第4話/緊迫の白兵戦! 侵入者を排除せよ!
海岸線。
アトランとキリカの2人。
ラブラブである。
アトラン「これプレゼント。」
キリカ「まあ、何かしら?」
ペンダントである。
アトラン「このペンダントにまだ写真が入っていないけど、今度一緒に写真を撮ろう。」
キリカ「そう。どんな写真がいいかな。」
アトラン「そうだな……。」
流星が流れ落ちる。
アトラン「流れ星だ。何か願い事をかけよう。」
星に願いをかけるアトランとキリカ。
アトラン「何を願った?」
キリカ「秘密。」
海に落ちる流星。
海上に浮き上がる謎の落下物体。
かなりの大きさのシャトルであるが、大気圏突入の影響で表面が焼き焦げている。
その熱でシャトル付近の海からもうもうと水蒸気が上がる。
その水蒸気を蹴散らして、巨大なヘリコプターがその上空に現れる。
ヘリコプターからシャトルを覗き込むマキナ。
施設内。
回収したシャトルの中から現れるブルー。
額には謎の紋章。
防護服着たマキナ、驚く。
複数の飛行機雲。
迎撃に迎う機影である。
超獣ミサイルで攻撃を受ける海。
その中から現れるゼルバイトやキャプタリオン。
次々と撃ち落とされる戦闘機群。
超獣ミサイルの中から出現した生物兵器たちの進撃により、海は痩せ細り、
大地は荒廃する。
研究室内
「こいつだ! こいつが来てから世の中がおかしくなった。」
ブルーを庇うマキナ。
ブルー「彼らはバーサーカー。理由もなく侵略し、戦う事のみが目的の戦闘星団。
やがてこの星も彼らに蹂躙される。」
建設ドック内
ブルーが乗ってきた異星からのシャトルを改造強化している。
ISS国際宇宙ステーションのようにシャトルをコアにして外部と外装を強化している。
時が流れ、ISSのように、異星からのシャトルがプロテクトコアとなり、
巨大な基地要塞と化していくリベリオン。
それを見るブルーとマキナ。
建設中のリベリオン司令室。
ナンバーワン「準備、間に合いますかね?」
マキナ「今はベストを尽くすしか。」
横に立つブルー。
マキナ「私たちの星は、そうはさせない。そうよね、ブルー。」
ブルー、静かに頷く。
ナンバーワン「彼女、ブルーって言うんですね。」
マキナ「ええ。彼女とは海で出会ったからね。」
海は干上がり、地表は廃墟のようになる。
地上戦力の時代。
リベリオン司令室。
挨拶に来るアトランとキリカ。
アトラン「PBS戦略機動部隊のアトランです。」
キリカ「同じくキリカです。」
マキナ「リベリオン反攻計画の主任マキナです。」
キリカ「マキナ、ひさしぶり!」
マキナ「キリカ先輩! 久しぶりです。」
マキナ、アトランを見て、
キリカ「アトラン君! 元気そうね。」
アトラン「マキナ先輩、お久しぶりです!」
マキナ「2人とも同じ部隊の編成だったのね。」
アトラン「マキナ先輩には防衛学校でおせわになりました。」
マキナ「(アトランの顔を見て、思い出すように)そうね。」
キリカ「こいつ、学校時代は全然ヘタレだったのに、私がしごいたのよ。」
マキナ「そう、なんだ。」
アトラン「はい! キリカ先輩にはいろいろご指導いただきました!」
マキナ「指導……。」
キリカ「(マキナの耳元で)手取り足取り、ね。」
マキナ「……。」
混乱するマキナ。
それを察するナンバーワン。
アトラン「では先輩、いや、司令! 失礼します!」
キリカ「あ、待って! アトラン、お前はいつでも私をフォローしろ!
って失礼します!」
複雑な表情のマキナ。
マキナの眼前に見える、それ。
ボロボロになった獣戦艦バリリアントのコアコクピットが剥き出しとなって
敵獣体装甲コマンダーと目が合うマキナ。
獣戦艦バリリアンと敵獣体装甲コマンダーコマンダーの方も、
目の前に見えるリベリオン司令室のマキナに何か感じている。
次の瞬間、敵獣体装甲コマンダーが飛び降り、リベリオン本体にとりつく。
ナンバーワン「大変です! 獣戦艦バリリアントから多数の獣兵器群が
リベリオン艦内に入ろうとしています!」
マキナ「白兵戦! 白兵戦よ! 各員武器を手に! 侵入者を排除して!」
武器を手に取り、その場を離れるマキナ。
マキナ「ナンバーワン副司令、ここを死守して! ここはまかせたわ!」
ナンバーワン「了解!」
ナンバーワン、迅速に武器を手に取る。
ブルーの表情。
リベリオン艦内にアラートが鳴り響く。
リベリオン付近の大地を進むアトランのPBSと齋藤の戦闘装甲の2人。
アトラン「何があったんだ?」
齋藤「敵がリベリオン艦内に入り込んだらしい。戻るぞ! 白兵戦だ!」
アトラン「!!」
非常事態のリベリオン艦内。
破壊された穴からリベリオン艦内に侵入する敵獣体装甲コマンダー。
迎え撃つリベリオンの隊員をことごとく打ち砕く。
通路の一角。
武器を手にしたマキナが来る。
マキナ、近くの情報パネルで状況を把握する。
マキナ「すぐ近くまで来ているみたいね。」
通路の一角、敵獣体装甲コマンダーが近づいてくる。
マキナ「通さないわ! 決して! 会わせるわけにはいかない!」
銃を構えて飛び出すマキナ。
一瞬、目と目を合わせるマキナと敵獣体装甲コマンダー。
激しい戦いとなる。
敵獣体装甲コマンダーに押されピンチのマキナ。
マキナ「(アトラン!)」
次の瞬間、間一髪、アトランが助けに入る。
アトラン「大丈夫ですか?」
マキナ「アトラン!」
アトラン「こいつは俺が!」
マキナ「だめ! 危ないわ! 私と一緒に逃げて!」
アトラン「しかし!」
敵獣体装甲コマンダーの様子がおかしい。
何やら悩んで苦悩しているみたいだ。
怪訝そうなアトラン。
アトラン「どうしたんだ?」
マキナ「ダメ! ダメよ!」
アトラン「あれは?」
アトランの視線、苦悩する敵獣体装甲コマンダーの首からぶら下がった
ペンダントが目に入る。
マキナ「ダメ!」
アトラン「まさか、キリカ?」