夢の続きは蝶の羽音で
ブログ開設一周年記念リクエスト企画より。
もし二人が学生時代に付き合っていたら……というif話です。
加えて、私の趣味で並行世界ものになってます。
摂子に海藤以外のハズバンドがいる設定もありますので、ご注意を。
薄々とした光を瞼裏に感じた摂子は、気だるい体を引きずるように寝床から持ち上げた。
「……なんだ。夢か。………だよね」
じっとりと汗をかいた手のひらで顔を覆う気にはなれずに辺りに目を向けると、カーテンの隙間からわずかに光明が差し、青暗い部屋を仄明るく照らしている。
眠りを妨げてくれたのは、この光だ。
「私もう、結婚してるもんね……」
当たり前の事実を確認するように呟けば、後味の悪い夢の残滓は瞬く間に記憶から薄れていく。
ほっとして息を吐きだすと、摂子は早朝に行ってしまった夫の寝床へ、無意識に手を置いた。
・夢の続きは蝶の羽音で・
「それでさ、妙なことに、私その人のこと好きになっちゃうんだよね~」
「ふーん。摂子が、ねぇ。全然タイプじゃないよな?」
「うん。だから不思議だったんだけど、まぁ夢の話だし」
「けど、夢ってのは無意識下の本人の願望だっていうのが一般論だけどね」
「えーっ。全然望んでないけど!ていうか、意識もしたことないけど」
「だから、無意識下って言ってるだろ。たかが夢に、そんなにムキになるなって」
定時で帰ってきた夫と夕食をとりながら、摂子はさっそく今朝見た夢のことを話して聞かせた。
社内恋愛を経て順調にゴールインした現実とはまるで正反対で、夢での恋愛体験はかなり刺激的だった。それに加えて朴訥でお人よしな人柄の夫とは似ても似つかないようなタイプの男を選んだ夢の中の自分が、夢とはいえ、いまだに信じられない摂子である。
夫は笑っていなしているが、見た本人としてはまるで現実で起きた出来事のように鮮明だったため、起きてしばらくは気が気でなかったのだが、確かに言われてみればたかが夢の話だ。
とたんに馬鹿らしくなってきた。
「まあ、たかが夢だよね」
「そうそう。それより、明日なんだけど、仕事で遅くなりそうだから夕飯いらないよ。それと、隣の鈴木さんから町内会の……」
最近ようやく手慣れてきた料理を口に運びながら、町内会の行事についての夫の話を聞いていると、摂子は段々、意識が遠のいていくような錯覚に陥りはじめた。
そしてその意識は、馬鹿らしいと見切りをつけたはずの夢の内容へまたも飛んでいく。
でもなんだか覚えがあるような人だった気が、と記憶を辿り始めると、夢の中の男の特徴に近い人物をつきとめることが出来た。
それはいいのだが、その人物があまりにも好ましくないヤツだったため、自然と顔が渋面を作る。
まさかそんなはずはない、と浮かびかけたシルエットを瞬時にかき消したとき、摂子は自分が誰かから呼ばれていることにようやく気がついた。
「摂子」
「え?」
しかし、どういうわけか聞きなれているはずの穏やかな声が急にぼやけ始めた。
『どうかしたのか、摂子?』
水の中でそれを聞いているかのようだと思ったら、夫だと思っていた人の慣れた声は、急激に他人のそれとしか思えなくなっていく。
『摂子?』
―――摂子。
やがて別の誰かが力強く呼ぶ声が聞こえると、そこで摂子は、ようやく自分が眠っていたということに気づいたのだった。
「あれ……?」
「おい、マジか?もう部活終わりだぞ」
降ってきたのは、焦っているようにも、心配しているようにも聞こえる声だった。
