第十八部
随分投稿期間が開いてしまい申し訳ありませんでした。
大学のほうのレポートが・・・。
まだ終わらない!?いつ終わる!?
終わった頃に続きを投稿します。
最近読者数がまた増えてきてとても嬉しい。
小説あげてなかったから心苦しかったけれど。
せっかくバトンももらったのにまだ手が付けられそうにもない。
次回の投稿と共にアップできるようがんばります。
それではどうぞ~
なにやら柔らかかった。
ふかふかでほかほかでふやふやになった。
木立のなかで春の日差しを享受しているようだった。
身体に形はいらない。ただ気持ちよければ・・・などとはいつまでも言っていられず、目をあけ状況を確認してみる。
そこはお化け屋敷ではなく、荷物を置いたままの自分の部屋のようであった。
傍らでなにやら声が聞こえる。
まだ身体は私の形をしていないが聴覚をそちらの方向に伸ばしてみる。
「お前のご主人様はこんな時間なのにまだまだおねむのようですよー。可哀想にね。こんなところに放置されっぱなしで。ほら、ひまわりの種ですよー」
濁った思考ではまだ状況がつかめない。
「それにしてもお前さんのご主人様はみっともないですねー。こんな美少女が同じ部屋の中にいるというのに、いつまで惰眠を貪っているつもりなんでしょう。あれで探偵だなんて笑わせてくれます」
状況が掴みたくなくなってきた。このまま優しい世界へ・・・。
「二度寝したら殺しますよ?」
「ここはどこだ?」
「あなたの部屋でしょう?」
「今何時?」
「ちょっと待ってね~、なんて言いません。お昼過ぎました。1時13分です」
「それにしてもお化け屋敷にいたのになんで戻ってきているんだか。そういや、君、誰だっけ?」
「忘れたんですか?葵ですよ」
「違う、忘れたんじゃない。教えてもらってなかった」
「聞き忘れたんでしょう。お化け屋敷で毒でも盛られた探偵さん」
「そりゃ忙しかったし、おばさんがほぼ一人で喋ってたからな。とはいえ本題に入ってもいいかな」
「誘拐です」
「僕が君に?えっ、もしかして父親を拐った真犯人は君だったのか!?なんというマッチポンプ!」
「なんであなたみたいなおじさんをさらわなくてはならないのですか、さらわれたのは私。可憐な美少女である私はここでも事件に巻き込まれてしまうのね」
「どこにいるんだ、誘拐された美少女は?という使い古されたものは、ほっておいて、さらわれたのになんでここにいるんだ?」
「ウサギさんから貴方への手紙よ」
(さてさて、探偵さーん。嘘はいけないぴょん。嘘は嘘つきの始まりだパオーン。女の子ひとりぼっちはいけない。実にいけないねぇ。ここはどこだにゃん?遊園地だがおーー。女の子遊園地大好きわん。それなら、それなら、招待しないといけないちゅー。一緒に楽しむ?一緒に楽しんで?一緒に楽しもーう。うむむ、なんてぼくちゃんはいいウサギなんだぴょん。さあてアリス?不思議の国へようこそ?楽しんでいってけり・り、てけり・り
追伸、コーヒーの飲みすぎは体に毒だよ?このティーポットは入ったら出られない!
3月うさぎより親愛なる居眠りネズミさんへ)