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俺とあいつの変わった日常  作者: 龍聖
第一章 変わった日常の始まり編
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第2話 突然の転校生

 なんで朝から疲れなきゃいけないんだ…ミラとララが裸で俺の部屋にいたことは結構驚いたけどそれはどうでもいいんだよ。何故なら勇者のときの能力や体格が残ってるんだから。

 それに時間が止まってたのにも驚いたな。つまり、俺がファンタジーの世界にいたときはこっちの世界の時間は止まってたってわけ。

 てか、勇者の時の能力や体格とかがそのまま残ってるとか一番困るんだけど。だってこっちじゃたった一日しか経ってないのに次の日に急に変わってるなんて絶対変とかおかしいとか思われるじゃん。それに向こうに約一年間ぐらいいたから俺の身長とかもかなり伸びちゃってるんですよ。

 そして肝心の俺はと言うと学校に登校中なわけである。ちなみに俺は現在高校二年で妹とは双子の兄妹なんだけれど、クラスは当たり前のように違う。しかし通ってる学校は一緒なんですよ。だからいつも一緒に行ってるんだけどよく他の男子には「お前の彼女?」とか言われるからそのたびに違うといってるわけで普段から疲れるんだな。

 俺が学校に行ってる間はミラとララは留守番。何故って服とかを持ってないのに外を出歩かせるなんてできないだろ?それにこっちの世界の人間じゃないとか他の奴にばれたらまずいじゃん?

 そんなこんなで学校に着いたから自分のクラスに行くと教室が騒がしいことに気づいた。どうやら転校生がくるらしい。しかも二人。この時期に転校生って珍しいよな。ちなみに現在は6月。中途半端だよな。

 てか、みんなの視線が俺に向いてるのはなんでだ?


「ねえ、神門君なにかあったの?昨日とは比べ物にならないってくらい変わったね。別人かと思ったよ」


 そういって俺に声をかけてきたのは神無月かんなづき。ちなみに男だ。けっして女じゃないぞ。よく女に間違われるらしいが。


「よう神無月。なにもないけどなんでクラスの視線が俺なんかに向いてるんだ?特に女子なんて目の形がハートになってるやつもいないか?」

「その人たちはみんな神門君に一目惚れしたんだよ。神門君が優しいことはクラスのだれもが知ってる。そんな神門君の顔とか体つきが今日になって昨日とは比べ物にならないくらい男前になってるんだもん。そりゃほれちゃうよ」


 俺が優しい…か。俺はただ困ってる奴はほっとけないだけだから手伝ったり相談にはのってたりとかはしてるけど俺はそんなにできた人間じゃない。

 そんなこととかを考えていたらチャイムがなった。みんなが席について先生が入ってきて朝のホームルームが始まる。


「えー、今日は転校生を紹介します。さあ入って」


 はいってきた転校生を俺は見た。…けど見覚えがあるんだよな。ついさっき会ったような会ってないような。


「えーと、ララです」

「ミラです」

「ミラさんとララさんは家の事情で転校してきました。皆さんなかよくしてあげてくださいね」


 え…?ミラとララ?あいつらはたしかに家で留守番をさせたはずだ。それなのになんでここにいるんだ?けど、これが現実。諦めろ、俺。他人のふりをしよう。そうすれば何事もなく学校生活が送れる。そんな考えは甘かった。


「おーい、徹!」

「神門~!」


 おいおい…みんなの目の前でそんな大声で俺を呼ぶな。目立つうえに知り合いとか思われるだろ。てかミラはなんでさりげなく俺を徹って呼んでるんだ?

 しかもよりによって席が俺の横と前とか。俺に静かな学校生活も送らせてくれないのか。ひどい話だ。


「お前らは俺を呼ぶんじゃねぇ!」


 げ…クラスの男子の視線が俺に向いてるし。しかもどす黒い視線が。てかこいつらがここにいるのが俺にとって不幸だ。


「なんでお前らがここにいるんだよ」

「だって徹においていかれたからつまんないんだもん。それに徹は私の…婚約者だもん…」


 …は?俺とミラが婚約者?俺がいつ婚約した?


「してないだろ、婚約なんて」

「神門忘れたの?向こう世界の婚約する時の条件」


 ララに言われたからとりあえず考える。というか正確には思い出してみるだな。


「えーと、確か…相手の胸を……触る………」


 あ…そういえば今朝ミラの胸をさわったな…しかも向こうの世界で婚約を断ったら…死刑…


「死刑なんて嫌だー!」

「どうした神門。死刑がどうかしたか」

「あ、いや…なんでもないです」


 いけないいけない。ついつい我をわすれて叫んでしまった。それにしてもどうしてこんなことになってるんだ?前の俺の生活からは考えられない位変わったよな。

 前は静かな生活の日々だったのにさ。今となってはどさくさで婚約してるわ向こうの世界の奴がこっちにきてたり。てか、これ以上向こうの世界のやつらとかきてないよな?きてたら俺はどうなることやら…

 こうして俺の学校生活からも静かという理想は消えていくのだった。そして今日から俺の新たな生活が始まろうとしていた。




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