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あの日見た笑顔を

作者: 加加阿 葵

Xでにわ冬莉様よりお題をいただきましてショートショート書かせていただきました。


うるさい!!ありきたりって言うな!!


お題ありがとうございます。



 毎日静かに通り過ぎる風景を眺めていた。

 目の前の道を子供たちが駆け回る。僕も混ざりたい。


 風が吹くと子供の一人が被っていた帽子が僕の方に飛んでくる。

 何かを踏まないようにしてるのか、子供がぴょんぴょんと跳ねながらこちらに向かってくる。

 楽しそうだね。僕も混ぜてよ。


 この子に僕の声は聞こえてないみたい。

 道の端で待っている子供たちに取れたと報告しながら戻っていってしまった。

 やっぱり遊んでくれないんだね。


 日が経つと鳥たちが僕の周りに集まってきてくれた。

 その次の日には近所の大人や子供がみんな集まってきた。


 僕と遊んでくれるのかな。でも、あんまり楽しそうな顔じゃないね。

 僕はこんなに楽しそうな顔をしているのに。


 子供たちが何か持ってきて、僕に渡してくれる。

 これくれるの?ありがとう。とても綺麗だね。


 でも、それから鳥たちは僕のところに来なくなった。

 来るのは数人の大人だけ。僕と遊んでくれないのに毎日来るんだ。


 どれくらい時間が経ったのかな。もう服もボロボロになっちゃった。

 また今日も来たんだ。でも、今日は人が多いね。

 僕の近くで何をしているの?なんでそんなに嬉しそうなの?


 ありがとうって何?、僕はここに1人でいただけだよ。

 来年もよろしくって何?もう帰っちゃうの?


 でも、みんな嬉しいなら僕も嬉しい。

 

 誰も来なくなった。

 目の前の道を通る人もどれだけ声をかけてもこっちを見てくれない。


 僕はここだって、ここにいるって何度も叫んだ。

 でも、届かないのはもう知ってるんだ。


 子供たちがくれた綺麗なモノもどこかに行っちゃった。


 今日は風が強いな。雨もすごい。

 時々、ぴかって光って、ものすごい音がなってびっくりしすぎて転んじゃった。

 

 子供たちがくれた綺麗なモノもどこかに行っちゃった。

 

 もう起き上がれない。顔が汚れちゃった。


 もう、僕は死んじゃうのかな。

 今までずっと一人で寂しかったし、悲しかった。


 でも、あの人たちの笑顔はもう一度見たいな。

 じゃあ、僕が泣いてちゃだめだね。僕はいつまでも笑ってなきゃ。


 ――僕をつくった人がそう描いたんだから。


やっべえめっちゃ書いちまったぜって思ったけど、1000文字も書いてないんですよね。

まあ、リハビリだからこんなもんよ。


貰ったお題は「案山子」でした!!


あの某動く城の案山子を頭から追い払うの大変だったよ。

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