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これまでの登場人物紹介

※注意




今回は物語ではなく、これまでの登場人物紹介です。


あれっ、こいつ誰だっけ? なんて時に活用してください。


ネタバレを含みますので要注意。


読み飛ばしても問題ありません。

◇ケルヴィン一行


【ケルヴィン・セルシウス】

 本作の主人公。二つ名は『死神』。クロメルとの生前からの因縁にけりをつけ、最終的には召喚術にて使役する事で彼女の命を繋ぎ止めた。それから記憶を失い、精神的にも幼くなったクロメルを家族として、そして愛娘として受け入れ溺愛。どこぞのお爺ちゃんやお義父さんをもう馬鹿にできないレベルに至ってしまう。自らの物語に区切りを付けたケルヴィンであるが、今後も結婚式に神柱の破壊、邪神復活を切に願ったりと予定は目白押し。まだ見ぬ強者を求め、一方で刀哉達のような次世代の育成を目論んでいたりする。戦闘狂に付ける薬がないのは、これからも全く変わらないだろう。


【メル】

 本作のヒロインのひとり。ケルヴィンが使役する天使。二つ名は『微笑』。クロメルとの決戦にて、とうとう神体を召喚される。消滅の危機にあったメルフィーナであったが、それを機にピンチを脱し、ケルヴィンに力を貸し与えるにまで至る。転生神の座をゴルディアーナへと譲り、今は一介の大天使として気ままな隠居生活? を送っている。名前はメルへと完全に変更。幼くなったクロメルを自らの娘として迎え、正妻の地位はより盤石に。パパほど行き過ぎたものではないが、娘への愛情もしっかりとあり、暇さえあれば娘を食事処に連れ回しているようだ。マミー、娘さんは少食だから手加減して。


【クロト】

 ケルヴィンが使役するスライム。二つ名は『常闇』。決戦前に魔力宝石を取り込み、ディユ・マーレへと進化を遂げる。何気に素のステータスはセルジュを超えていたり。決戦ではケルヴィンの相棒として共に戦い、その本領を存分に発揮させた。仲間達の中でも特に強大な種となったクロトであるが、その本質は以前と殆ど変化していない。クロト本体は噴水の水に浮かんでいるのが日課、あとは散歩したりご飯食べたり寝たりまたプカプカしたり――― で、ある。最強の一角であると共に、最も平和を体現した存在がクロトであろう。


【ジェラール】

 ケルヴィンが使役する漆黒の騎士。二つ名は『剣翁』。2度のわたって仇であるジルドラと戦い、最後には友の息子、ジン・ダルバの忘れ形見にて終止符を打つ。バトルラリー終盤ではケルヴィンと一騎打ちをし、激戦を繰り広げた末に敗北。あの時のジェラールは決戦の時と同じくらい鬼気迫る様子だったと、後にケルヴィンは語る。ぶっちゃけジェラールの言い掛かりでしかないのだが、仮孫らの仇を討てなかったお爺ちゃんは三日三晩ふて寝したらしい。あまりに部屋にこもりきりであった為、後にシュトラからお説教を食らう。しかし、その時のジェラールの表情は非常に満ち足りていた。


【エフィル】

 本作のヒロインのひとり。ケルヴィンの奴隷であり、ケルヴィン邸のメイド長。二つ名は『爆撃姫』。母の死に関係していたジルドラをジェラールと共に倒し、決戦においても多くの場面で貢献。直接的に描かれる事はなかったが、合間合間で鎧天使やモンスターを倒しており、その撃墜数は全戦力中断トツのトップであった。因縁を断ち切り、クロメルという新たな家族が増えてからも、エフィルの仕事振りは相変わらずの完全無欠。エフィルはメイド長として、パーティの最大火力役として、今日もどこかでケルヴィンを支えている。ただ、ここ最近はちょっと風邪気味? 味の好みも少し変化しているようだ。


【セラ】

 本作のヒロインのひとり。ケルヴィンが使役する美女悪魔。二つ名は『女帝』。たまに迷子になる事もあるけれど、最終的には目的を果たしてしまう豪運お姉様。決戦時にはその勘と運の良さから、隠された神機の心臓を無事に発見する。決戦時のケルヴィンの戦いからヒントを得たのか、密かに合体技にはまり猛特訓。クロトと編み出した10の必殺技は一見ふざけているようで、実際どれも殺意と完成度が馬鹿高いとケルヴィンに褒められた。豊満な胸を張り、とても満足。時間の合間に故郷であるグレルバレルカ帝国に帰省しては、着々と結婚の下地を固めているようだ。その度にグスタフが血の涙を流している。


【リオン・セルシウス】

 本作のヒロインのひとり。現代日本から転生した勇者。ケルヴィンの義理の妹。二つ名は『黒流星』。古の最強勇者と戦ったり先代の神性勇者と戦ったりと、強敵にぶつかる機会が随分と多い。これにはケルヴィンも嫉妬、とまではいかないが、その秘訣を真面目に乞われた事があり、これにはリオンも流石に困惑した。次の誕生日を迎えればリオンもとうとう15歳、この世界でいうところの成人を迎える事となる。その日を皮切りに連日連夜の結婚式が行われるのでは? と、屋敷では専らの噂だ。生前、満足に学校に行く事ができなかったのもあって、西大陸の学園都市ルミエストに興味を持ち始めている。


【アレックス】

 ケルヴィンが使役する黒き巨狼。リオンの相棒。二つ名は『陽炎』。リオンと人狼一体となりて数々の難敵と対峙、これを打ち倒してきた。決戦後、リオンの勇者友達であるセルジュに「私の影にも入ってみてよ。あとモフらせて!」と言われ、仕方なく試しモフられる。彼女の影の中は居心地が悪い訳ではないのだが、何か駄目だったっぽい。特にお付きの者達(エルフと筋肉)の表情が怖かったとか何とか。リオンが学園都市に興味を持ち始めた事に吃驚仰天びっくりぎょうてんするも、『ペットも可』と記されていたのでひと安心。それで良いのか相棒。


【ダハク】

 ケルヴィンが使役する漆黒の竜。闇竜王の息子。土を司る竜の頂点、土竜王。二つ名は『蔬菜帝』。先代土竜王との勝負を経て、かねてからの夢だった土竜王へと進化した。ダハク曰く、先代土竜王の野菜達はどれも凄まじい出来で、こちらが負けていても不思議ではなかったらしい。話を聞けば聞くほど、その内容がよく分からない野菜コンクール5連勝負。しかし決戦ではその時に得た技法が役立ち、かつての相棒アズグラッドと共に宿敵トリスタンを打ち倒した。平和になった今では戦闘だけでなく、本来の目的であるより良い野菜作りに情熱を注いでいる。女神となったゴルディアーナへの祈りも、朝昼晩毎日欠かさないとの事。


