第2話 新入生代表
「やった、一緒だっ!」
「えー、ズルイー」
キャッ、キャッ。
廊下から女子の黄色い声が聞こえる。
そして、みんな一年C組にいるある男を見ている。
そして、その男というのは・・・・・・優介に変装している愛梨だ。
春の日差しがちょっぴりまぶしい体育館。
そこは全校生徒2036人という有名私立高校、青空高等学校の体育館。
現在、この体育館では新しい生活にドキドキとワクワクでいっぱいの新一年生の入学式が行われている。
入学式も中盤に入り、今は舞台の上で新入生代表の挨拶が始まっていた。
「桜咲く今日、新しい生活に期待をよせる私達356人はこの度めでたくこの私立青空高等学校に入学いたしました。・・・・・・」
舞台の上にいるのは黒い髪のスラッとした美少年でいかにもかけているメガネが似合う、つまりメガネ男子と言いたいとこだが彼は彼女だった。
そう、その彼とは愛梨のことだ。
普通なら欠伸をしている生徒や辺りをキョロキョロしている生徒の一人や二人がいてもおかしくない、しかしこの場にそんな生徒はいなかった。
皆真剣に舞台の上にいる愛梨の話を聞いている。
何人かの女子(というかほとんどの女子)はポ〜とどこか熱っぽい感じに愛梨を見ている。
が、それを愛梨は新入生代表の挨拶をしながら『俺、しょっぱなから皆に嫌われたのかなぁ?』と思っている。
「以上、新入生代表一年C組神無月優介」
愛梨が礼をする。
これで愛梨の高校デビューの幕開けが無事終わった。
そして、冒頭に戻る。
この後、青空高校の女子達による優介(愛梨)のファンクラブが出来たのはまた別のお話。