イベント編その2
★ドラゴンの日
ルイス「4月23日は本の日だよ!」
ペルタ「へぇ、そうなんだ」
ルイス「これ、僕が厳選したドラゴンの絵本と小説! 読んでね!」
ペルタ&アンドリュー「ありがとう!」
ユメミヤ「ありがとうございます……ルイス君? どこか、元気がないような気がします」
ペルタ「そうね、いつも通り明るいけど、無理してる感じあるわ」
ルイス「……本当は、今日はドラゴンの日なんだ」
アンドリュー「えっ、それなら、なぜ本の日などと」
ペルタ「そうよ。ドラゴンの日を祝ってパーティーしましょ??」
ルイス「……」
ユメミヤ「パーティーできない、なにか深い訳がありそうですね」
ルイス「うん、今日はドラゴンの日だけど、正確には、ドラゴンを退治した聖人の祝日なんだ。だから、複雑な気分なんだ」
三人「なるほど、それで」
ルイス「……いっそ、僕が王様になって、オトギの国に新しくドラゴンの日を作ろうかな?」
ペルタ「いいと思う!」
ユメミヤ「ドラゴンのために、王様を目指すのですか? 深く愛を感じます」
ペルタ「彼女のために王子様になるより、愛を感じる気がするわねぇ(ボソッ)」
ルイス「へへへ」
アンドリュー「大望を持つのはいいことだ。ドラゴンの日を作るために王様になるなど、ぶっ飛んでいる気はするが。そういえば、王様の乗る馬車を引くのもペガサスからドラゴンに変えたいとか言ってたな?」
ペルタ「ルイス君が王様になったら、オトギの国はドラゴンに染まっていくでしょうね」
ルイス「国名も、ドラゴニア王国に変えたいんだ! 完璧だよね!」
ユメミヤ「凄いです!」
ペルタ「メルヘンなところも、残しておいてね」
アンドリュー「なんにしろ、王様の前に王子様にならないとな」
ルイス「うん、わかってる。今日は、読書でささやかにドラゴンの日を祝うよ」
★キスの日
ルイス「5月23日はキスの日だよ!」
ユメミヤ「キスの日!」ドキドキ
ペルタ「……(この王子、どうしてくれよう)」
ルイス「いや、だからどうってことはないんだけどね!(汗)」
ペルタ「はあーぁあ」
ルイス「元気だして……(汗)」
アンドリュー「そんな日をどこで知ったんだ?」
ルイス「カームさんのお姫様達から」
ペルタ「私も王子様がほしい、今すぐ」
ユメミヤ「いけません! そんな、キ、キスしたいからなんて破廉恥な理由で王子様を求めては!」
ペルタ「なによ! 王子様とのキスは私達の正当なる最終目標でしょ? ハッピーエンドとセットなのよ! ハッピーセットなのよ!」
ユメミヤ「くっ、だ、たからこそ、キスの日などのために求めてはいけません!」
ペルタ「くっ」
アンドリュー「なんか、体中が痒い」ぽりぽり
ルイス「まぁまぁ。僕が言い出してなんだけど、もう気にしないで。キスの日なんて恥ずかしいだけだよ」
ペルタ「ルイス君て時々、冷静というか塩というか、ロッド君みたいに素っ気なくなるわね」
ルイス「王子様になるなら、素っ気ないのはよくないかな?」
ペルタ「そうね。“今日はキスの日だよ”って言いながら、城中の女の人のほっぺにキスしていったらどう?」
ユメミヤ ドキドキ
ルイス「そ、そういうのは、王子様10年目くらいの王子様に任せたいな(汗)」
ユメミヤ「ふう……キスの日なんていらないです」
ペルタ「よしよし。王子様歴10年の王子様を探しに行きましょ」なでなで
ユメミヤ「いけません」