【ボガ】

 ケルヴィンが使役する巨大な黒岩竜。ジェラールの愛竜。火を司る竜の頂点、火竜王。二つ名は『翔山嶽』。トリスタンやジルドラなど、難敵との戦いに参戦。持ち前の火力や戦闘法を活かし、戦果に貢献した。それだけの結果を残したというのに、人型時はやはり気が小さいままの模様。ただ、黙々と仕事をするそんなボガの働きぶりに感銘を受けたのか、密かに計画を進めている北大陸新農園の管理をやってみないかとダハクに打診されたそうだ。ボガは竜の姿となり、豪快に謹んでこれを断った。だってエフィルの料理が食べられなくなるもの。ノーと言いたい時はノーと言える(ようにもなれる)竜、それがボガである。


【ムドファラク】

 ケルヴィンが使役する三つ首竜。光を司る竜の頂点、光竜王。二つ名は『狙撃姫』。エフィルとタッグを組み、遠距離からの爆撃狙撃にて戦場を支援する後衛の要。全ては甘味の為に、オールハイルスイーツ。竜王が一堂に会した際、意外とお菓子作りができる同胞が多かった事に驚きを隠せないムド。氷竜王は何となく予想していたが、闇竜王と雷竜王まで得意だったのは今年一番の衝撃だったらしい。スケジュールを合わせて、今度ダハクの実家で女子会をしようと約束したそうだ。同時に、先代闇竜王のダハク父が苦労する事も約束されてしまう。実家という事で一応ダハクを誘ってやったが、超絶拒否された。ムカッとした。


【アンジェ】

 本作のヒロインのひとり。元ギルド受付嬢であり、元神の使徒『暗殺者』。二つ名は『首狩猫』。かつて同僚である元使徒らと力を合わせ、力を解放したリオルドと対峙、激闘の末に辛勝。リオルドの死の間際、彼からアドバイスをもらい魂に焼き付ける。決戦が終わってからも色々と騒がしいセルシウス家であるが、落ち着いたら西大陸に渡り、冒険者ギルド本部を目指そうと考えている。だがその前にやるべき大きな大きなイベントがあるので、アンジェ的にはそちらを最優先。元暗殺者である彼女も、今はほんの少しだけ首フェチの気のある至って普通(?)の少女なのだ。誰が何と言おうとそうなのだ。


【シュトラ・トライセン】

 本作のヒロインのひとり。トライセン唯一の姫にして暗部将軍。二つ名は『人形姫』。得意とする交渉術にてトリスタンより言葉を引き出し、本人が意識できない制限を加えるなど暗躍。裏方にて輝く人材として急成長した。元々セルシウス家に居候していた彼女であるが、アズグラッドたっての願いにより、ケルヴィンと婚約し正式に嫁入りする事に。突然の出来事にケルヴィンはかなり混乱していたが、一方のシュトラは好意的に受け止めている様子だ。幼い姿、成長した姿とケルヴィンがどちらを好んでいるのか検証している節もある。あくまで推測に過ぎないが、この一連の流れはシュトラが仕掛けた策だったのかもしれない。


【クロメル】

 本作のヒロインのひとり。黒女神クロメルが記憶を失い、それに伴って姿も幼くなった。以後、セルシウス家に引き取られる。ケルヴィンを父、メルを母として認識しており、パパママと本心から慕っている。記憶を失ったと同時にレベルも1へと退化しており、これに親馬鹿と爺馬鹿らが危険だからとパワーレベリングを実施。パーズ周辺の高難易度討伐依頼を、一日でやり尽してしまう異常事態に発展してしまう。その後シュトラにやり過ぎだと叱られ、リュカの提案で正座の罰を実施。死神と剣翁は死んだ。兎も角、家族の努力もあって、クロメルの存在は4大国にも認められたのだ。今度彼女がどうなるかは誰にも分からないが、今のところは幸せそうである。



◇ケルヴィン邸


【リュカ】

 ケルヴィン邸の見習いメイド。エリィの娘。バトルラリーの序盤戦に参加。早々に倒されてしまうも、お祭りに参加できたので満足満足。相変わらず屋敷での役職は見習い武装メイドのままで、そろそろエフィルとエリィが心配になってきている。しかし本人は全く意に介していないようで、むしろ初の年下となるクロメルが屋敷にやって来た事に夢中な様子。年下、年下なのか……?


【エリィ】

 ケルヴィン邸のメイド。リュカの母親。バトルラリーの序盤戦に参加。やる前から結果が分かっていたけど、娘が楽しんでいたので満足満足。エフィルの不在中、屋敷がしっかりと管理されているのは副メイド長であるエリィの力があってこそだ。仕事をサボるフーバーと、うっかり遊びに走ってしまうリュカのストッパー役として、今やセルシウス家になくてはならない存在となっている。ここだけの話、ジェラールとちょっと良い感じ? ゴルディアーナとエストリア、そしてダハクを交えた昼ドラが今度展開されるかもしれない。その瞬間、歴史が動く。


【ロザリア】

 ケルヴィン邸のメイド。美しい白銀の竜。氷竜王サラフィアを母に持つ。実家は西大陸最北端のレイガント霊氷山で、誘拐されたアズグラッドと姉弟のように育った過去を持つ。もう護衛は必要ないだろうと、シュトラのお付きは解任された。決戦後は屋敷のメイドを続けつつ、実家で次期氷竜王としての修行を積んでいるようだ。真面目に鍛錬するロザリアの姿勢にサラフィアは喜んでいるが、一方ではそろそろ所帯を持ってほしいとも思っているらしい。隙あらばママ友の闇竜王通しでナウでヤングな縁談話を持ち込まれ、その度にヤンキーは趣味でないと断っている。最近その頻度が多くなっているのが悩み。


【フーバー・ロックウェイ】

 ケルヴィン邸の見習いメイド。もう護衛は必要ないだろうと、シュトラのお付きは解任された。アズグラッドが本格的に国王となろうとしている今、再編された『竜騎兵団』の将軍はフーバーになるのではないかと、トライセンでは噂されている。それでも尚、フーバーがセルシウス家でメイドを続けているのは、ここにいた方が強くなれるからだ。本国ではなかなか顔を合わせる機会が作れないが、この屋敷ならばアズグラッドがお忍びで遊びに来て(バトル目的)、自分とも会える機会が多くなるからとか、そんな不純な理由では決してない。決してないのだ。エフィルの賄い目的でもないぞ。絶対だぞ。


【ワン、トゥー、スリー、フォー(新型ゴーレム)】

 ケルヴィンとセラが共同開発したゴーレム。泣き疲れたジェラールを問答無用で部屋に返すナイスガイ。セルシウス家の門前に門番として悠然と佇む彼らであるが、密かにパーズの観光名所として人気になりつつあったりする。一日中突っ立っているのに不動を貫くその姿勢が格好良い、道を尋ねると意外にも親切に教えてくれるなど、幅広い年齢層より支持されているようだ。屋敷の主の許可を得次第、次のパーズ観光ガイドブックに掲載予定である。



