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第1章 なぜ勇者より無職の俺が色々と格上なのか? 第4話 また戦闘!?

剛点=体術の最高域の技

ブックマーク30ありがとうございます!!


 古代種である黒竜のコクと白竜であるハクと友達になった。白竜(ハク)黒竜(コク)とは『友輪契約』を行った。『友輪契約』とは、お互いが呼びたいときに念じればその場に召喚されるという仕組みである。


「でもよ、ほんとにこんなことしていいのか? 俺は一応ヒト族だぞ」


「テンリちゃん、私たちはヒト族は嫌いだけどテンリちゃんは別枠なの」


「そもそも、テンリからは暖かいオーラを感じるのじゃ」


「オーラ?」


 コク曰く、オーラとはその人特有の者でありいわゆる性格みたいなものだ。しかし、違う点はいくつかある。例えば、実力が高い者は濃くそして威圧的なオーラが出てるそうだ。また、可憐な女性は周囲を魅了するようなピンク色のオーラが出る。しかし、俺からは人の心を暖かくするような優しいオーラが出ているらしい。コク・ハクもここまで暖かいオーラを持つ人に会ったことがないらしい。


「テンリちゃんは強いのに暖かいオーラが溢れ出ているから不思議よね」


「レオンはドス黒いオーラじゃぞ?」


「え、まじかよ。きしょいなあいつ」


「はははは! レオンにそんなことが言えるか!」


 そのあとも色々とこの世界について聞いた。さらに勇者についても聞いた。勇者は各国に1人ずつおり計4人いる。勇者の名は、リントス・フォルトス・リンカ・エフィという。その中で一番強いものはリントスらしい。リントスは街のみんな見たことがないらしいが、魔王(レオン)に匹敵するくらい強いらしい。


 とりあえずヒト族の街の中でも最も栄えている国、『ファトリスト』を目指すことにした。コクとハクに別れを言って、俺は『ファトリスト』を目指して道を踏んだ。


 問題もなく1週間経過して、ようやく『ファトリスト』についた。検問もすんなりと通り、俺は街の中へと舞い降りた。街はすごくにぎやかであり色々な種族がいた。獣みたいな種族もいるな。しかし、なんだあの首輪、しかも体がすごく汚れているじゃないか。


「あのー、あそこにいる人の首輪はなんでしょうか?」


「あんた、隷従の首輪も知らないのかい!?」


「隷従の首輪?」


「あそこにいるのは獣族といってね、ヒト族の奴隷としてよく扱われている。力仕事や性の仕事もやるからみんな買うんだよ」


 なんてむごい話だ。貴族などはよく品の良い獣族を買って性処理をさせ、使えなくなったらまた売るということをしているらしい。俺は今までにないほどの怒りそしてこの国の現状を知った。なにが活気ある世界最大の国だよ。中身はただのゴミクズな国じゃないか!


「ありがとう。あ、あと1つ、俺はこの街に来たばかりなのだが最初に何をするべきなんだ?」


「あんた、初めて来たのかい。まずは、ギルドに行くこと勧めるわ。そこで色々と情報やらなにやらを集めるのが先決ね」


「ありがとう、いつか礼をするぜオバハン」


「気にしなでな」


 俺は、オバハンの勧めてきたギルドに向かっていた。すると、


「おい! 貴様なぜこの俺様の目の前を平然と横切っているんだ!」


 あの恰好からするに、


「ボンボンな貴族ってところか」


「貴様覚悟できてるんだろうな」


 ボンボンは馬から降り、名乗り始めた。


「俺様の名前はエドル、勇者フォルトス様の一等騎士である」


「へーーーーー」


「関心も持たぬというのか、まぁ良いだろう。貴様は今から死ぬのだからな」


 いや、どうでもいいだろ、あんたの名前なんか聞いたところで得がない。


 周りの見ている人たちは悔しくないのかよ、こんなやつに頭を下げるなんて。


「はぁ、お前みたいなやつがいるからダメになるんだよ」


「雑魚が。体外にしろ」


 そう言うとエドルは剣先を俺の方に向け、突きの形をとった。なるほどこれは素早さタイプの人間だ。ならこっちは視覚を使うか。最近の俺は五感の切り替えが自由自在に行えるようになった。視覚を発動の準備をし戦闘態勢を取った。


 エドルは地面を踏み込むと同時に目に見えぬ速さでこちらに襲ってきた。そのまま腹を貫こうとしたのだろうが、それが効くのは俺以外のやつらだけだろうな! 


‶ブオーーン″


 俺は視覚を発動してエドルの剣先を地面に仕向けた。そして、エドルの剣先に触れた地面は巨大な穴が開いていた。すごいもん持ってんなこいつ。


「おい、貴様今どうやって避けたんだ!!」


 エドルは信じられないと言いたいのか怒りを露わにしていた。まぁ、こいつはヒト族の中ではトップのほうだろうな。信じられないものはなんとなくわかる。ほら、来いよと俺は手招きをして挑発してみる。


「いい気になるなよ、雑魚が!!!」


【燕返し!】


 その言葉とともにエドルは身を低くして剣を構えた。なんというか野獣の構え方だ。そう思っているのも束の間、エドルは俺の目の前に迫った。常人にはただ剣を高速で横に振ったように見えると思う。しかし、ただ横に振ったわけではない。高速で4回切り付けているのだ。


 しかし、俺には効かない。なんせ全ての剣筋が見えているのだからな。俺はすべての剣筋を避けエドルの横腹に向けて両手を重ねた。


 レオンにも喰らわせた師匠直伝の技を喰らえ!!


【剛華 真空破断】


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