第7話 新たな日常の始まり#2
「はぁ…今日も手がかりなかったな…」
俺は向こうの世界へ渡るための扉を今日は近くの図書館で探していたのだが収穫はなし。有力な情報もない。俺は本当にこのままで扉を見つけられるのか…
俺が家に帰るための道を歩きながらそんな事を考えていた。そんな事を考えていて前を見てなかったために誰かとぶつかった。
「いてっ」
「あれ、徹夜じゃん。ボーっとしてるけどどうしたの?」
「ん?理紗か…」
ぶつかった相手は理紗だった。この際仕方ない。理紗にも協力してもらおう。
「どうしたの?」
「あぁ。実は…」
俺は理紗に事情を説明した。
「なるほどねぇ…」
「だから協力してくれないか?」
「うーん…まぁ、徹夜だからいいよ」
「なんだ、その言い方は。俺じゃなかったら引き受けてないみたいな言い方だな」
「別にいいじゃん。手伝ってあげるんだからさ」
確かにそうだけどさ。ちょっと言い方がどうもなぁ…
「じゃ、そういうことだから」
「うん、バイバイ」
とりあえず、理紗は協力してくれる。ついでにあいつもだ。えーと…名前なんだっけ?忘れたからどうでもいいや。
家について中に入ったらとんでもない光景が目に入った。
「おかえり徹~」
「おかえり…お兄ちゃん…」
「…………」
なんとそこには裸になった妹とミラがいたんだから。
「お前ら…何してんの?」
「えっと…」
「徹が喜ぶと思って」
なんでそうなるのかな。それじゃまるで俺が変態みたいになってしまうじゃないか。ましてやなんで妹の理沙までやってるんだ?お前はこんなことやるようなやつじゃないだろ。ちなみに妹は先輩と名前は一緒だ。けど字は違う。さが違うんだ。
「…ってこんなこと考えてる場合じゃねぇよ。お前ら服を着ろ!」
「えー…いいじゃん徹~」
「裸で俺にくっつくな!」
こっちが恥ずかしいだろうが。というかこいつらには羞恥心と言うものはないのか?
「お兄ちゃんのために私たちはやってるんだよ?なんで×××してくれないの?」
「お前キャラ変わってないか?つーかそんなことやるわけないだろ!」
と、家に帰ってそうそう押し倒されそうになるっていうね。こんなのが日常茶飯事になってるなんておかしいよね。と、何だかんだでこんなやり取りが一時間も続いた。一応言っとくが×の中の字は君らの想像に任せる。毎度のことだけどさ。
「はぁ…疲れた…」
「大丈夫、神門?」
「え?まぁ大丈夫だよ。ララは気にするな」
ララは優しいね。俺の天使様だよ、本当に。たまに変な事をしてしまうのがたまに傷だけどさ。
「とりあえず風呂に入ろうかな…」
俺は風呂の準備をして入る。十分くつろいでから風呂から出てさっさと着替えを済ます。
「はぁ、気持ちよかった。眠いし今日は寝るとするか」
俺は風呂からでたら眠くなってしまった。今日はいろいろなことがあったな。名前は忘れたけどあいつに襲われたり、先輩にぶつかって色々と事情を話していたり。それから、風呂に入る前には妹とミラに押し倒されかけたっけ?まぁ、今日は色々な事があった。前の俺からは考えられない一日だったな。とりあえず今日は寝よう。眠いし。
俺はベッドに入って今日は寝た。
次の日の朝になった。ちなみに今日は日曜日だ。そろそろ起きよう。
「ふわぁぁぁ…」
「おはよう徹」
「あぁ。おはようミラ」
…ん?今、ミラって言ったか俺?ってことは…
「ご飯にする?それともお風呂にする?それとも、わ・た・し?」
「…ほあぁぁぁ!?なんでお前は俺のベッドにいるんだよ!?」
「え?だって私たちは婚約者だし、それに…」
「それに?」
「…妊娠しちゃった☆」
…こいつ今妊娠したっていったか?なんか久しぶりに嫌な予感がするんだが…
「あのさ…ちなみに誰の子だ?」
「それはもちろん。わ・た・し・た・ち・の・こ☆」
「…なんでできてるんだよ!?」
「え?徹が寝てる間に私が無理やり襲わせたの☆」
ふざけんなよ。つまり、俺はミラにあれをしたのか?
「…はあぁぁぁぁ!?」
「これで私たちは完全に夫婦だよ」
終わった…俺の人生終わった…勇者と魔王の娘の子だと?なんかとんでもない子が生まれてくる気がするんだが…つーか、なんでできちゃった婚を俺がしなければいけないの?ふざけんなぁぁぁぁぁ!
…とこんな感じで朝からあいかわらずドタバタな一日が始まった。つーかこの先俺はどうなってしまうんだ?
どうも
後書きでは初めましてですね
今回はこんな感じであっち系要素がかなり入ってしまいました
そこのところはまことにすいませんでした
次回はそんなことがあまりないようにしていくつもりですので温かく見守っていただければと思います
今後も俺とあいつの変わった日常をよろしくお願いします