◇静謐街パーズ


【ミスト】

 パーズ冒険者ギルドの新任したギルド長。決戦後、リオの最期をアンジェより明かされる。ミストは特に取り乱す事もなく、静かにアンジェの話に聞き入っていたらしい。最後にただ一言「ありがとう」と、ミストはアンジェの手を握りながら言った。後にガウン、トライセンの冒険者ギルド支部のギルド長らと連絡を取り合い、リオの故郷へ墓を作りに向かう。その際、彼女の手には新品の片眼鏡があったそうだ。ギルドの職員達もその只ならぬ雰囲気を察し、密かにミストを心配していた。が、パーズに帰って来た彼女は吹っ切れた様子で開口一番、リオの誰にも言えない恥ずかしい話ベスト3を暴露。笑うのを我慢できた者は皆無だった。


【クレア】

 精霊歌亭の女将でウルドの妻。エフィルの料理の師。決戦前にケルヴィンを励まし、美味い料理と共に見送った。B級冒険者であるウルドを圧倒する腕っぷしも凄まじいが、真に驚くべきは未だにエフィルと料理の腕で競い合っている点にある。謎が謎を呼ぶレベルでレパートリーが広く、セラが幼い頃に熱望した『かれー』までもを再現。これはクレアさん異世界人疑惑が持ち上がるのではないか? と、セルシウス家で一時期話題に。実際のところはウルドが趣味で料理本を各地から拾ってきて、それをクレアが再現しているうちに身に付いただけである。ただ、それを抜きにしても料理は美味い。パーズ滞在中はメルも週7ペースで通っている。


【ウルド】

 パーズのB級冒険者でクレアの夫。B級冒険者として依頼をこなせるようになり、もうすぐA級への昇格試験を控えている。これに合格すれば、パーズとしてはケルヴィンとエフィルに継ぐA級冒険者の誕生という事で、ギルドどころか街中でも注目の的だ。そんな中、腕試しがてらにバトルラリー序盤戦に参加するも、いぶし銀な仲間達と共にケルヴィンに瞬殺されてしまう。正直、もうちょっとやれるかなと期待していた。まあ、それでもこの展開は予想の範疇。ウルドらいぶし銀パーティは今日も挫けず、『傀儡の社』へ足を運び筋肉を鍛えるのである。筋肉は嘘をつかない!



◇水国トラージ


【ツバキ・フジワラ】

 トラージの国王。決戦時にトラージの虎の子である水燕を提供し、戦力の大量輸送を可能とした。決戦後は自分が有利になるルールをいくつも用意し、更には水竜王の力を借り受け、『水天ノ一振』を手にバトルラリーに意気揚々と参加。「これに勝ったら、今度こそケルヴィンを親衛隊に!」と、かなり意気込んでいた。しかしそう上手くいく筈もなく、見事に返り討ちにされてしまう。きゅーと言う暇もなかったらしい。だが鋼メンタルなので、諦める気配は微塵もない。現在はシルヴィアとエマを約束通りトラージの客将として迎え入れる事ができたようで、頗るご機嫌な様子だ。


【カゲヌイ】

 トラージに仕える忍者。「勧誘するついでに祭りに参加するぞ!」と、ツバキに言われ唐突にバトルラリーの準備をさせられた隠れ苦労人。知らぬ間に自分も参加する事になっていて、コインを弾いたら反応もできぬまま気絶させられてしまう。カゲヌイの忍者としてのプライドは傷付いた。傷付いたが、翌日にトラージの秘境温泉で羽を伸ばして来いとまた唐突に言われ、そのまま数日間静養の旅に出る事で癒えてしまった。カゲヌイ、実は温泉に目がない忍者である。


【水竜王(藤原虎次郎)】

 トラージの守護竜であり水を司る竜の頂点、水竜王。方舟との決戦、バトルラリーと終始無言のまま参加。水燕の船内でも虚無僧な格好であった為、すれ違う人すれ違う人に変な目で見られていた。しかし不気味に思う必要はない。極度の人見知りな水竜王にとって、虚無僧な格好は言わばフォーマルスーツのようなものなのだ。そんな性格の水竜王は、風竜王と雷竜王のよく分からないノリがとっても苦手。鋼メンタルなツバキと違い、水竜王様は硝子メンタルなのだから仕方がない。その辺をよく理解して、適切に接してあげよう。


【スズ】

 トラージ冒険者ギルドの新任したギルド長。ミーハーな元A級冒険者。何かもう隠しキャラ的な存在になりつつある。ケルヴィンからもらったサインを額縁に入れ、大事そうにギルド長の部屋に飾っているらしい。いつ来るかなと歓迎の準備をしつつ楽しみに待っていたら、物語が終わっていた。そう、終わっていたのだ……


【ルド】

 馬車の御者。元々その道の名手であり、信頼の客からの信頼が厚かったルドであるが、ケルヴィンと黒風の騒動があって以降は更に人気が増している。彼の馬車を目にすれば縁起が良い、実際に乗る事ができれば福があると、何が起ころうとも安全に目的地へ到着させる腕利きの御者として、なぜかルドの知らぬ間に噂が広まっていたのである。縁が良い訳でも福がある訳でもないが、実際御者として腕利きである為、ルドの信頼は高まるばかりだ。ついでにトラージの観光者が微増しているあたり、噂の出所は大体予想できる。



◇神皇国デラミス


【フィリップ・デラミリウス】

 デラミスの最高権力者である教皇にして、古の勇者の1人。古パーティの策略家で、セルジュが最も苦手とする人物の1人でもある。運命破棄プレデスポイルという包囲結界を仲間達と編み出し、セルジュの『絶対福音』を封印した。セルジュの固有スキル『集え、英傑』では、銀髪の小柄なシスターが可愛らしいフリフリのスカートを装備して現れる。イメージとしてはコレットを幼くした感じ。内心、ちょっとだけ女装癖に目覚めそうだった。この国は大丈夫かと心配になってしまうが、他国に先駆者レオンハルトがいるから大丈夫だろう、たぶん。


【コレット・デラミリウス】

 本作のヒロインのひとり。デラミスの巫女で教皇に次ぐ権力者にして、メルフィーナとケルヴィンに心酔した狂信者。活躍に活躍を重ね、遂にヒロインとして台頭してしまう。メルフィーナは転生神の座を降りはしたが、デラミスの巫女としての職務はそのまま継続中。ゴルディアの巫女であるグロスティーナと協力し、リンネ教としても新たなる神ゴルディアーナを支えていくつもりだ。神の代替わりは果たされたが、メルへの信仰心は一向に衰えておらず、むしろクロメルが加わった事で更に熱狂気味。恐らく彼女の病気は一生涯治らず、悪化の一途を辿るのだろう。


