ルージにて3
ルージ王国のリダル王は、アトランティスを構成する9つの国王が集まる議会の席上、アテナイ軍と戦い、アトランティスから駆逐すると、ほかの王たちに宣言し、兵を整えるために母国に戻ってきたのである。アテナイ軍はルージが動員できる七千人の兵力に比べれば僅かで、アトランティス側の勝機は大きいが、アトランティスの聖域に立てこもるアテナイ軍との戦いで聖域が荒れ果てることを危惧する者たちもいた。何より、アテナイの二千の兵を駆逐しても、その後にやってくるギリシャ諸部族の大兵力との戦いは、長期に及ぶに違いないと考えていた。この大地は戦乱で荒れ果てるかも知れない。独立の希望と同時にそんな大きな不安がわだかまっていた。
様々な希望や不安を抱えながら、隊列の先頭を行くアトラスに、王都バースの町並みが見えてきた。
◆◆初回掲載 あとがき◆◆
この物語は、名前のある主要な登場人物だけでも百人以上登場し、その中のアトラスとエリュティアを軸に物語が展開します。戦乱と各国の興亡、人々の活躍を丁寧に描きたいところですが、物語がなかなか進展せず、読んでくださる皆さんの興味も薄れてしまうのではないかと危惧しています。
そこで、この物語の中で繊細な恋愛要素の描写は最小限にして、ダイナミックな戦闘シーンを中心にして話を進めようかとも考えています。
もし、この物語を読んでいただいて、例えば、グライスとフェミナ、ロユラスとタリア、これから登場するエリュティアの忠実な侍女ラスクーナとアテナイの若い武将エキュネウスとの恋など、物語を彩る人々の恋愛や友情までじっくり描いた方が良いなど、アドバイスや感じたことをお聞かせいただければありがたいです。
物語が大きく動き始める、初戦ネルギエの戦いまで頻繁に更新。その後は1週間に一度程度の更新になると思います。