第11話 いざ、沖縄へ
俺の頭に手紙が刺さってから一週間になった。
ついに…ついに…沖縄へ行くんだ~!沖縄に行ったら海で遊んでからそこらへんを回って…ってそんなことで行くんじゃないんだよね。本当に残念だよ。旅行気分で行きたいのにね。俺はファンタジーの世界に行くための扉を探しに沖縄へ行くんだ。もちろんミラとララを向こうの世界へ帰るためだよ。そこは一応分かってるよ
そして待ち合わせは今日の七時に駅前なんだけど…
「…はあぁぁぁぁ!?七時!?」
なんで遅刻することになるんだよ。ミラとララも起こしてくれればいいのにさ。今日に限って起こしてくれないんだよね。
と言うことで急いで用意してる時に電話がかかってくる。誰だよ、急いでる時に
俺は乱暴にとって電話に出る
「はい、徹夜です」
『遅ーい!早くしなさい徹夜!』
「んなこと分かってるよ。今出るとこだよ」
『なんで今なのよ!』
「寝坊したんだよ!」
『まぁいい。早く来てよね。みんな待ってるから。じゃ』
と言われて電話を切られた。ちなみに電話の相手は理紗。先輩の方だからね。呼び方で分かるよね?くれぐれも妹じゃないいからね?
俺が駅へついたころには既に七時半になっていた
「徹遅いよ!」
「お前が起こしていかなかったんだろ!」
「あ…すっかり忘れてた。ごめんね」
「ったく…」
呆れていると全員の視線が俺とミラに向いていた。なんだなんだ?俺らの顔になにかついてるのか?ちなみにメンバーは俺とミラとララと悠と理紗と妹と神藤。由紀もつれてきた。だって子どもを一人で家に留守番させられないだろ?つまり、人数は8人だ
「神門はすっかりお父さんって感じだよね~」
「うん。確かにそうだよね。徹君すっかりお父さんだね」
「こんなやつが父親とかありえね~」
「うるせぇ」
俺らが他愛もない話をしているといかにも高級車っぽい車が俺らの前に止まった
「大輔様。お迎えに上がりました」
「どうも」
「やっぱり、本当だったのか」
「パパすごいね、この車」
「あぁ、そうだな」
俺らは車に乗り込み、空港に向かう
「にしてもさ、本当に沖縄に行って大丈夫なの、お兄ちゃん?」
「大丈夫じゃないか?あんな手紙を俺の頭に投げてくるんだし」
「それもそうだね」
にしてもこの日まで色々とあったよね。やっと静かな日常が帰ってくるのか
「てか、俺は思ったんだが沖縄の那覇に行けばいいのは分かる。だが、どんなやつだか顔知らないからどうしようもないよな?」
「「「「「「あっ…」」」」」」
俺らは気づいた。手紙主の顔と名前知らないじゃん…と
「…どうするんだ?」
とりあえず俺はみんなに訊いてみるとするか
「でも、手紙にはミラさんとララさんもつれてこいってあるんだし相手はミラさんとララさんを知っている。だから大丈夫じゃない?」
悠は相変わらず頼りになるよな。こういうときの頭の回転が速いしな
「とりあえず、頑張っていこう!」
「「「「「「おー!」」」」」」
こうして俺らの沖縄への旅が始まった