【クリフ・ストロガフ】

 神聖騎士団団長で刀哉達の師。決戦時には天使やモンスターを相手に、陰ながら奮闘していた。が、なかなか目立てず活躍も知られず。それもこれも、普段からキャラの濃過ぎるデラミスの面子に囲まれているせいだろうか。若干自らの影の薄さに危機感を抱き始めている。されど騎士団の部下達からの評判は上々、刀哉達からの信頼も厚いままだ。人間、真面目に普通に生きるのが一番なのである。


【神埼刀哉】

 日本から召喚された勇者。二刀流の使い手。厄介事自動発生装置。聖剣ウィル、ケルヴィンから貰ったペンダントを所有。多くの戦いを経て、平均的な勇者としての力を身に付ける。周りがセルジュや舞桜、リオンといった規格外ばかりで見劣りしてしまうが、これでも立派に勇者として成長していたのである。一般的な強さの魔王であれば、4人で戦えば問題なく倒す事も可能だっただろう。元の世界に帰る予定だったが、邪神の話を聞きつけ居残る事に。現在はデラミスにて滞在しつつ、積極的に鍛錬をしているようだ。


【志賀刹那】

 日本から召喚された勇者。抜刀術の使い手。ケルヴィンから貰ったペンダントを所有。デラミスの勇者4名の中で、最も劇的に成長したのが刹那だ。変質し、もといニトにその腕(と容姿)を見込まれたのを切っ掛けに、虎狼流の様々な奥義を継承。人間から超人に進化するなど、ケルヴィンからも高く評価されるまでになった。特に最強勇者セルジュからはかなり真面目に求婚されていて、ほぼ毎日と言っていいほどこれを断っている。同時に古の勇者達からの殺意を伴った視線も気になり始め、デラミスを出ようか割と本気でお悩み中。ニトのおじさんがいつでもガウンにおいでと歓迎しているが、その選択肢は除外している。


【水丘奈々】

 日本から召喚された勇者。ケルヴィンから貰ったペンダントを所有。最初こそは恋する乙女だった彼女も、今では死体の山に潜っても大丈夫な強靭な精神の持ち主となった。女の子としてそれはどうなの? という素朴な疑問は彼方に放り投げよう。精神面では刀哉に次ぐ成長株となり、本当に立派になったのだ。刹那は元からしっかりしているし、雅は微塵も変化していないからそりゃ当然だろう、という心無いツッコミはなしだ。とは言え、刀哉への恋心は今も健在。心が強くなった分、以前よりも直接的にアタックするようになった奈々である。まあ、主人公体質な刀哉は難聴で途方もなく鈍い為に気付かないのだが。


【黒宮雅】

 日本から召喚された勇者。ケルヴィンから貰ったペンダントを所有。どこまでもマイペースを貫き、ある意味でデラミスの勇者中、最もこの世界を堪能している。その姿勢は決戦を終えた現在も続いており、むしろ自由度が増している様子。新たな刺激を求め、デラミスを抜け出し一人旅に出ようと密かに画策中。その旅路にて、ケルヴィンを倒せるレベルの鬼を作り出そうとしているようだ。だが、最近は刹那周りが面白い事になっていたり、刀哉と奈々のリアル少女漫画現象を眺めるのも乙な感じ。これらを見届けてからでも良いかな、なんて思っている。


【ムン】

 奈々が使役する火竜。古竜となったムンであるが、まだ人語を話したり人化する事はできないようだ。まあ、『動物会話』の固有スキルを持つ奈々にとっては些細な問題だろう。しかし一方で、雅は時間を見つけてはムンに話し掛け、犬に芸を仕込むように人化を働き掛けているらしい。何でも人化したらイケメン、或いは可愛いショタになる筈だと豪語しているとか。自分にはない発想だと感心する刀哉、呆れる刹那、苦笑いを浮かべる奈々、面白い話を偶然耳にしてしまう教皇の姿がそこにはあった。


【サイ・ディル】

 古の勇者の1人。黒髪黒肌で端麗な容姿をした緑の枢機卿。古パーティの良心的存在なのだが、セルジュからは最も苦手とする人物の1人にカウントされてしまっている。運命破棄プレデスポイルという包囲結界を仲間達と編み出し、セルジュの『絶対福音』を封印した。今度こそセルジュに告白しようと準備を進めていたが、実行する前にセルジュが行方を暗ましてしまう。傷心のままバトルラリーに参加するも、やる気が出る筈もなく敗北。しかしその帰り際、彼は思い付いたのだ。可愛く女装をすれば、ワンチャンあるのでは!? と。やっぱりこの国は駄目かもしれない。


【ソロンディール】

 古の勇者の1人。二つ名は『銀弓』。守備範囲の広いロリコン。古パーティの軟派担当で、セルジュが最も苦手とする人物の1人でもある。運命破棄プレデスポイルという包囲結界を仲間達と編み出し、セルジュの『絶対福音』を封印した。サイと同様にセルジュがいなくなった事により、3日ほどナンパもできない体になってしまった。詰まり、4日後には普通にナンパできるまでに回復した。古の勇者達の中では立ち直りの早い方で、まあまたチャンスはあるさと楽観的に構えているようだ。セルジュから嫌われているとは全く考えていない幸せ者。それどころか、自分と会う事を恥ずかしがっていると感じている始末である。


【ラガット・タイタン】

 古の勇者の1人。二つ名は『寡黙』。寡黙なマザコン。古パーティの硬派担当で、セルジュが最も苦手とする人物の1人でもある。運命破棄プレデスポイルという包囲結界を仲間達と編み出し、セルジュの『絶対福音』を封印した。セルジュ行方不明事件で最も尾を引いている人物。もうショック過ぎて、自室に引き篭もる事態にまで発展した。これではいかんと神聖騎士団団長のクリフに部屋から引っ張り出され、騎士団の特別顧問に任命される。今は兎も角嫌な思い出を忘れる為にも、汗を流して騎士達を鍛える事に注力しているようだ。


【シスター・エレン(エレアリス)】

 リフリル孤児院の初代シスター。神の使徒『代行者』としての役目を終え、1人の人間となった彼女はリフィル孤児院に戻り、孤児達を育てる道を再び歩む事にした。彼女の傍には最初こそセルジュがいたが、暫くするとその姿はなくなっていたという。可憐な容姿に相反して、エレンの教育方針は結構肉体言語気味。リーアとアトラを元気に従え、それはもう賑やかに過ごしている。昔の孤児院のノリが帰ってきたと、シスター・マリガンもほっこり。第二のシルヴィアやエマを孤児院から輩出するのも、そう遠くない未来かもしれない。


【シスター・マリガン】

 リフィル孤児院を管理するシスター。孤児院にエレンがひょっこりと現れて驚き、悪化したと聞いていた病が全快していて更に吃驚。驚き過ぎて、危うく天に昇るところだった。そんなこんなで体調を崩してしまうも、同伴していたセルジュの白魔法で復活。以前よりも健康になった。


