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超時空宇宙戦艦攻防戦  作者: 宙美姫
5/8

第5話/出現!敵の本体バーサーカースフィア

巨大ドック内。

飛来した巨大シャトルを分析する白衣のマキナとアトラン。

巨大シャトルの中に入っていたブルーを検査している。

検査に集中しているマキナ。

アトラン、さりげなくドリンクを渡す。

アトラン「先輩、はい、これ。」

マキナ「ありがとう、アトラン君。気がきくわね。」

アトラン「いえ、自分は年上が好みなんで。」

マキナ「まあ。」

アトラン「それはそうと、このヒトガタ、生物ですよね。」

マキナ「そう。ブルーって名付けたわ。海で拾ったから。」

アトラン「なるほど。」

マキナ「このヒトガタは、ブルーはほぼ私たちと同じ人類ね。

よその星から来たと思われるわ。」

アトラン、じっとブルーを注視する。

マキナ「だめよ、あんまり見つめちゃ。ブルーが恥ずかしがるでしょ。」

アトラン「大丈夫です。自分は年上好みですから。子供には興味ありません。」

マキナ「あら、誘ってるのかしら。」

アトラン「いえいえ。先輩にはとても失礼できません。」

マキナ「ふうん。」

ブルーの検査が終了する。

マキナ「そう言えば、アトラン。このあと、時間ある?」

アトラン「いえ、ちょっと用が。」

マキナ「そう。じゃ、私はブルーの調査解析続けるわ。」

しばらくして、部屋を出るマキナ。

待ち合うキリカとアトランの姿を見る。

マキナ「年上好み、ね。」


飛来する超獣ミサイル。

中から出現する獣兵器群。

迎え撃つ人類。

干上がっていく海と荒廃する大地。

人々は地下に都市を作り、生きながらえていた。


研究室

ブルー「敵はバーサーカー。戦い続ける事が目的の戦闘国家です。」

マキナ「戦い続ける事が、目的。」

ブルー「彼らは次元跳躍転送をして、侵略にきます。私の星も滅ぼされました。

バーサーカーの危機を告げるためにこの星に逃げてきましたが、

時遅しかもしれません。」

アトラン「いや。まだ諦めてはいけない。どうすればいい?」

マキナ「ブルーが伝授したブルーの星の文明の蓄積があるわ。

それと私たちの蓄積を融合して、反撃するしかないわ。」

リベリオン計画の説明。

ナンバーワン「ブルーが乗ってきた巨大シャトルの駆動システムをコアにして、

巨大反撃要塞を構築します。

その名はリベリオン計画。」

アトラン「カプセルを巨大シャトルにして、要塞を重層化するのか。」

キリカ「昔にあったISS国際宇宙ステーションみたいなものね。」

アトラン「なんすか? それ?」

キリカ「子供には知らない知識かw。」

アトラン「子供扱いしないでくださいよ。」

仲睦まじいアトランとキリカ。

マキナ「今はとにかく、反抗作戦にでるしかないわ。」

複雑な表情のマキナ。

それを伺うナンバーワン。



マキナ「ダメ! ダメよ!」

アトラン「あれは?」

アトランの視線、苦悩し戦意喪失した敵獣体装甲コマンダーの

首からぶら下がったペンダントが目に入る。

マキナ「ダメ!」

アトラン「まさか、キリカ?」

マキナ「待って! ダメよ! ダメ!」

マキナ、敵獣体装甲コマンダーをわかってて撃とうとする。

アトラン「止めろ!」

マキナが銃撃しようとするが、アトランが腕で跳ね除ける。

苦悩して活動停止している敵獣体装甲コマンダーを、

背後から押さえ込む戦闘装甲の齋藤。

マキナ「ダメよ! ダメ! そいつは、そいつは敵よ!」

マキナが泣きじゃくってその場に倒れ込む。

心配して駆けつけたナンバーワン、マキナの泣く姿を見て複雑な気持ちに。

