夏の風
掲載日:2024/08/03
(短歌十首)
星、滲む
つまり涙が出る公園
パンダのシーソー、月に吠えそう
こころ切り
切って尖らせ切っ先を
視線に変えて世界を射たい
絶望の
あとにそれでも諦めず
血を流しているまっすぐな夢
君の目が
甘くやさしく震えてる、
気がついたから泣きたくなるんだ
まよなかに
メロンソーダが欲しくなる
べつに疾しいことじゃないよね
凍らせない、
ワインをそそぐかのように
ゆっくりやさしく気持ちを注ぐね
夏の風。
海に、港に、地に、街に、
自由を強めに吹き降ろす朝、
揺れる木が
なにかを告げているような
疾風怒濤の前触れとして
老いて夏。
依存している悲しみが
抗う気持ちをすこし残して、
謎だけが
世界を守っているけれど
この夏の謎、解いてみたいな