【シスター・リーア(エストリア・クランヴェルツ)】

 リフィル孤児院のシスター。元吸血鬼の王であり、元神の使徒『反魂者』。アンジェらと共闘してリオルドを戦い、バトルラリーでも吸血鬼らしからぬ白魔法を遠慮なくぶっ放すなど、控え目な性格になってからも凄まじい活躍をしている。しかしそんな彼女も、普段は孤児院で働くちょっとドジなお姉さんシスター。相変わらず子供達から慕われ、遊ばれているようだ。ジェラールおじさまとの良き未来を描く為にも、リーアは今日も頑張るのである。この孤児院、地味に戦力が凄いぞ。


【シスター・アトラ】

 リフィル孤児院のシスター。姉御肌な物言いをする小柄な少女。フィリップ教皇の隠し子だが、本人はその事実を知らない。孤児院の生みの親、シスター・エレンの復帰にとても興奮した。エレンはアトラにとって、デラミスの巫女以上に尊敬すべき人物なのだ。顔を合わせた瞬間に敬語が滅茶苦茶になり、体温も急上昇。結果的に鼻血を出しながら気絶してしまう。うっすらとではあるが、彼女にも信仰心に対する病気の気があるのかもしれない。


【セルジュ・フロア】

 魔王グスタフを倒したデラミスの前勇者であり、元神の使徒『守護者』。邪神の心臓でリオンらと戦い、決戦時には応援として駆け付ける。孤児院で働くエレンの傍にボディガードとしていたが、平和過ぎて段々と飽きて――― 否、エストリアがいるから安心だと、この場を任せる事にした。遠巻きに自分を眺めるかつての仲間達にいい加減嫌気が差してきたので、刹那をさそってあてのない旅にでも出ようかと思っている。現在は身を隠し、デラミスのどこかに滞在している模様。ちなみに転生前の名前は風呂洗純子ふろあらいじゅんこ


【セシリア・デラミリウス】

 メルフィーナがまだ天使だった時代のデラミスの巫女。勇者として舞桜を異世界より召喚し、その支援に当たっていた。やはりと言うべきか、セシリアも重度の信仰心をその心に宿している。その時の転生神であったエレアリスの事になると熱中してしまい、派手な横文字と共に魂の叫び声を上げてしまうのだ。拳を天に突きあげるその神聖な光景は、デラミスにおける有名な絵画として現在のデラミス博物館に保管されている。


【佐伯舞桜】

 メルフィーナがまだ天使だった時代の異世界の勇者。聖剣ウィルを大剣として使いこなす。固有スキルとして『新たなる旅立ち』を有しており、ケルヴィンから致命傷を受けるも危機を脱する。その後、元の世界へと帰還し生涯を全う。唯一の心残りであったメルフィーナ(クロメル)の願いを叶える為、再びこの世界に舞い降り、神の使徒『選定者』として彼女の片腕であり続けた。ちなみに舞桜はリオンの遠い先祖にあたる。



◇獣国ガウン


【レオンハルト・ガウン】

 ガウンの獣王にしてS級冒険者。別人に変身する固有スキルを利用し、決戦時にエストリアに成りすましていた。これによりリオルドの目をも欺き、コンビネーションによる奇襲を成功させる。バトルラリーは国を挙げて参加し、獣王特別祭と銘打って商業的にも大成功を収めた。算盤が唸りに唸り、それはもう笑いが止まらないほどであったという。但し、妻の姿で臨んだバトルロイヤルではバッケの性質を読み切れず、何とも言えない敗北を喫してしまう。こんな獣王の姿は大変珍しいと、その際の映像をキルトが発明したマジックアイテムで読み込み、ブロマイドとして再編集。現在闘技場にて好評発売中である。


【ジェレオル・ガウン】

 レオンハルトの息子、長兄。ガウンの英雄と称されるガウン国千人隊長。獣王特別祭後、珍しくもレオンハルトが意気消沈している姿を目にして衝撃を受ける。え、これ何かの罠? 何かの試練? などと勝手に深読みしてしまい、向こう1週間ほど気を立って生活し続けた。一方、部下の兵士達も隊長の表情が険しい、これは新たな戦の予感!? などと勝手に深読みされてしまう。


【ユージール・ガウン】

 レオンハルトの息子、次兄。ガウン国千人隊長。女性を苦手としていたユージールであるが、最近はその弱点を克服しようと特訓しているようだ。サバトやグインと共に夜の街に飛び出し、免疫を高めようという目論みだ。ガウンにて人気の高いユージールは、酒場に顔を出しただけれでも人が人を呼び、それはもうもみくちゃな有り様に。酒を飲むにも苦労するとは、イケメンも大変なんだなぁと、サバトとグインは心から思った。


【キルト・ガウン】

 レオンハルトの息子、三男。ガウン国千人隊長。ケルヴィン、アズグラッドと妹同盟を結び、いつしかマイシスターの素晴らしさを語り尽してやろうと楽しみにしている。肝心のゴマからは凄まじく白い目で見られているのだが、いつかこの愛を分かってくれるだろうと、キルトは決して挫けない。レオンハルトのブロマイドを作る際、ゴマのそれを作れば即日完売じゃないかと一瞬頭を過るも、一般大衆には尊過ぎて危険だと判断。自分用に一枚だけを作るに止めた。


【サバト・ガウン】

 レオンハルトの息子、四男。ガウン国千人隊長。決戦時にはアッガス、グインと共に参戦。モンスターとの戦いというより、落下との戦いだった。無事にガウンの千人隊長にも上り詰めたサバトであるが、冒険者生活が少し恋しくなってきているようだ。武者修行の名目で、今度はS級冒険者を目指して旅立とうかとグインと相談中。グインは大賛成しているが、たぶん仕事をサボりたいだけだ。その勢いでゴマにも相談したら、久し振りにぶん殴られ宙を舞った。あ、懐かしいとその瞬間に思っちゃう辺り、サバトも結構大物である。


【ゴマ・ガウン】

 レオンハルトの娘、長女。ガウン国千人隊長。決戦に参戦しようとするも、いつの間にやらレオンハルトに気絶させられ、部屋に閉じ込められていた。意識を取り戻したゴマは、ああ、また父の仕業かと静かに悟ったという。流石はガウンの姫というべきか、非常時の適応力が凄まじい。そんなゴマも、今では千人隊長に昇進。ガウンにおいて女兵士は珍しいものではないが、それでもこの地位に女性が就けたのは稀な事だ。ゴマは男にも負けない腕っぷしで、今日も元気に何かしらをぶっ飛ばしている。


【アッガス】

 ガウン国百人隊長。サバトとゴマが無事に千人隊長となってひと安心。ただ、グインは相変わらずやる気がない。どうすれば本気になるのか? 悩みに悩んだアッガスは、グインに家庭を持たせようという考えに至る。見掛けと性格はアレなグインだが、これでも歴とした百人隊長。それなりに嫁になりたいと言う者もいると思ったのだ。護るべき者があればグインも頑張るだろうよ。ガハハッ!