誰だろうと思って薄暗い辺りを見回すと、不機嫌そうにこっちを見降ろす顔に、自分がほっとしたことを知る。
良かった、こちらが本当の現実だと実感したからだった。
「海藤、くん?……あれ、もう部活、終わり……?」
紗がかかったような頼りない意識でも、サッカー部のユニフォーム姿でこちらを見降ろす人が誰なのかは認識することができた。
それが、海藤久成というクラスメイトであることも。
「『もう』って、今七時だぞ。お前が眠り過ぎてんだよ。……平気か?」
なぜ彼がそれほど優しい声で心配そうにしているんだろうと不思議に思ったそのすぐ後に、摂子はようやく思い出した。
目の前の人はつい最近彼氏となった人物で、そして自分は立ちくらみがして気分が悪くなり、授業の途中で保健室に来ていたのだった。
見ていた夢にリアリティがあり過ぎたせいで、現実の状況を把握するのに時間がかかってしまった。
今の摂子は旦那に愚痴る結婚2年目の主婦ではなく、思春期まっただ中の中学2年生だった。
「海藤くん……なんか、今日は優しいね」
「はぁ?俺はいつでも優しいだろうが」
「えぇ?」
えぇってなんだよ、と軽く額を小突こうとして、その手が直前で止まった優しさが嬉しかった。
確かに付き合ってからこちら、彼はいつでも優しかった。
こうして、着替えもせずに部活から保健室へ直行してくれた様子からも、それは見て取れた。
その優しさが表面的なものではないために、彼らの関係について様々な憶測が飛び交っているのは知っているが、そんな周囲を気にする必要などないということをことを教えてくれたのも彼だ。
摂子は、海藤のことが大好きだった。
「今ね、変な夢見てさ」
「なに。どんな」
「私は多分25歳くらいでさ、もう結婚してんのね。それで、夢を見るの、海藤くんの。それで私の好みのタイプじゃないって、自分の旦那さんに話してた」
「…………」
海藤は返す言葉が見つからないのか、珍しくその饒舌な舌を引っ込めて摂子を見つめていた。
「たぶんね、その夢での私は、海藤くんが優しいってことに気づけなかった私なんだろうな~って思って。……だって、海藤くん怖いもん」
「なんだよ、優しいっつったり、怖いっつったり……」
「でも、怖いのは優しいからだって、今の私は知ってるから、その……こういう関係になれたんだな~って思ったら、今の私ってすごくラッキーなんだなって思ったの」
「…………俺のありがたみが少しは分かったかよ」
「うん。その、今さらだけど、好きになってくれてありがとうね、海藤くん」
摂子が幸せそうに笑ったので、そこで海藤はようやく安心したらしく、ベッドに腰掛けた。起きあがろうとする摂子を制して、逆に海藤が態勢を傾けてくる。
(あ……)
キスをされるのだ、と察したが、とっさで目をつぶることに失敗した。
まだ2、3度ほどしか経験していないその行為は、いつまでたっても死にそうなほどの羞恥を伴い、一向に慣れる気配はなかった。それは相手も同じなのか、いつもは必要以上に尊大な態度の彼の方でも、触れる手が震えるくらいには緊張を強いられるらしかった。
ふにっと柔らかい感触が唇に降りてくると、体が金縛りにあったように瞬き一つできなくなった。大きくて骨っぽい手がさらっとした摂子の髪を撫でると、ぞくりと体が泡立つ。
摂子の中で、怖いような暴きたいようなむずむずとした気持ちが大きく膨れ上がった瞬間だった。
そして、ああ、この気持ちだ、と確信する。
この気持ちをきっと、あの夢の摂子は知らないまま未来へ進んだのに違いなかった。
