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幸運の歌姫  作者: フラック
第1章・聖騎士
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命の恩人

 

 僕と、門兵のおじさんは

空を見上げる。


 それは、いきなり空が光ったからだ

いや、光ったのは空ではなかった

光ったのは人間だ、いきなり空に現れたのは人であり

人が光を浴びて落ちてきたのだ。


 それは、見たこともない

白銀の騎士鎧フルプレートメイルの女性の姿。


 え?なぜ女性だって分かったかって?

 見ればわかるよ、鎧の胸の部分の膨らみを見れば

 これ見よがしに強調された膨らみだし

 それもだ、美しく装飾された胸を見ればね


 そして落ちて来る?

 意識が無いの?


 真下にいた、俺に向かって落ちてきた

鎧が重いのかその勢いは加速されていく。


 あ・・・死んだ・・僕死んだ

ホーンマウスと戦って、まだ僕の体の震えは止まってない

それに、落ちてくる騎士に驚いて足が・・動かない

門兵のおじさんが

凄い形相でこっちに向かって走りながら僕の名前を叫んでる

はは、さっきまで僕を見て笑っていたのに・・・。




  ドカ!!




 いきなり身体に走る衝撃

僕は何かに突き飛ばされ

転がるように、その場から離れた

僕の視界に入ってきたのは

先程まで戦っていた、ホーンマウスちゃんが

僕に向かって体当たりをしてきたんだ

そして、笑顔で空から降ってきた騎士の下敷きになったんだ。


 潰れたホーンマウスは

光の粒となって空に舞っていった。


 ホーンちゃん・・

なんで僕を庇うような事を・・。


 星屑になって消えていく

僕の冒険者として初めての相手

そして、僕の命の恩人が消えていった・・。


 それが、ただ単によそ見をして

スキだらけだった僕に対し攻撃しただけだったかもしれないが

結果的には、僕を救ったことには違いはなく

僕は、ホーンちゃんに手を合わせ感謝を込める・・・が。



「ありがとう・・君の事は絶対に忘れない・・。」



 走り寄ってきた門兵のおじさんは。

息を切らしながら僕に声をかけてきた


「よかった・・生きているな

 運が良かったな、あのホーンマウスが攻撃してきてなければ

 お前がその騎士に潰されていたぞ」


そうだった

目の前には気を失っているのか

倒れたままの白い鎧の騎士がいた。


「大丈夫ですか?」


 返事はなかった、レベル1の僕の懐には、ポーションも薬草も無い

だけど、放っておく訳にはいかないよね。


 名残惜しいけど、ホーンマウス君達の相手は、また今度だ・・・・。


 命の恩人と同じ顔の友達が怖い訳ではない。


 命の恩人の友人と戦うのが心苦しかったわけでもない。


 一撃も攻撃を当てられなかったからではない。


 そう、これはいたって、人道的対処であるんだモラルの問題である。


 逃げ出すわけではない、決して誰に言い訳をする訳でないけど。


 心の友【ホーンマウス】・・・。


 彼は優しかった・・・・。


 怖かった・・・。


 でも、ありがとう。



 その後は、門兵のおじさんに頼んで、荷台を用意してもらい

徒歩で、20分ほど離れた、僕の家まで連れてきたけど

ずっと街の皆の視線が痛かった。


 嫌われ者の僕が、荷台で女騎士を運んでいるんだ

視線を集めるのは仕方がない。


 まぁ僕は元々変人として認識されてるし気にしないけどね。


 家に帰って来たけど僕の力では

彼女を荷台から下ろせないから

裏庭に荷台ごと置き、家から白いシーツを持ってきて彼女に掛ける。


 この村では、一般的な小さな家だけど

中心部から少し離れた所にある僕の家

裏庭は昔、家庭菜園をしていたみたいで少し広めだし

僕のお気に入りの小さな花壇もある、かわいいお花が咲いている

それを眺める為に作ったブサイクな椅子もある。


 さて・・どうするかな

とりあえず、昨日の残りのスープが有ったはずだから、温めとくかな

それとパンが少し残ってたはず。


 そんな事を思いながら、家に入り暖炉に火を入れ

彼女の様子を伺う為、裏庭に顔をだす。


 フルプレート・・・・

頭にもフルフェイスの兜を被っている為

顔は見えないけど、人間の女性?

獣人の僕には、関係無い事だけどね

まぁいいや、スープが温まるまで時間があるし

すこし休憩するかな。


 僕は、手作りの、ブサイクな椅子に座り

アイテムボックスと呼ばれる腰に下げた袋から

ゾォー3を取り出すのだった


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