【グイン】

 ガウン国百人隊長。アッガスの提案に意外にも乗り気なグイン。が、あんまりな結果に愕然。彼を叱る事の多いアッガスも、この時ばかりは自ら飲みに誘った。その、すまんかった…… そんな呟きを漏らしながら、グインらは朝まで飲み明かす。


【ネルラス】

 エルフの里の長老。里のお祭り男筆頭であり、飲んで良し、打って良しと隠れた才能を毎年獣王祭にて発揮させている。西大陸のS級冒険者『女豹』のバッケと浅からぬ因縁があり、かつて命を懸けて飲み明かした事も。ジェラールとも飲み友であり、放っておけばいつまでも飲んでいる。好きなつまみはジャーキーと、エルフ要素が欠片もない。


【ロウマ】

 虎狼流剣術師範。抜刀術の使い手。虎狼流の開祖であるニトが道場に顔を出すようになり、門下生の力量の高まりを感じている。これは来年の獣王祭に出場させてみるのもありかと一瞬思うも、今年の出場者の顔ぶれを思い出し考えを改める。


【ニト】

 虎狼流剣術開祖。見掛けはおじさんだが本体は刀な、元神の使徒『生還者』。刹那を愛弟子に迎え、虎狼流の神髄を叩き込んだニトおじさん。能力の性質上、大体いつでもどこでも悲惨な目に遭うニトであるが、こんなに若くて可愛い弟子ができたとほくそ笑んでいる。後にバトルラリーにて、一日における最多死亡数を更新。尊いおじさんの分身体が、ケルヴィンと味方によって葬られてしまった。現在はガウンの道場に顔を出したり、弟子をどうにかして傍に置こうとお誘いのふみを書いたりしている。なぜか返信はない。


【ロノウェ】

 ガウン総合闘技場アナウンサー。獣王特別祭においても、試合の実況を担当。特別ゲストのネルラス、クロメルと共に戦いを大いに盛り上げた。闘技場の商品ラインナップに不満を持っているようで、これがアリなら私もアリじゃない!? と、1人憤慨している。


【シーザー】

 ガウンの舞台職人。幾度となく作品が破壊されようと決して諦めぬその姿勢が評価されたのか、ガウンのアイドル的存在になりつつある。闘技場にてブロマイドを販売する事態にまでなってしまった。商品作った奴、どんな判断だ。



◇軍国トライセン


【アズグラッド・トライセン】

 トライセンの国王。サラフィアに騎乗し、使徒となったトリスタンとの戦いに臨んだ。知らぬ間に妹同盟たるものに加入させられ、ケルヴィンとキルトの3人で議論する予定が組まれる事に。東大陸を代表するS級冒険者、そしてガウンの王子との会談と呼べば聞こえは良いが、その中身はとても人に言える内容ではないだろう。正直なところ、早々に脱退したい。3人の中で最もリアリストなアズグラッドが、シュトラの今後の身の振り方を真剣に考え、ケルヴィンに嫁がせるという判断を下した訳だが…… 恐らく、結婚式では号泣するタイプである。


【ダン・ダルバ】

 鉄鋼騎士団将軍。トライセン最強の戦士。息子の死を報告され銃剣を形見として渡されるも、受け取らずにそれをジェラールに託した。騒動の終息後もダンは多忙を極め、悲しんでいる暇なんてないといった様子だ。それよりもトライセンをより良い未来へと導き、天国にて息子に報告する事を良しとしているのだろう。下手をしたら、全盛期よりも働いているかもしれない。そんなダンの下に、新たな客人が訪ねて来たのだが……


【サラフィア】

 氷を司る竜の頂点、氷竜王。決戦後はトライセン城に居座り、何かとアズグラッドの世話をするように。更にはちゃっかりと魔法騎士団将軍の地位に就任。アズグラッドは色々と不服そうだが、人型の彼女はできる女性の理想像であり、能力的にも文句の付けどころがない。気配り上手で部下である女騎士達からの評判も上々とくれば、もう撤回のしようがないときたものだ。アズグラッドは着任阻止を諦め、ダンへの重荷が少しでも軽減するようサラフィアに命令。その言葉にサラフィアは更にやる気を出し、竜騎兵団まで兼任しようとアクセル全開。流石にそれは全力で阻止された。



◇火の国ファーニス


【バッケ・ファーニス】

 ファーニス国の王妃であり、裏の支配者でもある。火竜の血を引いており、変身して巨大な竜となる事が可能。参加した獣王特別祭ではその能力を用いて、とても自由に過ごしていた。バッケは欲に忠実過ぎる為、眠くなったらそこがどこであろうと眠ってしまうのだ。他の欲求に対してもその姿勢は変わらない為、バッケが男だったらとんでもない事になっていたかもしれない。ファーニス王という尊い犠牲の上に、この世界が成り立っている事を忘れてはならない。故郷の酒が飲みたくなってきたので、そろそろ国に帰る予定らしい。


【ファーニス王】

 ファーニス国の王。表面上の支配者。呪いグッズからお祝いグッズを収集する趣味に、大臣と共に移行した。刀哉が世界の平和を守ったというやや偏った情報を聞きつけ、コレクションを大盤振る舞い。国民はお腹の調子が良くなる程度の加護を得たという。


【レン・ファーニス】

 ファーニス国の姫。やや髪が長い双子の姉の方。刀哉が世界の平和を守ったというやや偏った情報を聞きつけ、連日連夜の祝祭を提案。親馬鹿な国王はこの案を受け入れ、そのまま決行してしまう。後日、刀哉がこの世界に残る事になったというやけに正確な情報を聞きつけ、国を挙げて刀哉を迎えに行く事を決断。ファーニスの肉食系姫による狩りが始まろうとしていた。刀哉、もう逃げられないぞ(はぁと)。


【ラン・ファーニス】

 ファーニス国の姫。ショートカットにした双子の妹の方。刀哉が世界の平和を守ったというやや偏った情報を聞きつけ、国宝を刀哉へ与えてはどうかと提案。親馬鹿な国王はこの案を受け入れ、そのまま実行してしまう。後日、刀哉がこの世界に残る事になったというやけに正確な情報を聞きつけ、愛を説くゴルディア関係者に捕縛を依頼。紫蝶による愛の手助けが始まろうとしていた。刀哉、もう助からないぞ(はぁと)。



◇リゼア帝国


【エドワード】

 リフリル孤児院出身のリゼアの政務官。リゼア帝国が半壊する最中、各地を駆け回り建て直しを図っていた。彼の下にもエレンからの手紙が届いていたそうで、独自に調査していたらしい。首都の壊滅、王の不在、紛争の悪化と問題の乱立するリゼアであるが、エドワードに協力する者は意外なほど多く、何とか国としての体は成しているようだ。が、まだまだ油断ができない状況にある事に変わりはない。自らの使命はまだ終わっていないと、エドワードは今後も奮闘し続けるだろう。



◇漢女


【ゴルディアーナ・プリティアーナ】

 西大陸のS級冒険者。二つ名は『桃鬼とうき』。戦いの果てに本当に女神となってしまった漢女。誰よりも心優しく、世界を正しき方向へと導ける者とメルフィーナに判断され、次期転生神の地位を引き継いだ。白翼の地イスラヘブンの天使の長達にも正式に認められ、正真正銘の神となる寸前のところだ。現世での最後に肉体を喜ばせたいと、獣王特別祭に参加。勝利する事はできなかったが、敗北後も皆を温かく見守っていた。その際の様子をキルトのマジックアイテムが激写し、ブロマイドとして編集されたが、即刻発禁扱いに。どうやら刺激が強過ぎたようだ。 ……闘技場のブロマイドって、色物しかいなくね?


