第13話 扉探しの試練#2
俺らは扉を探すために武器屋を探していた。それは何故かって?ずっと読んできた読者ならわかるよね?とりあえず、モンスターに対抗しなくちゃいけないし。にしても不思議だよな。沖縄にモンスターなんて出てくるんだぜ?普通じゃないよね。ラース曰く向こうの世界からつれてきたらしい。全く、余計なことしてくれるよな。でも、今の俺がやって大丈夫か?大分サボってたし。反応できるかな…
とりあえず職業をみんなで考えてるんだけど、由紀を除いて七人もいるんだよね…
「なあ、職業とかってどうするの?」
とりあえず俺はみんなに訊いている。まぁ、向こうに行った人はそのときの職業なんだろうけどさ。でも、一応ね。色々とみんなの希望とかあるだろうしさ。
んで、決まったんだけど結果はこうなった↓
俺 …勇者 まぁ、当たり前だよね
悠 …戦士 あまりものということで。てか若干被ってない?
ミラ …魔道師 それらしいっちゃそれらしいよね
ララ …回復魔道師 性格とかからしてそのまんまだよね
神藤 …旅芸人 こいつは見た目とか性格からとかして似合ってるよね
妹の理沙 …魔道剣士 こんな職業あったんだとか思ったけど頼りになるね
理紗先輩 …格闘家 なんか色々と嫌な予感しかしないよ
「なんで俺が旅芸人なんだよ!」
「「「「「「それが一番似合ってるから!」」」」」」
全員一致しました。やっぱりってくらいに。にしても俺とかはいいとして初心者の妹や悠は心配だな。モンスターと会った時とかさ。そのときは俺が何とかするからいいんだけどさ。にしても神藤なんて経験者なのに向こうのときの職業じゃなくて旅芸人なんだよね。少し笑えるね。ちなみに向こうにいたときは理紗と一緒で格闘家だったんだ。なんかあいつが格闘家とか似合わないね。
扉を探しているけどなんか見つからない。途中でモンスターが出てくるけどそういう時はいつも俺が剣を一振りするだけで倒れてしまう。意外と俺の腕、鈍ってなかったね。もしかしたら相手が弱いだけかもしれないけど。
そのあともミラや理紗に「つまんない」とか「なんで徹だけなの」とか言われるけど、そんなのしらないよ。君らが動くのが遅いんだよ。…って言ってやりたいけどあいにく俺にはそんな勇気はないんだよ。勇者なのにね。なんかこういう自分を直したいって思ってるんだけど直せないから困ったりする。
話変わるけど、扉を探してかれこれ数時間。なかなか見つからない。てか、簡単に見つからないのが当たり前だよね。簡単に見つかったら苦労なんてしないし。とりあえず、那覇の四分の一くらいは探したと思うんだ。て言うかもうみんな遊んじゃってるんだけど。
「なんでみんな遊んでるんだよ!」
「え~。別にいいじゃん。あと、四日もあるんだしさ」
理紗らしいね。相変わらずのん気だね。こんなにのん気に探してると時間とかギリギリになりそうで心配なんだよね。
ファンタジーにいたときもそう。理紗がこんなことをいつも言っていたから色々なやつの期限とかがギリギリについたりする。たまに間に合わない時もあるけどさ。
「で、これからどうするの、神門?」
「うーん、今日は西を探したから明日は東かな」
「つーかさ、こんだけ人数いるんだから手分けして探したほうがよくね?」
「「「「「「旅芸人の分際で生意気なこと言うな!」」」」」」
なんでこいつのときだけみんな息ぴったりなんだろうね。不思議すぎるよ。まぁ、神藤の言ったやり方が一番効率いいから分けることにしたんだ。
「と言うわけで今から分けるんだけど…」
「私は徹の妻として一緒にいる。由紀ももちろん一緒だけど」
「だったら私は徹夜のボディーガードとして一緒に行くわ」
「ありがとう、理紗」
「じゃあ私はお兄ちゃんが変な事をしないように見張りとしていくよ」
「だったら私は回復役として一緒に行くよ」
「じゃあ俺は盛り上げ役として行くぜ」
「僕も徹君のために頑張るよ」
なんでみんなして俺と行くとか言うのかな。これじゃあ分けるって言った意味ないじゃん。いい加減にしてくれよ。
「みんなが俺と行ったら意味ないだろうが!本音を言え、本音を!」
「「「「「「モンスターが怖い!」」」」」」
おいおい…初心者はともかくなんで経験者まで怖いとかいうんだよ…やれやれ…勇者ってのもいいもんじゃないね。
と言うわけで結局みんな俺と一緒に行くことになったとさ。めでたしめでたし…って、めでたしじゃないよ!結局今と変わってないじゃないか!ったく…みんなして怖いとかいる意味ないじゃん。
こうして扉探しの試練の一日目が終了した




