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monologue Ⅱ  作者: 雪杜 伊織
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失敗と記憶

身体が重い。


何をやろうとしても、ため息ばかり

何をしようとしても、過去の記憶が

頭の中で昨日のことかのように

呼び起こされる


あぁ、忘れたい

忘れてしまえたら、

今日の喜びはそのままでいられるのに


過去の 罪 過ち 誤り

人は忘れる生きものだと

そう言われて育ったのに

どうしてこんなにも鮮明に

憶えているのか


これは、未来への戒めですか


失敗して、また違う場所で間違えて

どうにか成功を、と沢山繰り返してきました


それでも、まだ、だめですか


結局、わたしはいつまでも

失敗の山から抜け出せないままのようです


過去の記憶が茨のように絡み付いたまま、

今日も自分に「大丈夫だ」と言い聞かせて

外に出ます。

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