(それとも、海藤くんが意外とロマンチストだってことを知らずに終わってしまったのかなぁ……)
出会いが図書室で、摂子が興味本位に手にした本を海藤も手にしようとした、というエピソードもきっと無かったのだろう。それまではどちらかといったら他人以下の冷え切った関係だった二人では無理もないと、そこは摂子も納得する所ではあった。
海藤の意外な一面を知ったことで物怖じしなくなった摂子があれこれと話し始めなければ、きっかけはあったとしても進展はしなかっただろう。
そんな二人が付き合うことができたのは、おそらく奇跡に近い確率だったに違いない。
「……多分俺も、知らなかったんだよ」
「え?」
長いような短いような時間のあと、唇を離した海藤が身を起こして言った。
気のせいか少し表情が硬くなって見えた。
「その、お前が見たっていう夢ん中の俺の話。……お前が」
「うん……」
その硬い表情を気にかけながらも摂子がじっと海藤を見ていると、彼はふいに立ちあがって、大きな手で顔を覆った。
「だから、お前が、……そんなに、可愛いってこと知らなかったんだ」
「え……」
「他のヤツに取られるような馬鹿だから、んなことにも気付けなかったんだ、っつー……」
そこで海藤がチラと指の隙間から様子を見れば、摂子はりんごもかくやというほど真っ赤になって茫然としていた。
「…………」
「…………おい、大丈夫かよ」
「いや、あの、海藤くんがどうにかしちゃった、と思って」
「んだと?」
コラ、と脅かして見せても、摂子に負けないくらい顔が真っ赤な彼は少しも怖くなかったので、摂子は仕方なく「きゃー」とふざけて見せた。
本当は感動で胸が詰まって、自分がどれほど彼が好きなのかを伝えたかったのだが、それを言葉にした途端に今の幸せな現実が壊れてしまうような、どうしてかそんな恐怖すら感じて摂子は自分の気持ちをごまかしたのだ。
さっき見た夢の効力がまだ続いているような、今でさえ、そんな夢の中の出来事なんじゃ、と思ってしまって。
「摂子!」
本気半分冗談半分で呼び掛ける彼の声が、ぼわん、とした淡い反響へ変わり始める。
ほら、やっぱり、と心のどこかで誰かが囁くと、急に視界がぼやけ始めた。
――――――摂子。
遠い呼び声を合図に強い眩暈に襲われた摂子は、意識を手放した。
「杉田!」
眠気がたちまち吹き飛ぶようなはっきりとした声が耳元で閃いて、摂子はびくりと跳ね起きた。
「あ……っ」
(寝てた……?)
現国の補習が終わって教室に人影が無くなった頃日誌に取り掛かり始めた摂子は、いつのまにか眠り込んでいたことに気づいてかーっと顔を赤くした。
(しかも恥ずかしい夢見ちゃってるし……なぜか中学時代の、しかも相手が……)
「日誌書いてる途中でよく寝れんな、お前」
トゲトゲした声が頭上から聞こえてきて振り仰げば、中学時代の同級生でもある現クラスメイトが呆れた顔でこちらを見下ろしていた。
よりにもよってこいつの夢を見ていた時にコイツに起こされるなんて、と自分の不運を嘆きながら、摂子は慌てて日誌を書く体裁を整えた。
「ご…めん。なんか、いつの間にか眠ってたみたいで……」
「よだれ垂らして幸せそうにな。よっぽどいい夢だったんだなー」
どうしてコイツと日直当番が一緒なんだろうと、摂子は高校生活初日から実感し続けてきた不運を改めて嘆いた。
イヤミったらしい声に反論するどころか、夢に出てきた張本人を前にしてやたら気まずい。
なにしろその夢の中で、彼、海藤久成は、摂子の彼氏という役割だったのだ。
(ありえない!)