マキナ「私は司令官失格ね。独房に入るわ。

あとはナンバーワン副司令に代行をお願いします。」

ナンバーワン「いえ、私は拒否します。私にとってマキナ司令は尊敬すべき先輩です。

私に取ってどのような時でも、あなたが司令官です。」


荒廃した大地に絡み合って停止している2つの巨体=リベリオンとバリリアントが

夕陽で赤く染まる。


キリカ「やめて! 見ないで!」

検査カプセルの中で意識を取り戻すキリカ。

敵バーサーカーに蹂躙され、身体中に獣態パワードスーツと融合している。

だが、意識は取り戻したようだ。

アトラン「キリカ! キリカ!」

今にも飛び込みそうなアトランを齋藤が抑えている。

齋藤「止めろ! お前何やってんだ! 気持ちはわかるけどよ!」

アトラン「キリカ!!」

キリカ「見ないで! 私はもう昔のような自分じゃないのよ!!」

ナンバーワン、アトランを外に出すよう促す。

力自慢の齋藤、アトランを外へと出す。

齋藤「陸戦特攻部隊の、力を舐めるなよー!」

検査室に残るキリカ、ナンバーワン、ブルー。

ナンバーワン「調査を続けるべき?」

静かにうなずくブルー。


通路

暴れるアトランを押さえ込む齋藤。

そこにマキナやってくる。

マキナ「落ち着いて、アトラン。」

アトラン「そんな事!! キリカが、キリカが!!」

マキナ「彼女は生きてるじゃない。」

アトラン「でも!!」

マキナ「私を見て! アトラン!」

混乱の続くアトラン。

マキナ「大丈夫! あなたになにがあっても、私が、私があなたを支えるわ! 

ずっと!だから私を見て!!」

混乱がおさまらないアトラン。

齋藤「こりゃあ、困ったな。」


時間経過。


作戦室

ナンバーワンとブルーが陣取る。

その横で、マキナ、齋藤、アトラン。

ナンバーワン「これより、反抗作戦を説明します。」

マキナ、ブルーうなずく。

ブルー「敵は戦い続けることだけが目的の戦闘狂集団のバーサーカー。

妥協点はありません。敵本体は通称バーサーカースフィア。

巨大な要塞惑星です。私の目的は敵の壊滅と味方の救済。

それ以外ありません。」

ナンバーワン「マキナ司令とブルーが組み立てた計画は、こうです。

ブルーが乗ってきた巨大シャトルをベースにこのリベリオンは構築されました。

外壁や外部が攻撃されても、中心部までに形成された外壁ブロックで

本体を守ります。」

齋藤「バームクーヘンみたいな物? でも中心は空っぽじゃん。」

ナンバーワン「その空っぽ部分がプロテクトコアです。」

ブルー「敵の本体、バーサーカースフィアに突撃し、本体コアまで突入します。

皮肉な事に、このリベリオンも同じシステムを採用しています。」

ナンバーワン「逃げる事も考えたけれど、それは無駄。

彼らは生きるための侵略行為を止めない。」

アトラン「リベリオン本体1機だけで突入か。援軍がなくて厳しいな。」

ナンバーワン「それは仕方ありません。リベリオン1機で突入するだけです。

生存を賭けて。」

齋藤「自分ら陸戦特攻部隊がいたとしても、

敵に軽微な影響しかあたえられないなあ。」

作戦室のドアが開く。

キリカ「まって。もう1機あるわ。」

驚く一同。

キリカの全身は敵獣体装甲の上にリベリオンの戦闘装甲を重ねて覆われている。

その顔は獣戦艦と融合した皮膚を防護し、

見えないようにするマスクをつけている。

アトラン「キリカ! 大丈夫か?」

複雑な表情のマキナ。

キリカ「いえ、もう一匹って感じかしら。私が操る獣戦艦バリリアントが。」

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