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美少女(元男)が時間を制御出来たので、最強になりました  作者: たまこねこ
一章 美少女(元男)の異世界&女性としての生活スタート
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7話 お風呂に入ろう

前話のあらすじ:無事に串焼き食べた。うまかった。

「これからどうしようかなぁ。とりあえずまだ数えて無かったし、所持金でも確かめてみましょうか」


 ジェイドに貰った金貨と、銀行で貰った布袋に入っている銀貨と銅貨を数えてみた。


「えーと、金貨が99枚と銀貨が3枚、銅貨が42枚ね」


 日本円換算だと993万4200円ぐらいだと思う。


「ちょっと会っただけの私にこんな大金を渡すとか、ジェイドはどういう金銭感覚してるんだか……」


 いつか私の心と身体を何とかするつもりの金額だとしか思えない。

 でもこの身体はそう簡単には許するつもりは毛頭ない。


「まぁ、それは置いといて。しばらくはこのお金で生活出来るでしょうけど、今後の事を考えるとちゃんと仕事を探して働いておいた方がいいよね」


 せっかく時間制御のスキルもあるし、町へ来る前にゴブリンを倒した時は一方的な勝利だった。

 ふとスキルツリーの事を思い出し、ウィンドウを開く。


「スキルっと。あ、やっぱり経験値を貯めていくとスキルポイントが貰えて、スキルを進化させていけるみたいね」


 スキルツリーの先はまだ黒くてわからないが、スキルポイントを一定数貯めると開放される。

 スキルツリーの下に、ご丁寧に記載があった。


「生活費を稼ぐ為にも、スキルを成長させる為にも、ここはやっぱり冒険者になるのが近道かなぁー」


 冒険者ギルドとかそういった組織が多分あると思った。

 

 異世界だし。

 

 それと、この世界には小さい時計が殆ど存在しない。

 町の広場に大きな鐘時計はあるけれど。

 パーソナルウィンドウ(そういう名称だと、屋台のおじさんに聞いた)を開けば誰でも今の正確な時間を知れるからだ。


「このウィンドウも大概よね。便利どころの騒ぎじゃないよ」


 そろそろ夕食の時間なので、レストランへと移動し夕食を取る。


「おいしー!! さすが高級宿、食事付きにして良かったー!! スープもサラダもメインのお肉もおいしー!」


 美味しい料理に顔がニヤけてくるが、ここは高級宿である。


 周りは紳士淑女ばかりなのだ。


 ワインも飲もうかと思ったけど、値段を見て踏みとどまった。


「ゴホンッ! ……こういう場所で布の服っていうのも、ちょっと浮くよね。服もその内買わなきゃ」


 ちょっと恥ずかしい思いをしながら部屋へ戻る。


「さてさて……。 本日のメインイベントがやってきたよ!」


 せっかく風呂付きの部屋なのだ。


「せっかく可愛い顔だし、スタイルもすごいし……。ちゃんと毎日清潔にして、髪も整えなきゃ。女子の嗜み! お風呂は必然!!」


 決して自分の身体を思う存分愛でまくって、禁断のめくるめく世界を探求しながら、童貞だった前世の哀れな青年の欲求を果たそうとか、そういった理由ではない。断じて。


「えーと、お湯はこの蛇口、水はこの蛇口ね。よしよし」


 はやる心を静めながらお湯が溜まるまでの間に服を脱いでおく。


 石鹸は風呂場にアメニティで用意されていたので、湯を被って石鹸で身体を洗っていった。


「……。やっぱりこれ結構なボリュームだよね。女神様ほどじゃないけど、柔らかくて大きい。それにお肌もすべすべしてて、柔らかい……」


 自分のおっぱいを洗い(揉みしだき)ながら自身の双丘の魅力を再認識。


「……。うぅぅ……。自分で自分のおっぱい触っても何も興奮しない……」


 柔らかいしハリもすごいし、面白いのだけれど、それ以上の感情が湧いてこなかった。


 正直空しくて泣けてきた。


 ちょっとドキドキはするものの、そもそももう男性ホルモンに満ち溢れる男の身体ではない。


 興奮するポイントが男と女は違うとよく言うけれど、本当だとしみじみ感じる。


「女神様の立派なものを触った時にはすごく興奮した気がするけれど、自分のじゃダメなのかなぁ」


 元男の性は罪だった。


 童貞の探求心は賢者となり、大賢者にと、クラスチェンジする程なのだ。


 そんなバカな事を考えながらも他の所もちゃんと洗っていく。


 が、私は困難な壁にブチ当たった。


 あ、俺まだ童貞だった。どうしよう


 洗い方がわからない場所がある。


「下は止めておこう、うん。色々と問題もあるし。ちゃんと洗うには洗うけど」


 正しい洗い方がイマイチわからなかったけど、きちんとキレイに出来たと思う。


 女性は清潔でなくてはならないのだ。


「髪って石鹸でいいのかな……。なんかキシキシしそうなイメージがあるけれど。でも洗わない訳にもいかないし、一応石鹸で洗っておこう」


 石鹸を泡立てて艶やかで、どこまでも黒く美しいストレートヘアを洗っていく。


「よし、後は流すだけね」


 ザバァー!とお湯を被って、泡を流していく。特に髪は念入りに流しておいた。


「ふう。さっぱりした」


 風呂の湯を抜いて、備え付けのタオルで髪を丁寧に拭いていく。


 身体はゴシゴシ拭かないように注意しながら、水分を取っていった。


「なんだか、ただお風呂に入っただけのハズなのに随分と疲れた気がする。駄女神様が言ってた通り、その内自分の身体を見ても何とも思わなくなるんだろうなぁ」


 これまた部屋に用意されているパジャマに着替えてベッドに横になる。


「明日は冒険者ギルドに行ってみようかな。後、服も何着か揃えておきたいかな。女の子だしね」


 見た目も身体も完璧美少女(元男)は段々女子力も向上していくのであった。


なお、ミリアはFカップ位です。女神様はとんでもないものをお持ちなので、測定不能です。


ここまでお読みくださり、ありがとうございます。


引き続き本編をお楽しみいただけると幸いです。


ぺこり

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