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第1章 なぜ勇者より無職の俺が色々と格上なのか? 第1話 いきなり決戦

五感【視覚】

  【嗅覚】  

  【聴覚】

  【味覚】

  【痛覚】 という設定で行っていきます。


 ここはどこだ!? 俺は気づいたら森の中に居た。俺は自殺をしたんだよな? だが、なんでこんな森の中にいるんだ? 


 〝ちゅんちゅん″


 鳥の囀りがすばらしいな———————————って、えぇええぇええええ!!!


「俺、耳が聞こえるようになっている。耳だけじゃない! 目も見える!!! 木の匂いも感じるぞ!!!!」


 こんなテンションになっている俺が何者だったかって!? しょうがないな。俺の名はテンリ。前の世界では武闘家をやっていた。師匠は世界に名を轟かせていた人物であり、俺もある程度の名は通っていた(はずだ)。


 まず、ここはどこだ? とりあえず探索でもしてみるか。


 お! 大きい湖発見。


 「おいおい! 誰だよこいつ......」


 偶然、俺の顔は湖に映ってしまった。以前の俺の顔よりは幾分かマシだけど、だけどよ........。


「貴様、なぜこんなところにいる!」


「え? すいま、ってだれだあんた」

 

 そこには会ったこともない、しかも体長2mは有にある頭に角が生えた大男がいた。だが、何だよあの威圧した態度は、怖すぎだろ。


「あの、お、俺になんか用か? ですか?」


「我は貴様になぜここにいるか聞いているんだ! まぁ、聞いたところでヒト族である貴様はここで死ぬのだがな」


「なんでよ!? ただここにいただけで殺されるんだよ!!」


「お前に答える義理はない」

  

 大男は目に見えない速さで走ってきた。すると、突然、剣先が目の前にきた。


 死んだな。


 〝ブオーーン″


(どういうことだ!?)

  

 周りの景色が一気に遅くなったぞ。ギリギリで剣は避けれたが....。


 (今のはいったい...。)


「貴様、何者だ!!! 我の剣を避けるだと...。1度もあったことがないんだよ!!」

 

 なんで、今のであんなに怒るんだよ。あいつ頭大丈夫か?


「どうして、避けれたんだ。さっきのはいったい...。」

 

 しかし、なんだあの現象は。あの音のがした途端急に周りの景色が遅く見えたぞ?


「全力で行かせてもらう」

 

 その言葉とともに男はさっきの数十倍の速度で向かってきた。


 あ、ダメだ。さすがにこのスピードはどうしようもないわ、とテンリは思っていたが、


‶ブオーーン″


 また、この現象だ。なんだこれ、なんでスローモーションで見えるんだ!?


「くっ。貴様ぁぁぁ!!!!」

 

 またしても、男は剣を振るってきたが、次は剣技でも使ったのだろうか。剣筋が10本も見える。こいつ普通じゃない。だが、一発も当たらない。


「今のも避けるのか...。何者なんだ」


「俺はテンリだ」


「テンリか、しかと覚えた」


 俺はなぜあいつの剣技を避けれたのだろうか。なぜかって? またあの音が聞こえて次は剣を振る音が聞こえたんだよ。それで避けれた。


 (なんなんだよ! さっきから異常だぞ! スローモーションになったり、異常に耳がよくなったり)


「なら、これはどうだ?」

 

 その瞬間あいつはいつの間にか姿を消し音も消していた。


(さっきみたいには........聞こえないな)


‶ブオーーン″


(また、この現象だ。スローモーションもスーパ聴覚でも無理だぞ? 今回は見えないし、音も聞こえないからな)


「これで死ねぇぇぇぇぇ!!!」

 

 大男はテンリの背後に回っていた。大男は勝ったと言わんばかりの笑みを浮かべていた。しかし、


【剛華 真空破断】


「グ八ッ!!」


 あいつが裏に居ることが俺にはわかっていた。視覚、聴覚そして、今回は匂いであいつの居場所がわかったのだ。


 さすがのあいつでも【剛華 真空破断】を喰らえば、ダメージは入るだろう。


「く、クソ。我が血を出すとはな。何十年ぶりだろうか」

 

俺、わかっちまったかも。視覚、聴覚、嗅覚って五感のうちの3つじゃね? あとは、味覚、痛覚だけど。すると、突然、


「我の極大魔法をテンリにぶつける。これでテンリが耐えれば我はもう負けを認めざるを得ん。最後に我の名を言っておこう。我の名はレオン。いざ、勝負!!!!」


「お? 来るか!」


 お互いが真剣かつ意気揚々としていた。レオンは既にテンリに敬意を払っているようにも見えた。


流星群(パドリオ・リ・フール)

 

 レオンがそう詠唱すると、空から巨大な隕石が何個も降ってきた。


「嘘だろ.......」

 

 あんなの無理だろ。だが、やるしかないぞ! 全部を使え!! それしか生き残る術はない!


 俺はすべてを全開で使いすらすらと避けていくが、隕石が地面にぶつかった衝撃がテンリに押し寄せてくる。テンリはバランスを崩し、左腕が隕石に飲み込まれ、左腕は消えた。


 クソッ! 血が止まらない!!


 このままでは、死ぬ....。どうすればこれを避けられる!? 考えろ。考えるんだ!


 そう思った瞬間、1つの岩と岩の間にできた穴が見えた。あそこに飛びこむしか手段はない! おそらく死ぬ可能性も高い!! だが、賭けてやる! 


 テンリは穴に飛び込んだ。 ドガがガガガがガガガガガガガガガーーーーー。ものすごい数の隕石が降り注いだ。その降り注いだ森は全壊。


「はーはーは...。これでどうだ!!!」

 

 レオンは既に魔力が消費しきったのか息を荒くして座ってしまった。


 ドゴーーン!!!!!


 岩は高く打ち上げられた。そこには片足、片腕を失ったボロボロの姿であるテンリが立っていた。ノロノロとレオンのもとにやっていき、


「お、、、俺の....勝ちだ...」


「あぁ、完敗だ」


 レオンは潔く負けを認める同時にテンリは倒れた。


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