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ダンジョンの研究は生物学で。  作者: ミツユビナマケモノ
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序章:入口

ダ ン ジ ョ ン 研 究 って知ってるぅ~

     世界とダンジョンの関連性  

                  マクバエル王国国立大学准教授 モルネス


 ダンジョンの定義とはなんだろうか。多くの人は魔物と呼ばれる物理法則を無視することのでき、また貴重な貴金属類の採掘できるところを思い浮かべるであろう。しかし、貴金属類は普通の鉱脈でも手に入るし、魔物も魔力が凝り固まれば町のすぐそばでさえ生まれる。このことから私はこの世界そのものが巨大なダンジョンであると考えた。具体的にはまず....


 僕はこのような論文を書いて発表した。


 簡単に言えば世界全てが大きなダンジョンではないかという説をとなえた訳だ。


 結果は簡単だった。

 

 今、ぼくは明日の宗教裁判のために教会の牢獄の中にいる。


 石の壁と窓付きの鉄の扉、そして簡易トイレ意外何もない。


 ご飯はさっき黒パンと水を窓から受け取った。

 

 机や羊皮紙、ペンに白いパンなんかもそろっている研究室の設備とは大違いだ。

 

 それでもここはわりと静かで考え事に向いている。


 ただ、考えたことを書き留められないのが玉にきずだ。

 

 そんな牢獄でも考え事をする僕の名前はモルネスという。


 平民上がりなので姓はない。


 どこにでもいる平凡な研究者だ。

 

 信念は、「好きなことをして生きるのに全力を尽くすこと。」


 僕はダンジョンとそこにわく魔物に興味を持ち、研究者の道を選んだのだけれど宗教のせいで挫折するとは思わなかった。


やはり科学と宗教は相いれないのだろうか。


 まあ、看守のおじさんも


「ここの人はみな慈悲深い。しっかりと己の罪を悔い改めて、心からあやまれば、ゆるしてくださるだろう。」


 と、言ってたし大丈夫だろうけど、研究がとだえるのは痛い。


 来月までに書く論文もあるのに。


 帰ったらスケジュールをみなおさないと。


 

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