【グロスティーナ・ブルジョワーナ】

 S級冒険者に昇格した西大陸の猛者。二つ名は『紫蝶むらさきちょう』。ゴルディアーナの妹弟子であり、戦いの果てにゴルディアの巫女になってしまった漢女。確かな実力、的確な状況判断のできる頭脳、大人な対応ができる理想的なS級冒険者である。淑女な姿勢は姉弟子であるゴルディアーナよりしっかりと受け継いでおり、些細な外見的問題から目を逸らせば、まあ、一番まともなんじゃないですかね。現在はコレットから巫女の職務を学んでいる最中。愛の伝道師として、この世界の安寧は彼(彼女?)に託された。



◇シルヴィア一行


【シルヴィア(ルノア・ヴィクトリア)】

 1年前に台頭した新鋭S級冒険者。二つ名は『氷姫ひょうき』。決戦時にはリオンらと共に最後の使徒と戦い、死力を尽くして最後には勝利した。ツバキとの約束通り、シルヴィアとエマはトラージの客将として滞在する事に。海の幸から山の幸といった、トラージの名産品や料理を堪能する事で頭がいっぱいな様子だ。だがその前に、シルヴィアがこれを機にパーティを解散しようとまさかの提案。親代わりであったエレンを見つけるという、旅の目的を果たしたからこその申し出であった。硬直するナグアが反論するよりも前にエマとコクドリが賛成してしまい、パーティの解散は決定してしまう。道すがら仲間となった皆に礼を言い、これからは各々の道を進む事に。


【エマ(アシュリー・ブライズ)】

 何かとシルヴィアの世話を焼く冒険者仲間。二つ名は『焔姫えんき』。決戦時にはリオンらと共に最後の使徒と戦い、死力を尽くして最後には勝利した。パーティ解散後、シルヴィアと共にトラージへと渡る。具体的な期間は決まっていないが、討伐なのでそこそこの恩を売ってから、母であるエレンのいるデラミスの孤児院に顔を出そうと考えている。その後の事は全くの未定。だが久しぶりのシルヴィアとの2人の時間を、今はゆったりと過ごす予定だ。ちなみにエマはナグアのシルヴィアに対する淡い恋心を把握しているが、それよりもアリエルを応援する姿勢をパーティ解散の際に示した。


【アリエル】

 理知的なエルフの女性でシルヴィアのパーティメンバー。別々の道を歩み出したシルヴィアの仲間達。その別れ際、アリエルは長い間思いを寄せていたナグアを呼び出し、告白を決行した。ふぇあ? という何とも間の抜けた第一声後、硬直し続けるナグア。アリエルは根気強く返答を待つのであった。その結果どうなったのかは2人にしか分からぬ事であるが、現在アリエルはナグアと共にパーティを組み、冒険者として活動している。


【ナグア】

 『凶獣』の二つ名を持つ獣人の傭兵でシルヴィアのパーティメンバー。パーティを解散しようというシルヴィアの一言に致命的なショックを受け、一時期抜け毛が悲惨な事に。結局、ナグアからシルヴィアに告白する機会はなかったようだ。解散後は色々あったアリエルと共に西大陸へ渡り、冒険者稼業を営む事に。相変わらずアリエルの料理の腕はダークマターである為に、料理番は専らナグアの仕事になっている。彼女が作ろうとすると、全力でそれを阻止するのもナグアの仕事だ。


【コクドリ】

 重戦士のドワーフでシルヴィアのパーティメンバー。シルヴィアがパーティ解散を申し出た際、エマと共に賛成した。というのも、何かと人手不足が噂されるトライセンへ仕官しようと考えていたのだ。以前のトライセンであれば、ドワーフであるコクドリを雇用する事など絶対にあり得なかっただろうが、アズグラッドが治める今のトライセンは種族を問わず、門が開かれている状態だ。シルヴィアを見逃してくれたいつかの恩をダンに返す為にも、コクドリは東へ向かった。



◇ドクトリア王国


【ガリア・クド】

 ドクトリア王国の王。半身が蛇なミノタウロス。悪魔四天王ラインハルトの元部下。彼もラインハルトと同じく、趣味が絵画だったりする。無限毒砂の毒を絵具代わりに力作を制作し、デーモンコンクールにて受賞を果たす。見る者を蝕む刺激的な風景画が、悪魔審査員達の心をガッチリ掴んだとか。



◇グレルバレルカ帝国


【グスタフ・バアル】

 グレルバレルカ帝国の王であり、奈落の地アビスランドを統べようとしていた元魔王。二つ名は『紅髭公』。セラとベルの父。決戦、バトルラリーの両方に参戦。義理の息子となったケルヴィンの為、というよりは、セラとベルが参加するものには何であろうと参加する心意気だ。孫に当たるクロメルの誕生は喜ばしいものだが、ならさっさとセラとも子を作れとケルヴィンを叱咤(激励)。しかしいざ作ろうものなら、それはそれでケルヴィンを(マジ)叱咤するだろう。どう転んでも、ケルヴィンは固有スキルを発動されてしまう定めなのである。


【ベル・バアル】

 グレルバレルカ帝国の姫であり、元使徒の『断罪者』。決戦時はセラとも共闘したかった。バトルラリーにてケルヴィンを一度殺害した功労者。かつて半殺しにまで追い込んだ泥酔セラ、首を落としたハイテンションアンジェに続く快挙を成し遂げた。改めて文字にして並べてみると、物騒にもほどがある。セラの嫁入りが決まって以降、グスタフが以前にも増してベルに執着するようになった。その度にパパ、うざいわ! の台詞で、グスタフに連続クリティカルヒットを叩き込んでいる。意外にリオンと仲が良い模様。


