第1話 消えていく静かな日常
「…で何故お前らがこっちの世界に来てるんだよ」
そう今俺の部屋には何故か知らんがファンタジー世界の時の魔王の娘とお姫様が来ていた。いるはずのない人たちが。
「あのさ、お前って言うのやめてくれない変態」
「へんた…それはいいとしてじゃあ名前教えろよ」
魔王の娘の名前なんて知ってるはずないだろ。敵同士だったんだから
「いいよ。教えてあげる。私の名前はクリスティアーノ・ミラルーツ・ルルーシュ・ミラ」
「長いから覚えられるわけないだろ」
「ちょっと私を忘れて話を進めないでよ神門」
そういえばお姫様もいたな。すっかり忘れてた。
「後でかまってやるからちょっと待て」
「何勝手に話してんのよ」
「分かったから一人ずつにしろー!俺は二人もいないんだよ!」
はあ…なんで俺がこんな目にあわなければいけないんだ…俺がなにかしましたか神様…
「とりあえずお前はミラだ。あれは長い」
「別にいいけどさ…」
「でミラはまだしもなんでララがいるんだよー…」
そう、このお姫様はララという。てか俺の静かな日常が消えて行ってるんですけど…どうしてくれるんだよ。まあ、そんな事を考えていても今は仕方ないか。
「えーっとね…神門がこっちに帰る時に神門を掴んだらこっちに来ちゃった」
「はあぁぁぁぁ?何してるんだよ…」
「でミラはなんで「そんなことしらないよ!」…はいはい…」
てかマジでどうすればいいんだ俺は…これから先ずっとこいつらとくらさなくちゃいけないのかよ。てか、この二人がいるってことは…
「……!?」
肝心の俺は勇者の格好のままで帰って来ていた。魔法もつかえる。鍛えた体もそのまま。
「俺の日常はどうなるんだ…てか、お前ら服は!?とりあえず何かきてくれ頼むから」
「「じゃあ服貸して」」
そういえばこいつら何もないんだよな…てか、裸の女の子が俺の部屋で二人もいるってまずくね?こんなとこ誰かに見られたら…
「お兄ちゃん、そろそろ起きないと…遅刻…す…る…お兄ちゃんゴメンね、お邪魔だったね」
「それは誤解だ!言い訳をさせてくれ!」
妹に見られた…俺の人生終わった…
「大丈夫神門?」
「そう落ち込むなよ」
「はいはい…君らにはどうせ俺の苦労なんて分からないだろうな」
とりあえず親にこのこと言わないとな…気が重くてしょうがないよ…
「…ということなんだけど」
「まあいいんじゃないか」
「別にいいんじゃないかしら」
マジですか。あっさりこの二人のことOKされたんだけど。帰ってきた初日の朝からドタバタしてるけどこうして俺の静かな日常は消えていくんだろうなと実感する俺であった。この先が思いやられるけど頑張ろうと決意したのであった。
こうして俺とミラとララとの変わった日常が始まろうとしていた