645:5】【メイン職業:詩人見習い2 サブ職業:村人1、魔法使い見習い1、戦士見習い1、魔物使い見習い1】


HP:21

MP:18 (18)

力:13

敏捷:11

健康:10

知識:9

知恵:12

威厳:6

運:7

【パッシブスキル:】

【アクティブスキル:採取2、歌2、楽器1、水魔法1、片手剣1、使役1、軽装備1】


こんなふうに見えてるはずだ。本当は、

【リード=ニア=アトラス】【645:5】【メイン職業:詩人見習い5サブ職業:大魔法使い21、村人1、戦士見習い1、剣士見習い1、僧侶見習い1、武道家見習い1、商人見習い1、盗賊見習い1、冒険者見習い5、鍛冶屋見習い1、錬金術師見習い3、魔物使い見習い28、魔石見習い1、召喚士見習い1、狩人見習い1、精霊術師見習い1、迷宮見習い1】

ボーナスポイント:78


HP:102

MP:15213 (15200)

力:148 【1】

敏捷:140

健康:149

知識:370

知恵:316

威厳:20

運:35

【EXスキル:神眼、死神、賢者、職業変更】

【パッシブスキル:限界突破、マッピング、情報整理、言語理解、魔法遮断、魔力追跡、念喋】

【アクティブスキル:歌10、楽器1、打撃武器1、採取1、片手剣1、両手剣1、盾1、重装備1、中装備1、軽装備10、業火魔法6、激流魔法6、土流魔法6、暴風魔法6、闇魔法1、聖魔法1、無魔法10、信仰10、格闘10、気功10、算術10、話術10、宝物庫10、投擲武器10、情報操作10、トラベルワープ1、鍛冶1、錬金5、調合4、使役10、飼育3、魔石改良1、魔石増幅1、召喚魔法1、武器防具召喚1、弓術1、罠師10、精霊召喚1、精霊会話1、迷宮作成1、迷宮操作1、魔法偽造10、妖精魔法4】


経験値4倍、熟練度4倍、超回復、無詠唱

こうなんだけど多分白目むいてぶっ倒れるからうつすわけにはいけない。

ところどころ上がってるのはシェリーのおかげだ。

使役しただけで魔物使い見習いが30近くあがったのはさすがだった。

宝物庫はシェリーを使いうまいことお父さんに見せてもらった。

原理としては魔力で空間を作りその中に物を入れる感じだ。

それどこで保存してんの?って疑問があったけど魔力だから、と気にしないことにした。

イメージとしてはスキマとか乖離剣出す時のあれに近い感じ。

練習方法はそこらじゅうに穴あけまくった。賢者酷使して開いては閉じ開いては閉じを繰り返した。

普通の宝物庫は一個のクローゼットのようなものだったが、俺はまたもや賢者を酷使して一個のタンスのようにしてた。一個一個引き出し作ってそれを一斉に開けたり閉めたりする。これでカンストまであげた。

錬金についてもシェリーから習った。これは結構簡単で加工したいものに詠唱をし、自分の中で完成図を思い描いて魔力を込めるのだ。

これはイメージが大切なので魔力だけ込めてもダメで思うようにいかない。木で出来たイヤリングをつくろうとして蝋燭台が出来たのはいい思い出だ。

これによって今まで気づいていたものが確信に変わった。どうやら魔力さえ込めればどうとでもなるということだった。

例えば、普通の人はまず自分のスキルのレベルに合わせて容器を作り、それに水を流し込むように魔力を込めて水入りコップというスキルの完成品を作る。

それを俺は膨大な魔力を使い、自分のスキルのレベルに合わせて容器を作り、それを魔力で拡大させる、そこに思いっきり魔力を洪水のように流し込み小さな池というなのスキルの完成である。

もちろんこれは非常に効率が悪く、スキルがある人は効率的に見たら1割程の魔力を込めてやるとこだが俺の方法だと普通の人が20割くらいの魔力を込めて使うようなものだ。なので普通の人には無理。やろうとも思わんだろうしな。

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