即座に否定するが、その夢の効力は絶大で、普段まるで意識することの無かった(それどころか毛嫌いさえしていた)相手が、3割増しくらいにカッコよく見えるではないか。
確かに普段から女子との噂がチラホラ出る相手ではあるが、摂子にしてみれば中学校時代から何かと突っかかってイヤミを言ってくるヤなヤツ程度でしかなかった。
それが、夢の内容があまりに生々しく、おまけに、その夢の中の海藤久成が別人かと思うほどカッコ良かったため、どうも脳が夢と現実を混同してしまっているようだった。
起きぬけなので、時間が立てばどうにかなるだろうと、摂子はとりあえず目の前の日誌を片づけることに意識を集中させた。
だが、そうは問屋が卸さないのが、海藤の海藤たるゆえんだった。
「キモい笑い顔だったぜ?なんの夢見てたワケ?まさか、年齢イコール彼氏いない歴の杉田サンがモテモテになっちゃう夢とかー?」
ギャハハハハハ、と耳障りな笑い声を上げて、海藤は無視を決め込む摂子にカマをかける。
「もしかして……俺の夢とか見てねーよな?」
「見てるわけないじゃん!」
「反応はやっ!図星かよ!?マジでー!?」
いよいよ笑いが収まらない様子の海藤に、摂子は自分がついムキになってしまったことを激しく後悔した。
加えて、こんなヤツをカッコイイと思ってしまった己の純情を鼻で笑いたくなってくる。
(なんでコイツを彼氏とか……私の脳みそ大丈夫かな……)
中学時代、図書当番を代わるという親切心にかこつけて委員会などの面倒な雑務をさぼっていた海藤は、当時図書委員だった摂子に度々ちょっかいを出すようになった。
それから不幸なことに同じ高校になってクラスまで同じになってからも、海藤の摂子に対する態度は変わらない。あきらかにバカにしている風であるのに、無視をするともっとからかってくるので摂子としてはたまったものではなかった。
「杉田さん」
ぎゃははは、と馬鹿笑いを続けている海藤にいい加減愛想が尽きたところへ、涼しげな声がかけられた。
振り向けば、教室の入口からクラス委員の佐川が顔をのぞかせている。
「日誌、もう終わった?遅いから送ってくよ」
佐川はこうして時々摂子に助け舟を出してくれる、本当に人として良くできた人物だった。
誰かとは大違いだと思いながら「分かった」と返事をして日誌を取ろうとすると、大きな手のひらがそれを阻止した。
日誌は「バン」と大きな音を立てて机に縫いつけられた。
「佐川ー。今日コイツ、俺送ってくわ」
「え!?」
「海藤が……?」
思いっきり怪訝な顔をしている佐川に完全に同意している摂子は、何を言い出したのかと瞠目して海藤を見た。
今まで一度だってそんな提案をしたことなど無かったのに、一体何を企んでいるのだ、と青ざめている所へ、「分かった」という佐川の無常な返事が教室に響き、摂子は軽く絶望してしまった。
今日は厄日に違いない。
夕日に照らされた金色の雲がたなびく空に、星がちらちらと輝き始めている。
そんな美しい光景も、隣で歩く男が海藤では、感動も半減といったところだ。
だが普段摂子の倍はしゃべる姦しい男が何故か今は静かで、学校で感じるうざったさや煩わしさが無いのが新鮮と言えば新鮮だった。
それで摂子はついつい観察するかのように隣を見上げてしまう。
(けっこう、背伸びてたんだな)
中学時代、決して低くはなかった彼の体格は、高校に入ってますます逞しくなっていた。
いつも目にしているようでも意識しなければ分からないことがあるのだな、と感心していると海藤が出し抜けに「お前って佐川が好きなの」と聞いてきたので、摂子は何を聞かれているのかすぐには理解できなかった。
「……はぁ?」
一拍遅れて反応した摂子に何か思うところがあったのか「あいつ彼女いんぞ」と前を向いたまま返したので、摂子はそうだったのか、と意外に思いつつもどう答えていいのやら分からなかった。