【ビクトール】

 悪魔四天王の一人、調理担当。悪魔の黒甲鼴アーテルパンツァーデーモン。セラの世話役。グスタフに頻繁に仕事を投げられる苦労人。セラの世話はなくなった筈なのに、なぜかその時よりも忙しくなっている。そんなビクトールの癒しは、帰省して戻って来たセラに手料理を振舞う事。少食ではあるが、パクパクと幸せそうに食べてくれるセラを見ると、ビクトールもまた幸せになれるのだ。毎回ピーマンを残すベルに、如何にして美味しく食べてもらうか現在挑戦中。


【セバスデル】

 悪魔四天王の一人、教養担当。悪魔の王室執事デーモンロードバトラー。ベルの専属執事。自らベルに頼んでもいない仕事頂戴しに行く苦労人? ベルからもう執事としての仕事はしなくていい、つかもう来るな! とまで言われているのに、その罵声を浴びるが為だけに通っている。当然、グスタフから怒りも買っている。結果ほんまもんの無理難題を剛速球で投げられ、それでも優秀が故に解決してしまうできるマゾヒスト。


【ベガルゼルド】

 悪魔四天王の一人、医療担当。悪魔の巨人王デーモンギガントロード。決戦の後、怪我人を治療する為に各地に派遣される。巨人な見た目に反して、ベガルゼルドの施術は緻密かつ高度なものだ。受ける前は大丈夫かと不安がっていた者達も、終わってみれば笑顔で握手を交わすまでに信頼を高めていた。奈落の地アビスランドの悪魔のイメージを一変させた功績者と言えるだろう。


【ラインハルト】

 悪魔四天王の一人、美術担当。悪魔の邪毒蛇ヴェノムイーヴルデーモン。他大陸の美術をこの目でみたい、そして我々の美を世界に広めたいとグスタフに直談判するも、即刻却下されてしまう。ラインハルトは落胆し、モチベーションが著しく低下。そのせいか、今年のデビルコンクールでの受賞は果たせなかったようだ。しかし、グスタフも理不尽に一蹴した訳ではない。悪魔と人間が手を取り合う時代だからこそ、下手に悪魔の芸術を広めてはならないと判断したのだ。だってセンスが独自過ぎるもの。



◇暗黒牢


【かーちゃん】

 闇を司る竜の頂点、闇竜王。とーちゃんの妻。ダハクの母。元々(家)族を取り仕切るヘッドのようなものであったが、加護をセラへ付与する為、とーちゃんから闇竜王の座を引き継いだ。サラフィアとはまた違った方向性で強き母である。得意技は鉄拳制裁。


【とーちゃん(ダゴク)】

 ちょっと前まで闇竜王だった、かーちゃんの夫。ダハクの父。ダハクを次期闇竜王と見据えて育ててきたが、ある日ダハクに土竜王になると宣言され激昂。それ以来不仲になってしまい、ダハクは暗黒牢を出て行ってしまった。色々と思うところはあるが、宣言通り土竜王となった息子を誇りに思っている。苦手なものは蛍。


【ギルゼ】

 漆黒竜の古竜。壱番隊特攻隊長。登場した瞬間、セラにぶっ飛ばされ戦闘不能に。前口上も許されなかった。ロザリアとナウでヤングなお見合いをする予定だったが、直接会う事もなく断られてしまう。正直、ギルゼは結構乗り気だった。ショックだった。



狂飆きょうひょうの谷


【フロム】

 風を司る竜の頂点、風竜王。時に子供っぽい男の子の声で、時に女声で言葉を発する気分屋さん。人型になっても雄なのか雌なのか判断に困る中性的な容姿をしている為、性別がどちらなのかは一切不明。その時々でハイテンションになったり唐突に気落ちしたり、更には意味不可解な発言を挟んだりもする。よって、真面目に相手をすると非常に疲れる。だって死ぬには良い日だもの!



◇天雷峠


【雷竜王】

 雷を司る竜の頂点、雷竜王。ギャルっぽい喋り口調の自称天雷峠のお洒落女王。リオンを認め加護を授けた。彼女曰くリオンは親友らしい。水竜王と顔を合わせたら、取り敢えず声を掛けるようにしている。



◇黒女神とその使徒


【クロメル】

 本作のヒロインのひとり。この物語の黒幕であり、メルフィーナの憎悪を体現した存在。誰よりも長い間ケルヴィンを愛し続け、それ故にケルヴィンを軸にした世界を永劫のものにしようとしていた。一度目の戦いはケルヴィンとクロトと、二度目には神体のまま召喚されたメルフィーナと、最後には全ての力を結託させたケルヴィン達と戦い、激闘の果てに敗北。消滅する寸前にケルヴィンと契約し、ギリギリのところで命を救われる。が、奇しくも転生したケルヴィンの如く、クロメルの記憶の殆どは失われてしまった。バトルラリーを通して、仲間達の想いはクロメルに伝わっただろうか?


【代行者(エレアリス)】

 神の使徒第1柱。詳細はシスター・エレンの項目で。


【選定者(サキエル・オーマ・リゼア)】

 神の使徒第2柱。詳細は佐伯舞桜の項目で。


【創造者(ジルドラ)】

 神の使徒第3柱。邪神の心臓にてジェラールとエフィルに葬られるも、トリスタンの暗躍によってジルドラはコアとなって生き長らえていた。決戦時には融合体クロメルの一部となって、ジェラールと再度対峙。ジルドラのオリジナルとされる肉体が破壊され、漸くその存在を滅する事に成功。止めを刺したのは、奇しくも自らが作り出した銃剣であった。


【守護者(セルジュ・フロア)】

 神の使徒第4柱。詳細はセルジュ・フロアの項目で。


【解析者(リオルド)】

 神の使徒第5柱。方舟内部にてアンジェ、ベル、エストリア(レオンハルト)、エストリアのパーティを相手に互角以上の戦いを繰り広げるも、『神眼』を酷使したが故に寿命を著しく損なってしまう。最後には元同僚達に助言を送り、老衰で亡くなった。リオに未来を託された者達は、クロメルの企みを見事打ち砕く。


【断罪者(ベル・バアル)】

 神の使徒第6柱。詳細はベル・バアルの項目で。


【反魂者(エストリア・クランヴェルツ)】

 神の使徒第7柱。詳細はシスター・リーアの項目で。


【暗殺者(アンジェ)】

 神の使徒第8柱。詳細はアンジェの項目で。


【生還者(ニト)】

 神の使徒第9柱。詳細はニトの項目で。


【統率者(トリスタン・ファーゼ)】

 神の使徒第10柱。転生して使徒となったトライセンの召喚士。シュトラ、アズグラッド、サラフィア、ダハクらの武と策に敗れる、安らかに戦死する。トリスタンは最後の最後まで道化であり続け、このような結果になろうとも満ち足りていた。それが彼にとっての、最後の嫌がらせだったのである。

調子に乗って全キャラなんてやるもんじゃない。


誤字脱字の自信、大いにあり……!

ご指摘くださいお願いします。

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[気になる点] 軍国トライセンの転生者ナルシスト・クライブくんが人物紹介に書かれてないのは草
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