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HAVE A CAT LIFE 〜猫がくれた一年〜  作者: 十三番目


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Have a life


 海外のキャンパスは規模が違う。

 広大な敷地に驚く恵子の肩を、誰かの手が軽快に叩いた。


『けいこ、そろそろ入学式だよ』


 現地で世話になっている女性の姿に、恵子も親しげな笑みを浮かべている。


「ありがとう、キャシー。これが終わったら向かうね」


『熱心だねぇ。なら先に行っとくよ!』


 カメラを持ち上げた恵子に、キャシーは慣れた様子で背を向けた。

 そのまま去って行こうとしたキャシーだが、何かを思い出した様子で振り返ると、大きく片腕を上げている。


「Have a nice day!」


 良い一日を願う挨拶に、恵子も手を上げ返す。


 恵子の今日があるのは、とあるヒーローがいてくれたおかげだ。

 抜けるような青空を見上げ、恵子は輝かんばかりの笑顔を思い浮かべていた。


 今日も明日もその先も、命が続く限り生きていく。


 澄み切った夏の空を写真に収め、恵子は誰にともなく呟いていた。


「Have a nice life」


 

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