佐川がいつも摂子を気にかけてくれるのは、クラス委員という立場以上に、彼がやたら面倒見がいいせいだと理解していたし、そもそも大部分が海藤のせいだった。
「佐川くん、いい人だもんね」
「…………」
そう摂子が答えると、海藤はまたも静かになった。
一体どういうんだろう、と摂子は不安になる。
こんな反応を返す彼は初めてで、まるで別人だった。
いっそいつものように馬鹿笑いを響かせながらなじってくれた方が、よほど気が楽だとすら思う。
高校へ入って、いつのまにか彼もそんな風に色んな面を持つようになっていたのか、と驚きと寂しさを交えて摂子は実感していた。
そして、普段のうざったくてイヤミな海藤も、慣れてしまえばそれなりに親近感を抱いていたのだと、ここへきて初めて自覚した。
だって、今の海藤ではまるで、さきほど教室で夢に見たあの「妙な」海藤みたいではないか。
しばらく二人は会話もないまま黙々と歩き続けた。
気まずいようなそうでもないような微妙な空気のまま、微妙な距離を保って帰り道を辿っていくと、いつの間にか摂子の家の近くに着いていた。
「それじゃ、ここで」
「あー」
特にこれといった遣り取りもなく別れると、二人は背を向けて別々の方向へ歩き出す。
だが、どうにも何かを忘れている気がした摂子が振り向けば、相手もこちらを向いていて少なからずたじろいだ。
お互いに妙な表情になったが、摂子の方が気を取り直すのが早かった。
「あのさー」
「……ぉう」
これだけは言おうとなぜか思って、初めて彼へ笑顔を向ける。
そう、それが、初めての笑顔だった。
「送ってくれてありがとね」
それだけ言って、くるっと背を向ける。
どうしたことが胸がきゅっと詰まって、何かに感動した時のようにいっぱいになっていた。
急激に羞恥心が湧いてきて走り出した摂子の背中に、「杉田ぁ!」とでかい声がかかる。
たちどまって振り向くと、海藤が夕焼けに照らされた赤い顔で、
「誰にでも送らせんじゃねーぞ」
と言った気がしたが、大きな声でもないしすぐに背を向けて行ってしまったので、確かめることができなかった。
ただ、その時の海藤の表情が教室で眠っていた時に見たあの別人のような海藤そっくりで、摂子は思わずかーっと顔を赤らめた。
そして生身の海藤を、夢のせいでもなく初めてカッコイイと思ってしまったのだった。
一生の不覚だ、と思いつつも、今度のそれは、夢の出来事のようには綺麗に消えてくれない。
どうしたものかと残りの家路をふわふわ歩きながら、摂子は明日から普通に会えるかしらと期待の様な不安を抱いた。
まるで夢のような現実を噛みしめて家の中に入り、今起こったことを整理しようとうずくまったところで、どこかから呼び声が聞こえてくるのに気づく。
―――…こ。摂子。
え、と思って立ちあがろうとしたら、視界が暗転した。
「摂子」
ハスキーな低音が慣れた調子で呼んでいるのに気づいて、摂子はゆっくりと瞼を開き、目の前の彼に挨拶を告げる。
「おはよう、海藤」
おう、と素っ気なく答える彼にどう説明しようかと、さっきまでの長い夢を整理し始めたその朝は、摂子にとってはいつもと同じ日常の一幕だ。
だが、夢の残滓はそれがどんなに大切なのかを教えてくれた気がして、ふふっと微笑んだ。
摂子にとっては、この日常の方がよほど夢のようなのだった。
「なに笑ってんだよ」
「ん?なんでもない、夢の話」
は?とあきれ顔の男には構わず、摂子はこっそりと幸せを噛みしめる。
―――願わくは、夢の中の私たちも、この幸せを掴みますように。
end
いわゆる、パラレルワールドな海藤と摂子の夢オチ話でした。
個人的に高校時代の話の二人が気に入ってます。
それにしても、中学で付き合ってたらこんなにまっすぐな子たちに育ってたのかと思うと、やっぱり教育ってのは大事だと痛感しますね(笑)
そこはかとなく漂う摂子の女子力がハンパない。




