君は知らない。②
某彼のメリバエンディングの続きです。よろしくお願い致します。
もうね、たくさん触れ合ったからかな。久しぶりだった。俺は眠れたんだ。よっぽど満たされたんだろうね。
夢の中の君はミニサイズになってた。こんな小さな鳥籠の中にね、いるんだ。俺はそんな君を眺めていた。外側からね。だって、入れるサイズじゃないし。入りたかったけど。
でも、いいんだ。こうして眺めてるってのも、いいかんじ。
この鳥籠、血管が伝っているようでさ、なんか脈打ってんの。錠前もさ、なにこれ、人間の口?ペロリしてるし。ぐっろ。ぐろいわ。でも、俺らしいよね。君もそう思うでしょ?
鳥籠の中の君は、ぐっすり眠っていた。いいよ、そのまま休んでて。俺が守るからね。
それにしても、この鳥籠なに?こんな可愛い子を、こんなんに閉じ込めておくとかさ。こんなさ、気持ち悪いものに。
気持ち悪い、ね。でもいいよね?俺、気持ち悪いけどさ。君が選んでくれたんでしょ?俺との未来を選んでくれたんだよね?
ほんと、幸せ。俺だけ、こんな幸せ味わっていいのかな。俺だけが。――ねえ?
ねえ、俺。お前だよ。君の幸せがー、とか言って。解放するとか抜かしたお前だよ。
お前がどれだけこの子に触りたかったか。下衆いこと考えていたか。知ってるんだよ。自分のことだからね。
聞いてみたくてさ。――お前、何人か殺ってない?
そんなことないって?ほんと?まあ、『お前』は知らないかもね。でも、『俺』だよ?
あの子が危なかったりなら正当性はあるけど。邪魔ってだけで、とかさ。お前は絶対にやらないっていえる?
あとさ、鍵が開いてたからって入る?勝手に掃除までする?まあ、するよね。わかるわかる。気持ち悪い。でも、それこそが俺だからね。
お前はさ、本当に良かったの?後悔したりしてない?
なんで、『ソレ』。大事に持ったままなの?
今からでもさ、正直になったら?――あの子だって、待ってるんじゃない?
そして、君へ。俺との未来を選ばなかった君へ。
まあ、選ばなかったからね。知る由もないか。知らないままか。
俺に溺愛されて、尽くされた未来。それを拒否ってくれちゃって。
そんな君も、俺は愛しているけどね。
だから、これは君が知らないこと。君が知ることもない話。
でも、もしもだけど。ちょっとでも興味があって。うっかりでも覗き込んだりしたらさ。
逃したりはしないけどね。
お読み頂きましてありがとうございました。
次回の投稿時にお目にかかれる日を楽しみにしております。
改めまして、ありがとうございました!
今更ですが、他の作品にもモフモフしている子いたります。魔女会議とかでシメられている子を助けている猫です。原因の一匹(一人)でもありますがね。
もし、他作品にもご興味いただけましたら、お読みいただけますと幸いです。既に読んでいただいている方につきましても、ありがとうございます!




