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俺とあいつの変わった日常  作者: 龍聖
第三章 三年生編
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第18話 帰ってきた日常


 ついさっき俺はミラとララと再会した。運命的な出会いみたいな感じで再会した。あれから一年はたったからあの扉を使ってこちらの世界に帰ってきたんだろう。あの扉は一回使うと場所が変わるからどこにあったのかは知らんがここで出会ったんだからだいたいここらへんなんだろうという検討は着くけど。

 にしても恥ずかしい…なんで俺はミラとこんな街中でキスなんてしてるんだ!周りからの目線もすごく気になる…確かに再会できて嬉しかったけどだからってなんでキスしてるんだ!?とりあえずここから離れよう。


「ミラ、ララ、こっち来い」

「「なんで?」」

「いいから来い!」


 全く…こいつらはなんでこんなに天然なんだろうね…でも、またこいつらと一緒に過ごせるんだ。よかったよ、本当に。

 俺はミラとララを連れて家に戻ってきた。扉を開けるために鍵を取り出す。


「神門の家かぁ…」

「懐かしいね」

「そうだな。でも、一年前から何も変わってないぞ」


 そんな他愛もない話をしながら鍵で扉を開けたら由紀が出迎えてくれた。


「パパおかえり!」

「あぁ、ただいま。それと…」

「「ただいま」」


 由紀はミラとララをみた途端に目がうるうるしていた。そりゃあ自分のお母さんが帰ってきたんだ。嬉しいだろうな。


「ママ!おかえり!」

「うん、ただいま。にしても大きくなったね」

「うん!パパと同じくらい大きくなってらいいのになぁって思ってたらこんなに大きくなったの」


 「そっかぁ、よかったね」とミラは由紀と話している。これを見てると本当に親子だなと実感してしまう。でも、一応言っとくが俺はできちゃった婚をしただけであって望んで結婚をしたわけではない。あれは事故だ!けして俺は何も悪くない。

 とりあえず、俺はミラと由紀を促して家の中にみんなを入れる。だって玄関でずっと話されたら 溜まったもんじゃないよ。それに扉を閉められないし。

 そのあとも俺らはずっと話していた。向こうに帰ってからの話とか俺が何をしてたとかそういう日常の話を。

 そして気づいたらいつの間にか夕方になっていた。あれから数時間も話をしてたのか。全然気づかなかった。でも、やっぱりこのメンバーで一緒にいるほうが楽しい。こんなふうに思ったのは初めてだ。だって一年前まではうんざりしながら話をしていたり聞いてたりしてたからな。だからこそ俺は思う。当たり前のようにいた人が急にいなくなるのはとても寂しいし悲しい。だから人は何かを失った時に初めてその大切さが分かる。それは人でも一緒だ。当たり前のようにいた人が急にいなくなるとその人がどれだけ大事だったかも分かる。

 だからこそ俺はミラとララが帰って来てくれて嬉しい。

 そういえばあと少しで妹の理沙が帰ってくるだろう。あいつ、帰ってきたら嬉しがるだろうな。

 と考えていたら理沙が帰ってきた。


「ただいま~」

「おかえり。ミラとララが帰って来てるぞ」

「本当に!?」

「当たり前だろ。嘘ついたってしょうがないし」


 俺がそういったら理沙はとても嬉しそうに部屋に入ってきた。やっぱり帰って来てくれたことが嬉しいんだろうな。俺だって嬉しかったんだ。当たり前か。

 あれからまた俺らは話し込んでいた。だいたい一時間ぐらいだったかな。だからいつもより夕食が遅れてしまった。まぁ、今日ぐらいはいいか。

 夕食になり、今日は俺が作っていた。まぁ、妹と二人で暮らしてるからね。親?あぁ、親は引っ越した。仕事に専念したいからとかどうとか。だから、理沙ばかりに任せるのは良くないからたまに俺が作っているから自然と作れるようになった。

 今日はカレーを作った。まぁ、簡単だし楽だからね。


「徹のめんどくさがりは相変わらずだね」

「そうだね。私たちが帰ってきたのにカレーだもんね」

「仕方ないよ。お兄ちゃんだし」

「へいへい。カレーで悪かったな」


 まぁ、理沙と二人暮らしのときもそうだったけど、俺らはいつもこんな他愛もない雑談をしている。別に話すこともないしね。でも、ミラとララが帰ってきたからまた俺に対しての変な発言が多くなるんだろうけどさ。例えば、俺とキスしたいとか×××したいとか。まぁ、絶対にやらないけどさ。ちなみに×の中は読者のみんなにお任せします。いつものことだけどさ。でも、ミラは家の中だと超と言っていいほど俺に対しては大胆なんだよ。いきなり服を脱いで俺に迫ってきたりするし。かなり困る。だってどこを見ればいいかわからなくなるし。


 とりあえず、俺は疲れたから風呂の準備をして入る。はぁ…やっぱり風呂は落ち着くな…


「ねぇパパ」

「ん?」


 由紀がドア越しで話しかけてきた。なんだろう、どうせ何かの場所を聞いてくるんだろうけどさ。でも、それにしてはさっきからなんか落ち着きがないな。…嫌な予感するな。まさかとは思うけど。


「お風呂入るね」

「やっぱりか!なんでだよ」

「いいじゃん。いつも入ってたんだから」

「それはお前が小さかった頃の話だろうが!」


 でも、由紀はそんなのお構いなしに服を脱いで入ってくる。もう手遅れだ。俺には止められない。こうなってら由紀は手をつけられない。ミラと一緒で。と思ってたら今度はミラが話しかけてくる。これも嫌な予感がする。幸いにも俺の家の風呂はある程度広いため、だいたい五人ぐらいは入れる広さだ。十分ってくらい広いけど。


「あのさ徹」

「ん?」

「…私も入るね」

「やっぱりかぁぁぁぁ!」


 思わず声を上げてしまう。これ以上は勘弁と思っていたのだが後ろには理沙とララもいた。おいおい、嘘だろ?これ以上は勘弁してほしいよ。つーか、理沙はミラと出会ってから性格がどんどん大胆になっている。もちろん俺に対しては、だけどさ。

 とこんな感じで俺にまたあの騒がしい日常が帰ってきたのだった




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