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俺とあいつの変わった日常  作者: 龍聖
第二章 ファンタジー世界の扉探し編
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第9話 新たな日常の始まり#4


 俺は由紀と一緒にファンタジーの世界へ行くための扉を探しに町で探索していた。一応まだ手がかりはない。そして、疲れた…一応、俺は由紀を抱きながら歩いてるし疲れて当たり前だ。


「ねぇパパ。色んなものがあるね」

「ん?あぁ、そうだな。帰りには何か買ってやるからな」

「やったぁ!」


 にしてもこれが三歳児?ありえないだろ。三歳児はこんなにはっきりと喋れないだろ。絶対四歳くらいあるよね。とはいえ、俺もすっかり父親気分になっている。こういうのもいいもんだな。


「あれ、神門君?」

「ん?あぁ、神無月か。よお」


 みんなは覚えてるか?こいつは神無月。男子なのに女子に間違われる奴だ。本人曰く、何度かナンパもされたことがあるらしい。いっそのこと女子になっちゃえば?とも思ってたりするがそれは本人には言わない。絶対に怒るだろうからな。


「ねえ神門君。今、僕のこと女子になっちゃえばとか思ってたでしょ」

「えっ!?ないないない。絶対にないから安心しろ」

「本当かなぁ…」


 危ねー…俺ってこういうときの危機回避能力高いんだぜ?すごいだろ。別に自慢じゃないけどな。


「ところで神門君。その子誰?」

「えっ!?いやー…そのー…」

「私はパパの子だよ!」

「え?神門君って子どもいるの?つまり、奥さんもいるの?」

「…はい。全て事実です」


 どうしよう…神無月に知られた…俺の人生終わった…にしても神無月って呼びにくいな…


「なぁ、神無月って言いにくいから下の名前で呼んでいいか?」

「えっ!?そんな…恥ずかしいよ…」


 なんで照れる。お前は男だろうが。もしかして心の中は既に…


「今、女の子とか思ったでしょ」

「えっ!?そんなわけないだろー…」

「…嘘だね」


 ちっ、今回はばれちゃったか。


「んじゃ、よろしくなゆう

「え?あ、うん。よろしくね、徹君」


 今さらだけどこいつの下の名前はゆうという。けして『はるか』ではないからな。よく外見のせいで間違われるらしいけど。


「つーか、なんでお前まで俺を徹って呼んでるんだ?」

「え?だってミラさんがそう呼んでたし僕もいいかなって」

「いや、あれはミラが勝手にそう呼んでるだけで俺は――――」

「じゃあそう呼ばせてもらうね」

「俺に拒否権はないのかよ…」


 はあ…俺の人生本格的に終わったな…明日学校にいきたくねぇ…絶対になんか言われて異端○問会に死刑判決を下されて紐無しバンジーをさせられてしまうじゃないか。


「そんなの嫌だー!」

「えぇ!?いきなりどうしたの?ドラ○ンボールの魔人○ウのセリフなんていってさ…」

「あ、いや…なんでもない…」

「ねえパパ。私を忘れて話を進めないでよ!」

「あ…ゴメン」


 すっかり忘れてたな…由紀ずっと俺達のやりとり見てたんだな…あとでなにか買ってやろう。


「ところでさぁ、この人って女の人なの?」

「違うよぉ。僕は男だって」

「でも、おっぱいがプクってしてるよ?」


 え?確かにふっくらしてるな…こいつ、本当に男なのか?


「えっ!?気のせいだよ、気のせい」

「でも…」

「由紀ちゃんだっけ?これは気にしなくていいから…ね?」

「うーん…まぁ、いいや」


 まぁ、由紀の言いたいことも分かる。確かに悠の胸は…まぁ、このことについてはのちほど過去編があると思うから詳しいことはそちらで。

 とりあえず、今日は悠にも協力してもらおう。とりあえず、こいつには一通りのことは説明しておこう。


「あのさ、悠。こいつのこととかなんだけど」

「あぁ。それは今僕も訊こうとしてたんだ」

「実は、カクカクシカジカ…」

「なるほどね。まぁ、だったら僕も手伝うよ」

「ありがとうな。助かるよ」


 というわけで悠も手伝うことになった。もちろん、ミラとララには内緒でだけど。これでいよいよ本格的に扉探しが始まる。はたして俺は無事に見つけられるんだろうか…この先が心配だ





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