遠距離恋愛だった彼女が男と浮気して、俺にもう一度やり直したいと土下座して頼んだ!
俺には3年付き合っていた彼女が居た。
彼女と付き合って3か月後に俺は仕事で転勤になった。
勿論! これは“出世”の為の転勤だ。
俺は25歳で、仕事も順調にいっていた。
彼女も俺の転勤を心から喜んでくれている。
『和央とは“遠距離恋愛”でも上手くいくと思うの!』
『俺もそう思うよ。』
『離れ離れでも心はいつも繋がってるんだもんね。』
『そうだな。』
『“愛してる。”』
『俺も紗愛を愛しているよ。』
・・・こうやって始まった遠距離恋愛だったのだけど?
俺達が付き合って1年ほどすると? 彼女に俺から連絡しても
なかなか繋がらなくなっていった。
それまでは俺に、“会えなくて寂しい”と何度も言っていたのに
それから彼女の態度が少しづつ変わっていく。
『昨日は何してたんだよ! 何度も電話したんだぞ!』
『・・・ごめん、携帯家に忘れてたんだ。』
『まさかだけど!? “浮気とかしてないよな?”』
『し、してないって! 急に何言ってんのよ。』
『首についた傷のようなモノは? “キスマーク”じゃないのか?』
『えぇ!? どこどこ?』
『オマエなー! マジかよ!』
『嘘ついたの?』
『“やっぱり浮気してたのか!”』
『してないって!』
『してないのに、そんなに動揺するかよ!』
『・・・だ、だからそれは!』
『“男は誰だよ! 怒らないから言ってみろ!”』
『本当に本当に怒らない?』
『あぁ!』
『会社の先輩、』
『結婚してんのか?』
『してないよ、彼女は居るみたいだけど、』
『“俺に隠れて何回浮気したんだよ!”』
『一回だけよ!』
『ホントに怒らないから正直に言って。』
『・・・さっ、3回、』
『俺の知らない間に、“3回”も浮気したんだな。』
『・・・ううん。』
『で? これから俺とどうしたいんだよ!』
『勿論! 愛してるのは和央だけだよ、許してくれるならもう二度と
浮気はしないって約束する!』
『いや? もういいんだ! “俺達別れよう。”』
『お願い! もうしないって約束するから、今回だけは許してよ!』
『無理だって、別れよう。』
『お願い! もう一度私にチャンスをちょうだい!』
『ごめん。』
『和央が悪いんじゃない! 遠距離恋愛なんかするから、ずっと私は和央が
居なくて寂しかったんだから!』
『そうだな、すまない! それなら尚更別れよう。』
『・・・許してくれないんだね?』
『あぁ! すまない。』
『全部、そっちが悪いんでしょ! 私だけが悪い訳じゃないじゃない!』
『俺の責任だ、これで終わりだな!』
『・・・・・・』
こうやって彼女とは別れたはずなのに、、、。
彼女が直接俺に会に来た!
『えぇ!? そこで何してんだよ紗愛、』
『直接会って話したい事があるの、お願い! もう一度私とやり直して!』
『その話はもう終わっただろう。』
『私は和央じゃダメなの!』
『ごめん、』
『分かった、和央に許してもらえるなら私はなんだってするわ!』
『えぇ!?』
彼女は道端に座り込んで俺に土下座をして謝った。
頭を深く下げ俺に謝る彼女。
流石に俺も焦って、咄嗟に彼女を許してしまった。
今はまた彼女と遠距離恋愛を続けているのだが......。
どうやらまた? “彼女は浮気をしていると思う。”
連絡がたまに取れなくなったり、直ぐに俺との電話を切ろうとする。
やっぱり、“1度浮気する彼女はまた浮気をするのだろう。”
今度は俺も流石に彼女を許す事は出来ない!
だったら先に、俺から彼女に土下座して別れてもらう作戦を今は
立てている。
もう俺も限界寸前だからだ。
次はもう彼女を許す事は絶対にできないと俺は決めている!
最後までお読みいただきありがとうございます。